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たのしい傷心旅行 ソウル②そして聖地巡礼へ……編(D-DAY IN SEOUL 6/25)

自らすすんで痛みをもってくるBring the painなソウルの旅、前回の続きです。

2日目(6/25)

朝7時。
日曜日の朝は早起きがいいよね。

なんてことは平素はない。下手すると10時くらいまで寝ている。なんだけど、どうしても起きなきゃいけない理由があるのだ。昨日江南で買っておいたダンキンドーナツのバジルベーグルをホテルではんぶん食べて、すぐに外に出る。あまりおなかがすいていないのが意外だった。

日本にもあったらいいのに

コンサートの当日券。それを探しにジャングル……ではなく韓国はソウルの競技場にふたたび向かった。ひとりでちゃんと辿り着けたのが奇跡。電車も乗り間違えなかった。

会場に行く途中にあるBTSの手形を見に行く。昨日も行ったのだが、明るいところでも見たくて。さすがに空いていた。

おひとり違う方がいます

現地に辿り着くと、既に列に並んでいた人々が10名以上いる。その後ろに場所を取った。長期戦を覚悟しているからなのか、みんな地べたに座っていた。

お隣はニュージーランドから来た人で、片言の英語で会話を試みるが、なかなか続かない。とりあえずソンムル(ファン同士で贈り合うプレゼント)を渡してみたら、喜んでもらえた。わたしがあげたのは、ちいかわ×サンリオのシールなど。

そこから少し離れた場所に、立って並ぶ人たちが見えた。なんか自分のいるここは当日券ではないのでは、とそこでふと思う。

結論から言うと、わたしは並ぶ場所を間違った。

今までいたのはVIP STANDINGの列だったのだ。

ここで説明すると、VIP STANDINGはサウンドチェック(リハーサル)を見ることができ、最前列などを確保することも可能な枠のことだ。その一方で既に暑い中をえんえん並び、ハコに入ってからも何時間も待機し続けるというハイリスク・ハイリターンなものである。端的に言って猛者勇者が行くところ。

お隣の彼女にお礼を言ってその場を後にし、立って並ぶ。そうだよなあ、チケットなしで10時間以上かけて来るわけないもんなあ。早く気づきたかった。

並びなおした場所には今度こそ当日券を求めている人がいたが、30分ほど待ってスタッフの人から

当日券はありません

無情に告げられて終わった。そりゃそうだ、楽日のコンサートだもの。ああ、これで本当にチケットなしの渡韓になっちゃった。

10時前で既に暑かったので、ホテルに戻って休むか……と思いつつ離れがたくて動けない。とりあえずその辺をうろうろしていた。何人かのアミさんに会い、おしゃべりし、ソンムルをもらった。みんな優しい。

そんな感じでいたら連絡があり、Aさんと Iさんが会場に来るという。せっかくなので待った。合流した後、物販申し込みチャレンジをしてみたが、売り切れて買えなかった。ツアーグッズすら買えないとは悲しい。

傷心旅行の名にふさわしい残念感が漂う。しかし、ここからが楽しかった。

この日はIさんがコンサートに行くの日だったのだが、夜まで時間があるので観光することに。行ったところは名所旧跡ショッピングなどではなく、ここ。ちょうどお昼ごろでした。

バンタンの元宿舎をリノベーションしたカフェ、お客さんはほぼアミの「HYUGA」(ヒュガ)。
もし近所にあったら毎日行きたいくらいの内装もかわいいお店。

この前でアミさんたちが記念撮影をしていた
お店入ってすぐの場所。絵はファンアートらしい
植物とグッズの取り合わせが絶妙。こんな風にディスプレイできたらな


パンと飲み物を買い、一番上の階でひとやすみ。わたしはさくらんぼが好きで写真を撮りがちなのですが、そちらの推し活もできたので、大満足でした。

さくらんぼのデニッシュ。美味でした

その後はIさんに導かれるままに聖地また聖地へ。絶対にひとりでは行けない自信があるので、たいへんありがたかった。ふて寝しなくて大正解!!

BTSが最初に暮らした寮
彼らが利用していた食堂(地下には練習場もあった)

彼らの思い出の場所の一つ、鶴洞公園では写真を撮った。雑誌「マリクレールコリア」に載っていたユンギさんのショットを真似るという無謀な試み。ディレクションは写真の上手いAさんがやってくれました。

とりあえずここで一生懸命ユンギさんになりきってみた。後から見るとただのわたしそのものであるが、撮られているときは正直楽しかった。ちょっと魂が飛んでたかも。その後、青い寮(2か所目の宿舎)の前ではナムさん(RMさん)にもなりきった。元演劇サークルの民なので、わりかしすぐ順応するタイプです。

なりきり写真の代わりに公園の遊具をどうぞ

聖地を一通り巡って、タクシーに乗りお昼の場所へ。しかしこの辺りから自分の雲行きがあやしくなってきた。

熱中症感きてるな。

2019年にやらかしてからというもの、何回も馴染みのある感覚だ。まだ初期のつらさだけど、無理をするとよくないことはわかっているので、おとなしくしていた。

タクシーはすてきな繁華街へ向かう。ああ……これがかの梨泰院か……。今度はリウム美術館イキタイ。などとぼんやり思っていたら現地に着いた。そしてやっと昼食。おいしい明洞餃子とカルグクスをひたすら食べ、水をがぶがぶ飲む。味わう余裕はギリギリあったが必死だった。

ここで、残念ながらAさん、Iさんとお別れすることに。ホテルに戻って休み、オンラインコンサートを見ることにした。現場はもういいかな、と思った。やることやったし。

いやでも本当に楽しかったな。自分だけだったら絶対聖地巡礼はできなかった。本当にいい思い出になりました。ありがとうございます。

夕方、ごろごろしながらコンサートを見ていたら、だいぶ元気になった。夜は別のアミさんたちとごはんを食べ、楽しい話をたくさん聞きました。

今回はとにかく会う人みんなが優しかったです。感謝してもしきれないほど助けてもらいました。自分以外の人が全員コンサートに行っていて(当たり前だが)、すごく悲しい気持ちになるのかなと想像していたのですが、いやいや。そうでもなかった。ひとりじゃこの三分の一も満喫できなかったと思う。今回は間違いなくたのしい傷心旅行だった。

さて、次の日は最終日。コンサートが終わったので、何をしようかな。続きます。


おまけ

朝ごはん:ダンキンドーナツのバジルベーグル
ブランチ:HYUGAのさくらんぼデニッシュ、パープル&グリーン(ジュース)
昼ごはん:明洞餃子、カルグクス、水(いっぱい)
夕ごはん:体にやさしい味の海鮮鍋





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