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認知症と徘徊、行方不明

薬剤師の楠木です💊
連続投稿39日目の今回は認知症と徘徊がテーマです。

私の働いている地域では、所在不明、行方不明の高齢者がでたときに、地域の医療機関や介護施設、公的な機関に対して、不明になった日時はもちろん服装や身体的特徴、大まかな認知機能の状態について回覧が回るような仕組みになっています。

名前や住所など細かな個人情報は書いていませんが、行方不明が判明するまでの経緯が書いてあることがあります。ただそれが、外出して何日も帰って来なくなってから通報に至ったケースということが少なくないんです。

警察への通報はやはり躊躇われるのか…
それとも同居する家族も高齢で、認知機能が落ちているのか…
考えたくはないですが、居ないほうが好都合と思ってそのままにしていたのか…

色々考えますが、答えはでません。

発見時には連絡が回って来るのですが、安否が書いているわけではないので、もし私の薬局に来てくれている患者さんだったらどうしよう…と気になるばかりです。

昔の記憶を頼りに歩いてしまい、街並みに見覚えがなく帰り道がわからなくなった。
学校や職場など、昔通っていた場所に行かなくてはと思って迷ってしまった。
ただ、外の様子を見に行って、怪我をしてしまった。
今の時期なら熊に出会ってしまうこともあるかもしれません。

私は認知症の方が徘徊しているところを発見したことはありません。ですが、回覧の紙一枚の向こう側には、私の住んでいる街で彷徨っている方がいる。リアルじゃないのに胸騒ぎがする感覚を覚えます。

薬局に来てくれている患者さんが、将来そうならないよう、薬局として、薬剤師として何が出来るのか。
薬とは直接関係ないかもしれませんが、地域の医療機関としてやれることはあるはず。

なんて思いながら今日も仕事をしてきました。

楠木🌳


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