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私の推薦図書5選 vol.8

昨日、noteを開始してから初のサポートをいただきました。
お気持ちがとても嬉しかったのですが、同時に「面白かった」と言ってもらえて、それが飛び上がるくらい嬉しかったです。

文章を書くのは自分のためでもありますが、それなら公開しなくたっていいんです。公開する以上は、少しでも面白いものを書きたいという意識が強くあります。そんな私にとって励みとなる嬉しい出来事でした。
ありがとうございます。

今日はこのままスタートです。


宮崎駿の雑想ノート 宮崎 駿 

宮さんが、軍事関係のこと、戦車や戦闘機についてこれでもか!という偏愛を見せてくれる本です。自ら描く絵とテキスト、時たま漫画で構成されています。
これはねえ、、ほんと、生半可な気持ちでは開かない方がいいですね。
私が宮崎駿を尊敬しつつもジブリ作品をあまり観ないのも、同じ理由かも。
すごすぎてあてられちゃうんですよね。読んだら立ち上がれなくなる。
だってこれ、ただの趣味なんですよ。映画であれだけ深く考えさせるテーマを扱っておきながら、「軍事なんて愚かでバカだとわかりつつもどうしても好き」って言って妄想して遊んでるんですよ。そしてそのクオリティが半端ないんですよ。嫉妬しないなんて無理ですね。
私は一瞬で影響されて、彼の真似をしてこんなものを描いてしまいました。

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くだらないなあと思いつつ好きだからやる。無駄なんだけど面白いからやる。そういう矛盾が無いと人間やってる意味ないよなあと思います。


くいいじ 安野モヨコ

食べることに貪欲な漫画家の作品は面白い。
私の中では安野モヨコ、よしながふみ、一条ゆかり、内田春菊なんかがそのラインです。食べることが好きな人って、そもそもエネルギッシュですよね。喜ぶのも悲しむのも怒るのも振れ幅が大きい。感情的になるのにもエネルギーいりますからね。タフな女ってこの人たちのことだよなあと思います。
私なんかは究極のところ「仙豆」があればいいのにと思ってしまうタイプですが、食べ物エッセイって昔から妙に好き。この作品も潔いタイトルがいいですね。安野モヨコのエッセイは『美人画報』の頃からファンです。


美女と野球  リリー・フランキー

ああ、もうこの本のこと書いちゃうのか、、って思ってます。
それくらい大好きな作品。至る所でマルチな才能を爆発させているリリー・フランキーのエッセイ集です。
これは昔、友人に買い与えてもらいました。一緒に本屋にいて突然、「面白いから読みなさい」と言って買ってくれたのです。そんなことをしてもらったのは初めてでした。でも、私もその後別の友人に同じことをしました。
ああ、リリーさん。私はあなたほど才能があってエロティックでどうしようもない大人を知りません。原稿は一発書きって言ってるけど、本当ですか?
貴方の対象との距離感は、冷たさでもあり優しさでもあるような気がします。これからもただ、貴方の書くものが読みたい。もっと書いてください。


理性の限界ー不可能性・不確定性・不完全性  高橋 昌一郎

いわゆる理系人間と文系人間の橋渡し、といったらシンプルすぎるんだけど、そんな印象を受ける本です。
科学の難解な理論をいかにわかりやすく伝えるかを著者が考え抜いた末、様々な立場や職業の人が架空のシンポジウムで討論する、という形式をとっています。そのやりとりはつっこみどころ満載なのですが、、紹介される理論が普通にすげーー!となります。


せいめいのはなし  福岡 伸一

『生物と無生物のあいだ』の福岡伸一さん。
この本では、内田樹、川上弘美、朝吹真理子、養老孟司さんらと対談されています。
福岡さんは、科学者でありながら文章力が高すぎますね。柔らかな文体が素敵だなといつも思います。彼の言う「動的平衡」の考え方に最初に触れた時は、結構衝撃を受けました。生命現象の凄さを思うと、私の日々の悩みなどなんてちっぽけなのだろうと感じます。
最初に設計図を書きゴールを目指すこと、マニュアル化すること、変わらないようにすること、、、どれも自分の身体で起きていることと全く矛盾するのだから、そもそも人間に合ってないやり方なのではと思っちゃいますね。


それでは、次回もお楽しみに。

〜本日のBGM〜
Half of the Way / Vulfpeck
ジャケ買いならぬジャケ聴き。


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