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メンバーインタビュー④りこ←うた

今日は①とは反対に、うたからりこにインタビューしていきたいと思います。普通ならリーダー的存在なりこが始めだと思いますが、4番目なところに同じ目線で活動したい、っていうのが表れています(ということにしてください)

☆ずっと自分探しをしていたい

うた 最初のほうは僕も聞かれた質問していこうかな。まずはこれ。人生で大切なものは?
りこ 人生で大切なものかー。自分探しを続けること、どうですか
うた なるほどね、具体的には今はどんなことしてる?
りこ 1年前を振り返って、「あの時は子供だったな」って思えるようにしたくて。いろんな視点、広い視野が欲しいから、いろんなところに行っていろんな人と会うようにしてる。人との出会いは大切だよね
うた 確かにいろんな人と出会うのは大事だね。今まででこの人との出会いが、広い視野を得られたっていうのはある?
りこ いい質問ですね。でも実際、筑駒のあの保健室のC🐥先生。いろんな人とつないでくださったのもそうだし、パワーで助けてくれて、アシストしてくれたから、自分の世界がぐっと広がった気がする。だからこの団体もあるし。他校の生徒に対してもとても親身だよね。
うた そうね、保健室のC先生がなかったらつくばっこの会は出来てなかったね。
りこ うんそう、本当にそう

☆大学1年生。何を勉強中?

うた まだ軽い話題がいいよね。大学では今、何の勉強してるの?
りこ まだ1年生だから、必修として英語とスペイン語がある。その他は、障害の歴史や抗議運動を学べる授業、福祉を文化の視点から見た授業、セクシャリティと社会構成の授業(フェミニズムとか)、あとはこのくつばこの活動とは関係ないけど、日本語を教えるためのシラバスづくりの授業取ってるよ。どの授業もたのしいよ。半分は、入学前から取りたいって思ってたやつだし。
うた 必修の授業少ないんだね。
りこ でも5コマある(スペイン4)合わせて。自由に選択できるのがいいとこ、。
うた じゃあ、将来は障害にかかわる仕事するつもり?
りこ 本職かはわからないけど、絶対何かしらで関わり続けるんだろうなと思ってる。その活動の中で、障害を持つ人の労働環境の改善をしたい。でも自分が結婚するかもしれないし、他にやりたい職業があるかもしれないし、まだわかんないかな。
うた 可能性はたくさんあるもんね☆
りこ 若いから♡

☆頑張る原動力は参加者の言葉

うた そろそろ、くつばこに関わる質問に入ろうかな。つくばっこ、共同生活の活動の中で一番自分を成長させてくれたのは?
りこ つくばっこのイベント運営をする中で、大塚特別支援学校(知的障害)の生徒の保護者の方と連絡を取ったことかな。イベント終わった後に、保護者の方と子供の様子を話すと、「いままでそんなことできなかったのに!」とか、いうことがあって。普段どういう生活をしてるのかとか、どういう思いでお子さんを他の学校の生徒と関わらせてるのかとか知れたのはとても大きかったかな。興味深かった。
うた すごいふんわりしてるね。具体的にどんな気持ちだったとか言ってた?
りこ 「子供はみなさんと関わるのをとても楽しみにしていて、帰ってきて思い出話をたくさんしてくれます」とかもあったけど、「いつも助けてもらってありがとうございます。子供の世界が広がります」みたいなことを言ってもらえたこともあった。ただ遊んでるに近かったこっちからすると、そんなにいってもらえて歯がゆいんだけど、でも感覚の違いというか、「つくばっこの会」って思ったよりも価値があるんだな、って思って、頑張ろうと思えた。頑張る原動力になってた。
うた それはとっても嬉しいね。そこまで評価してもらえると歯がゆくなるね笑


☆共同生活で、筑附のあたりまえが壊れた

うた 共同生活で生徒実行委員会の委員長になったことで、見えることってあった?
りこ 具体的なものだと、会議をするにあたって、聴覚の先生に「僕、手話やらないんで頑張ってください」って言われて。(今考えるととてもありがたい)その情報保障をしっかりするために、会議で話すことを全部パワポにするとか、どうしたら情報保障できるかなっていう練習になったね。
うた 情報保障について考えるきっかけね。ちなみに、障害から少し離れたことで何か学べた?
りこ もっと大きな話だと、自分の学校(普通学校)で委員長とかやることはよくあったんだけど、あの共同生活みたいにそれぞれ得意不得意の範囲がばっらばらの集団で何かを作るためにはどうしたらいいかとか学べたかな。なるべく全員と、1対1でコミュニケーションとるようにしてた。
うた 確かに聴覚の子は絵が上手かったりするし、なんなら筑駒生と筑附生、筑坂の生徒でも大きく変わるってことだね。

☆本当に自分は差別してないのか?

うた これは、やっぱり聞きたい。この活動でいろいろしてきたと思うんだけど、誰かを傷つけた失敗談はあるって言ってたけど、具体的には?
りこ その実行委員長をやったときの話なんだけど、大塚の子と他の学校の子たちが、間に先生が入っちゃってうまくかかわれないって時に、あとから「あの話し合いは、大塚の子を個人で見てなくて、まとめてる」「結局『障害者』っていうくくりから脱せてない」って言ってもらって、その通りだなと思って、反省したし、今後そういうことがないように気を付けてきたかな。
うた なるほどね。個人を見てないことやりがちだよね。目の見えない人ってひとくくりにして、行動を制限しちゃったりとか。

☆会いたい人がたくさん

うた また会いたい合宿参加者はいますか?多分答えたいでしょ。
りこ 大塚のMちゃん、みんなのことメロメロにしてて天使だった。あとSくん。この子も天使。やっぱり大塚は親御さんと連絡とるしかないから、会いづらいのが難しい点だよね。会いたいよ!!私のこと忘れててもいいよ!!!
うた 僕も言ったけど、大塚の子は会いづらいからこそ、すごい会いたいよね。

☆寛容な世界にしたい

うた じゃあ、最後に、今の日本は寛容だと思いますか?
りこ 昔に比べたら、寛容に見えると思うよ。例えば障害があるから山の中に隔離されたり、優生思想が法律によって正統化されるような社会ではないよね。でも一方で、JRを車いすで利用しようとするとまだまだ制限されたり、「エレベーターだけで利用するなんて無理です」ってつっけんどんな態度で言われたり、心の中は変わってないなって思う。
うた アメリカでは法律では日本以上に障害者差別は禁止になってるけど、心の中では障害者や有色人種に対しての差別が残ってるのと一緒だね。
りこ うん、なんならtwitterとかで自分の意見言いやすくなった分、露見した差別もあると思うな。
うた 例えばどんなのがある?
りこ 相模原の殺傷事件の植松被告の主張に対して、かなりの人数の人が賛同してたんだよね。「生産性のない障害者は生きる価値がない」っていう内容のtweetにね。
うた たしかに、生きてる限り、できるだけ生産性のあることをしたいって思う人の気持ちはわかるよね。でも、どんな障害者にも生きる価値があるってことだよね?
りこ うん、「生産性」は数字で表れるものだけじゃないと思うよ。
うた というと?
りこ 私さ、世界はいずれ終わると思ってるの。技術の発達とか、お金儲けは楽しいし、それ自体を楽しむのはとても良いと思うんだけど、それ以外に「豊かさ」を求める人間の生き方もあっていいと思う。その考え方だと、いろんな人がいる社会、いろんな人が生きやすい社会はまさに「豊か」で、そこを切り捨てちゃいけないと思う。あえて「生産性」という言葉を使うなら、「豊か」を生む「生産性」があると思うよ。
うた じゃあまとめると、今の日本は寛容と言えるかは微妙だけど、りことしては社会が絶対に寛容でなきゃいけないって信じてる、そんな感じだね。
りこ 「この文章のまとめとして正しいものを選びなさい」って言う問いで、消去法で選ぶ選択肢だな。それ。まあ、そうだよ。

というわけで、今回はりこにインタビューしましたが、長かったですね。少しは人間性が感じられるnoteだったんじゃないかなと思います。では、また!

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