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Eminem(エミネム)新曲Houdiniに共感した話 理想論や都合のいい事ばかりの社会への皮肉

エミネムの新曲に強く共感した話をしようと思う。3週間前くらいに公開されたMVはすでに7800万再生されており、世界中の色んな人に聴かれてるようだ。この曲の中でこんな歌詞が出てくる。

I have zero doubts That this whole world's 'bout to turn into some girl scouts 訳:全世界が疑いようもなくガールスカウトのようになっちまってる

僕はこの一節にすごい共感した。ガールスカウトとは少女たちが人種、国籍、宗教を越えて健全なレクリエーションや奉仕、救急、国際理解などの諸活動をして社会貢献を学ぶ活動、つまり社会にとっていい行動をしよう!って活動の事。

ガールスカウトはいい活動だと思うが、世の中が理想論や都合のいい事実だけを追い求めて、人間の嫌な部分、社会の目を背けたくなる現実に蓋をしてる事をエミネムは批判してるんだと思う。僕も激しく共感する。卑近な例をあげると最近のミセスグリーンアップルの新曲「コロンブス」の炎上とかね。

キラキラした部分だけを見て、その裏のドロドロした部分や都合の悪いものは見向きもしない。コンプライアンスや規制ばっかり厳しくなって、世の中に出回るものは漂白された安全安心のものばかり・・・僕はそういうものにリアルを感じない、つまらない、まったく心が動かない。

エミネムはそのあとの歌詞で「おれはものすごい儲かってるし、お前らがガールスカウトみたいな中途半端なジョギングしてる間、全速力で走ってこんなに差がついてる」と歌ってる。つまり耳当たりだけ良くて本質的な事が含まれず、空っぽのおまえらより、過激でコンプラに引っ掛かりまくるような俺の歌の方が売れてるって皮肉ってる。

ありふれた耳あたりのいい嘘の言葉で埋め尽くされたものより、血が通った人間のエネルギーにあふれたものを切望するここ最近の自分とリンクしたエミネムの新曲でした。悪口、皮肉、下ネタ満載ですが興味あれば聴いてみてね。

和訳付きMV↓

エミネム本家MV↓


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