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朗読LIVE 135 文房具漫談(後半)

朗読は、1分ごろからです。

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文房具へのこだわり、前半は特に毛筆愛であったが、後半は、原稿用紙。日本紙、西洋紙を使い分けているというだけでなく、自分で罫を刷っていたという。いつでも、どこでも手に入れられる色に落ち着いて安心。旅先でも困らないように版木を旅の荷物に入れていたとか。
今は、ノートパソコン一つで、いつでもどこでも、だろうか。スマホ一つでも用が足りてしまう。
考え考え、書いては消し、書いては消ししていた時代から、とにかく頭に浮かんだものを画面に放り込む時代へ。文字を放り込まずとも、声でも、
なんならAIさんにイメージを伝えれば。
文章を生み出し発信する人が増えたし、生み出されるもののスピードや量は明らかに変わっただろう(いや、もちろん、古式ゆかしい方も生き残っておられるとは思うけど)。
最近は、分かりやすい文章、という大義名分の陰で、文章の密度が下がっているように感じるが、これも、文章の生み出し方と関係するのだろうか。実用書などでは、誰にでも分かりやすく同じように理解してもらうために平易に綴るのはもちろん大事だろう。傷つけないように、炎上しないように、という気遣いが必要なこともあるだろう。でも、全てのジャンルそうでなくても良いし、読者が考える必要のないほど過剰サービスしなくても、と思うのだが。

文房具漫談(後半) 谷崎潤一郎

https://www.aozora.gr.jp/cards/001383/card58927.html

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(ちょっと噛み気味…。なんでかな…?)


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