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<1/2 2/2> 2/2 ジュッ。 インフェルノが浴びた返り血はすぐに蒸発し、赤い霧となった。…
<1/2 2/2> 1/2 紅殻町工業フォート、工業区北。 工場の車庫に五人の少年たちが立て篭…
1/1 紅殻町工業フォート、工業区南。 工業区は商業・居住区を合わせたよりもまだ広い。さ…
<1/3 2/3 3/3> 3/3 ビシャモン、バットボーイ両者とも上着に銅色のバッヂをつけている。…
<1/3 2/3 3/3> 2/3「日与くん、あなたが人間でいる限り私はあなたの味方。だけど中身まで…
<1/3 2/3 3/3> 1/3 天外市、ビジネス街。 とある高級ホテルの式場に〝淵山《ふちやま…
1/1 天外港、蛟町。 空き家になった喫茶店が日与と昴の仮住まいだ。 昴は店内のソファに寝転がり、スマートフォンと同期させたテレビで動画投稿サイトを見ていた。ファンメイドの『ライオットボーイ』手書き動画などだ。 共用スペースのドアが開き、日与が入ってきた。レインコートを脱いで玄関のフックにかける。 昴が起きる。 「お帰り。いいものあった?」 「ああ」 日与はテーブルに買い物袋を置いた。買出しは交代で行っている。今日の昼食は日与の番だ。 昴は共用スペ
1/1 永久は眼を覚ました。 そしてそこが自分のベッドでないことに気付いた。自宅の玄関だ…
<1/5 2/5 3/5 4/5 5/5> 5/5「すば子ちゃん?」 昴は息を切らせながら立ち上がると、…
<1/5 2/5 3/5 4/5 5/5> 4/5「この愚かな血族に祝福をお与え下さ……ア?」 バクン!…
<1/5 2/5 3/5 4/5 5/5> 3/5* * * 翌日、吊子去モール。イベント開催の数分前。…
<1/5 2/5 3/5 4/5 5/5> 2/5「え?」 「私もあんま帰りたくないんだ。家帰っても一人だ…
<1/5 2/5 3/5 4/5 5/5> 1/5――日記 10月4日―― 今朝、爆弾が完成した。 ネ…
<1/5 2/5 3/5 4/5 5/5> 5/5「……」 首上は息を飲むような音を立て、しばらくしてから言った。 「森田くん」 「あんま喋るな。あんた、内臓がどうにかなってる」 「自分で救急車を呼びますから。迷惑はかけない」 日与は車通りのない道の脇に首上を降ろした。 首上は苦労して仰向けになると、防霧マスクを外し、血の混ざった咳をした。日与をじっと見つめる。 「何でぼくを助けたんですか」 「さあな……何でだろうなあ。まあ、他にやることもねえしな」