ハンマートゥ（槌趾）

あなたの足のつま先、指を縮めた状態でかたまっていませんか。？　

足の指が金槌の槌と柄の様な形で固定してしまった状態、これをハンマートゥと言います。外反母趾と一緒に発生することも多いです。

◎発生する位置は？

ハンマートゥは足の指に発生する変形のうちでよく見られる変形です。人差し指に発生しやすく、中指、薬指、小指にも起こります。親指にはあまり発生しません。

足の指の骨は手と同じ様に親指に2つ、その他の指にそれぞれ3つあります。親指には指の先端から末節骨と基節骨の２つ、他の４本は末節骨、中節骨、基節骨と３つあります。中節骨と基節骨の間の関節で指が曲がったままになる変形がハンマートゥです。また、末節骨と中節骨の間で曲がる変形はマレット指といいます。

◎どうして起こるのかな？

発生の一番の原因は履き物です。特に女性が履くパンプスにその多くの原因があります。では、なんでパンプスはハンマートゥを引き起こすのでしょうか？　　

　これには次のような理由が考えられます。まず、ヒールの高くつま先の細いパンプスは、通常かかとに6割、指の付け根に４割と適正に配分され、吸収分散されるべき体重を、つま先へと移動させます。このことは足全体をつま先へと滑り落とすことになります。そしてこの重力にたいして、足は一生懸命足の指を屈曲させ抵抗することになるのです。しかしこの抵抗の甲斐なく、つま先は指を屈曲したまま狭い靴の先に押し込まれます。つまりこの結果として指に変形が発生するのです。

パンプスの他にも、大き過ぎる靴や小さ過ぎる靴も原因となりますので、ご注意ください！

◎どのような症状があるの？

ハンマートゥは足の指が屈曲したまま固まってしまいます。軽度の場合は改善できますが、屈曲したまま拘縮してしまっているケースが大半です。

この変形は屈曲した指の背と靴の内側とが摩擦しタコ、魚の目を発生させます。このタコは、時には赤く腫れ押すと激しい痛みをともないます。また屈曲した指先の腹にもタコが発生します。そして、足の指が屈曲し床から浮き上がるようになると、足裏の指のつけ根に過度の負荷が掛かるようになり、同じく大きなタコ、魚の目が発生します。このタコ、魚の目もしだいに痛みをともなうことがあります。

◎ハンマートゥの対応策は？

①軽度、または成長期の場合は足の指を入浴時に温め、屈伸.回旋運動をする。（強引に行わないこと！）

②根本的な原因である靴を早急に見直す。　

③フルオーダーメイドインソールにて足の加重バランスを調整し、指、タコ、魚の目の負担を軽減する。

◎詳しくは下記よりどうぞ

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