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足と健康

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当店にご来店いただき、ご相談いただくお客様に多い、足のトラブルと対応について特集しています。
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シンスプリント

  シンスプリントとは、膝下(すね)の下方1/3の内側に発生する痛みです。 始めは鈍痛から始まり、次第に痛みが増し 悪化するとスポーツができない程の状態になります。 ◎なぜ起こるの? シンスプリントは、膝下の脛骨と呼ばれる骨に付着する 足首を底屈させる筋肉(ヒラメ筋 下腿三頭筋 後脛骨筋 長趾屈筋 長母趾屈筋など)のオーバーユースにより発生します。 このオーバーユースによって筋肉の付着部の 骨の周りを覆う骨膜に過度なストレスが加わり、炎症が起こることが原因です。

ランナーに多い膝の痛み ② 鵞足炎

鵞足炎(がそくえん)これもランナーに起こる膝の痛みとして よくある痛みです。 ◎炎症 痛みが発生する場所は? 痛みが発生する場所は、膝の内側の脛骨の上部からやや下方にかけて痛みます。 ◎どんな痛み? 押すと痛む また運動後に痛み炎症をともなったりします。症状が進むと安静にしていてもズキズキと痛みます。 ◎どうして発症するの? 太ももの内側には 縫工筋 薄筋 半腱様筋 という膝の曲げ伸ばしや膝から下を外側に回転させる3つの筋肉が通っています。この筋肉は脛骨上部の内側

ランナーに多い膝の痛み ① 腸脛靭帯炎

ランナーに起こる膝の痛みとしてよくあるのが腸脛靭帯炎です。これは、ほとんどがオーバーユースにより起こるトラブルです。 ◎炎症 痛みが発生する場所は? 痛みが発生する場所は、膝の外側面の少し張り出ている 大腿骨外顆と呼ばれる部分です。 ◎どんな痛み? 痛み始めはランニング中や走り終えた後に痛みが発生し、休養すると痛みは改善します。しかし症状が進行すると歩行時や安静時にも痛みが発生するようになります。 ◎どうして発症するの? 膝の外側には、膝の曲げ伸ばしを行う腸脛靭帯

外脛骨障害

◎外脛骨障害 外脛骨とは舟状骨(内くるぶしの斜め下前方にあり、触ると くるぶしの4分の1ほどの出っぱった骨です)の内側面にある過剰骨です。この過剰骨は15%程度の人が持っているといわれます。分離 付着 不完全に付着 といったいった いろいろな状態で存在します。 この外脛骨部には、ふくらはぎから内くるぶしの下を通り 腱となって つながる後脛骨筋という筋肉がつながっています。この筋肉は土踏まずを形成する主要な筋肉であり 舟状骨を引き上げる働きをしています。 そのため 体重が

脚長差

脚長差とは、脚の長さの違いなんです。 ◎脚長差は体に悪影響を及ぼすことがあるのです。 脚長差とは、左右の脚(股関節から かかとまで)の長さの違いをいいます。この脚長差のある方は意外に多く、本人も気づいてない場合も多々あります。しかしながら脚長差は体に多くのトラブルを引き起こします。 脚長差は腰痛や関節炎を引き起こすことがあります。左右の脚の長さの違いは骨盤を傾斜し 結果として脊柱の歪みや胸部や足部の関節にズレを生じさせます。つまり、関節に異常な負荷をかけ 痛みや炎症を起

X脚・O脚からのストレス

あなたが履いている靴の底をちょっとのぞいてみてください。靴底が片減りしていませんか? 靴底の内・外側の縁が極端に減っている方は要注意! X脚やO脚による変形が考えられます。 ◎X脚・O脚って? 両方の脚を真っ直ぐに伸ばして揃えたとき、両方の内くるぶしがくっついているのに、両膝が離れてくっつかない状態をO脚、また、両膝がくっついているのに内くるぶしが離れてくっつかない状態をX脚といいます。 ◎どのような悩みを引き起こすの? 一般に、日本人はO脚が多いといわれています。

陥入爪

爪の縁(特に親指の爪の縁)が赤く腫れて痛むといった経験をお持ちではないでしょうか?これは陥入爪(かんにゅうそう)と呼ばれる爪の疾患です。 陥入爪の症状は、まず爪の外側や内側の縁が赤く腫れる、さらに進むと化膿し痛みが増強、患部が靴に触れただけでも激しく痛むようになります。そしてさらにひどくなると、爪が割れたり慢性化して行きます。痛みは刺すような痛みへと増強して行きます。 ◎どうして発生するの? 陥入爪の原因としては次の3つが考えられます。 ①靴による圧迫 陥入爪の主な

かかとの痛み

踵が痛くて、つま先で歩いたことがある。このような経験のある方は多いのではないでしょうか?今回は、このかかとの痛みについてお話しします。 ◎かかとはがまん強い! かかとには、立っている時、体重の約3分の2が、また歩行時には一歩踏み出すごとに、なんと体重の25%増の力がかかるといわれています。これは、仮に体重68kgの人が1日7500歩(人間の1日の平均歩数)歩いたとすると単純計算85kg×7500歩、つまり約630トンもの力がかかとにかかることになるのです。また一生涯におい

中足骨骨頭痛

特に女性の方、足の裏の指のつけ根部分に、立ったり歩いたりすると痛みがある。こんな症状をお持ちの方は多いのではないでしょうか? ◎中足骨骨頭痛ってなあに? 中足骨骨頭痛とは、歩行時、特に蹴り出しの際、足の裏の指のつけ根に発生します。この痛みは悪化するとかなり激しい痛みで、時には歩くことが困難になるほどです。 ◎どのようにして発生するの? この原因は足の横アーチ(甲を横切るアーチ)の低下により引き起こされます。立ち仕事、あるいは体重の増加など、足の裏への負荷の増加は、横ア

タコ.魚の目

女性.男性を問わず、足の裏や指などにタコ.魚の目を持っている方はとても多く来店されます。今回は、このタコ.魚の目について特集します。 ◎タコってなに? 皮膚の同じ部位に圧迫や摩擦が集中して加わることにより、皮膚がその部位を守ろうとして部分的に角質を増殖させることによって発生します。無症状の場合もありますが、痛みを伴う、また赤く腫れあがることによって快適に歩くことができなくなったり、痛みで歩くことが困難になることもあります。 ◎どうして足にタコ.魚の目ができるの? これ

扁平足

私は扁平足なので疲れやすい、といった言葉をよく耳にします。では、扁平足とはいったいどのような変形なのでしょうか? ◎扁平足ってなんだろう? 扁平足とは扁平という文字に表されるように、足のアーチが無くなった状態をいいます。この足にあるアーチとは、①親指の付け根からかかと、②小指の付け根からかかと、の縦に2つのアーチ(土踏まずと外側の小さなアーチ)、そして ③足の甲を横切る横アーチの計3つです。 これらの3つのアーチが全て垂下し無くなった状態を扁平足といいます。ちなみに、縦

ハンマートゥ(槌趾)

あなたの足のつま先、指を縮めた状態でかたまっていませんか。?  足の指が金槌の槌と柄の様な形で固定してしまった状態、これをハンマートゥと言います。外反母趾と一緒に発生することも多いです。 ◎発生する位置は? ハンマートゥは足の指に発生する変形のうちでよく見られる変形です。人差し指に発生しやすく、中指、薬指、小指にも起こります。親指にはあまり発生しません。 足の指の骨は手と同じ様に親指に2つ、その他の指にそれぞれ3つあります。親指には指の先端から末節骨と基節骨の2つ、他

外反母趾

日頃の接客の中で外反母趾は特にポピュラーな足の指の変形です。 ◎外反母趾は女性と子供に多いんです。   外反母趾はとは親指が小指側へ曲がり、親指の付け根が大きく内側に張り出し、進行すると赤く腫れ痛むといった足の変形です。(有痛性と無痛性があるので痛まなくても要注意!)外反母趾の発症率は女性9に対して男性1の割合と言われ、圧倒的に女性に多く発症する足の変形です。以前は中年以降の女性に起こるものとされていましたが、いまでは、子供にも頻繁に見られる変形です。成長期の子供の足は定

モートン病

中足骨骨頭痛と痛みの部位は似ていますが、別の原因で発生します。 モートン病とは中指と薬指の指の付け根の間に神経腫ができ、腫れて痛む症状です。ぷくっと腫れ、熱を持ちます。手のひらで足裏から足の甲の裏側をつかみ、握ると痛みが増すのが特徴です。症状が進むと強い痛みで歩くことが困難になります。 当店では中年以降の方に多く見受けられます。 ◎どうしてなるの? 日常生活で足の前足部(指の付け根から、つま先にかけての部位)は、指のつけ根で底背屈(握ったり、反らせたり)したり、足の甲