面白い小説を書くにはどうすればいいか、頭のいい人は知っている?

 2021 01/05 ちょっとだけ書き直しました。

 頭が良ければ面白い小説が書けるはずです。では「頭がいい」っていうのは、つまりどういうことでしょう?

 こんにちは。九灯小膳です。

 なろうとnoteで小説を書いている者です(新作の書き溜め中ですので開店休業状態ですが……)。

頭のいい創作がしたい!


 世の中には面白い小説がいっぱいありますね。

 例えば推理小説なんかでトリックがわかると「あっ、そういうことか!」って感心するじゃないですか。ほかにも主人公のカッコ良さに感動させられたり、世界観の壮大さに圧倒されたり……

 人間ひとりの脳ミソからここまですごいものが作れるのか!とびっくりさせられることが多々あります。そのたびにわたしは思うわけです。「きっと作者はすんごく頭がいい人なんだろうなあ!」って。

 そりゃトリックを矛盾なくストーリーラインに仕込むことが出来たり、主人公をカッコ良く書くことが出来たり、すごい世界観を思いついたりできるのは頭が良くなくっちゃできません。

 ではここで言う「頭の良さ」とは、つまりどういうことでしょうか?


1.面白い話を書ける人=頭のいい人?


 なぜ小説家になろう等の人気作者は面白い話を書けるのか?

 それは「答え」を知っているからだとわたしは思っていました。

 例えばわたしは「面白い話ってどう書けばいいの!? 今書いてるのはどうしたら面白くなるの?!」という謎に日々苦悩してるわけですけれど、頭がいい人ならものすごくカッコいい主人公を書く方法を知っているし、ストーリーを盛り上げる方法も知っているし、読者を感動させる方法までみーんなわかっちゃうに違いありません。

 人気作者が面白い話を書けるのは、すでに答えを知っている人が算数の問題を解くようなものだと思っていたんです。

「頭がいい人がねたましい! チックショウなんでわたしはこんなに低知能なの!?」

2.プロットあっての小説


 わたしなりに「頭の良さ」とは何かを考えてみました。

 あなたの友達の中で一番勉強ができて、一番いい学校に進学した人ってどんな人でした? それってきっちり計画を立てて勉強している人だったでしょう。

 わたしもようやくわかりかけてきたんですけれど、もしかして「頭のよさ」って「計画を立ててその通りに行動できること」じゃないでしょうか? 要領の良さとも言えますけれど。

 小説の書き方教本には必ず「プロットを作り込もう」と書かれているはずです。要するに小説の骨組みのメモ、設計図ですね。

 頭のいい人、もしくは自作品を最後まで書き切れる人ってプロットを綿密に書き込んでいるからなんじゃないでしょうか。

 考えてみればわたしはこのプロットを本当におおまかにしか作ってなかったんです。全体の三分の一から半分くらいは組むんだけど、そのうち待ちきれなくなって見切り発車で書き始めちゃうんです。

 「このアイデアで早く書きたい! あとは書いていくうちにその場のノリで何とかなるだろう!」
って。

 でもそんなガタガタの骨組みだからすぐ行き詰まってしまって、いつも書きかけで放り出してしまいました。

 つまり、わたしの書き方って言うのは真っ暗闇の中を地図も見ずに走り回っていたようなものです。

 「面白い作品を書き上げる」というゴールにたどり着けないのは、自分が書いているものがどこへ向かっているのかわかっていなかったからでは? 
考えてみればあまりにも当然のことです。そりゃそうだろ、って。

 わたしの兄は製造業なんですが、業界にはこんなことわざがあるそうです。「段取り八分(はちぶ)、仕事二分(にぶ)」。小説で言うなら「プロット八分、執筆二分」でしょうか。


3.「正解」なんてない


 人気作者が「どうすれば面白い話を書けるかという謎の正解を知っている」なんてのはわたしの勝手な勘違いでした(別に直接聞いたわけじゃないんですけどね)。

 そもそも創作には正解なんてないんだと思います。そんなのあったらとっくに誰かがバラしてて、わたしだって名作を書けていたはずなんですから。

 面白い話を書ける人は、「面白い話」という存在しない正解に向かって努力をし続けた人なんじゃないでしょうか。


4.おわりに


 では最期に、わたしの大好きな漫画の一節から。

そうだな……わたしは「結果」だけを求めてはいない
「結果」だけを求めていると、人は近道をしたがるものだ……
近道をした時、真実を見失うかも知れない
やる気もしだいに失せていく
大切なのは『真実に向かおうとする意志』だと思っている
向かおうとする意志さえあれば、たとえ今回は犯人が逃げたとしても、いつかはたどりつくだろう?
向かっているわけだからな
……違うかい?

(『ジョジョの奇妙な冒険』第59巻より)


(*ここに書かれていることは不人気作者であるわたしの一意見です。なろうにはプロットなんか書いているとは思えない、明らかにその瞬間に思いついたことを書き連ねた作品でトップランカーになってしまった恐るべき天才もいます。嘘だと思うならすばらしきアッシュを読んでみてください。本当にすごい小説ですから。やっぱり面白い作品を書くことの答えなんて存在しないんですよ……)

(小膳)


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