見出し画像

だから、ぼくはヒーローになれない episode 5 -Withコロナ時代の旅の価値とは-

こんにちは、イイジマケンジ|kushamiです。

緊急事態宣言が延長され5月末までこの自粛生活が続く模様だ。
「ずっと家にいること」「外出しても半径300m以内」「他人との会話はオンライン」の生活もだいぶ慣れてきた。

こんな生活をしていると、旅行で求めるものも変わってくるんだろうな。
今日は「Withコロナ時代の旅の価値がどのように変化するか」の話。

”非日常”から”日常のアップデート”へ

僕の”日常”は「仕事への忠義のための時間」から「自分自身の生活のための時間」に一気にシフトされたことを肌で感じる。
今までの旅は、暴力のように忙殺される日常を一瞬でも逃れるために「非日常」を求めていた。しかし、この状況になって、今(2020年5月)の僕が求める旅は、自分の日常の豊かさや楽しさを拡げる(=Expanded)ための旅になっているように感じる。日常をアップデートするための旅、といえばいいのかな。

画像1

実は、今ものすごく「お皿を探す旅」に行きたいのだ。長崎にとてつもなく行きたい。長崎に行って”波佐見焼”のかわいいお皿を調達し、33歳独身男性の料理をアップデートしたいのである。自分が作る料理の美味しさには限界がある。ただ、盛り付けるお皿がかわいければ味は2割増し、いや、3割増しになるはず。お皿によって、僕の生活レベルが+15くらい上がると信じている。

日常の豊かさや楽しさをExpandedしてくれる旅を求めているのだ。

観光都市・飛騨高山のゲストハウスからの声

飛騨高山でcup of teaというゲストハウスを経営している大学時代の友人夫婦の中村匠郎さんの記事が当事者でもあるため大変わかりやすい。

社会の目・慣習よりも、自分自身の意思にもっと正直になるのではないかと。
自分の足もと・手の届く範囲、身近な人・ものへの想いはより強くなるのではないかと。

となった場合

日々口にする食物はどこの誰が作っていて、もう少し踏み込むと、どんな場所でどのように作られたものなのかに関心が向いたり。
身の回りに置くものはどこの誰が作って、作り手の哲学(?)に共感できるか?自身を投影したものか?が今まで以上に選ぶ判断基準になったり。
(中村 匠郎「アフターコロナの観光について考える」〈太字は追記〉)
そんな世界で人は何をモチベーションに旅をするのか。

これまで旅に求められる要素を表現する時に「非日常感」がキーになっていたけれど、僕は旅を日常の反対ではなく、「日常の延長線」においてみたいなと。

自分の日常をより豊にするために旅に出る

(中略)

行き先を選ぶ時、「自分の人生を豊にするか」を基準に考えるので、そこで得られるインプット(体験)と自分の人生を並べて考える、ってことが増えるんじゃないかなーと。

ってことは彼・彼女の人生を豊かにできるもの・ことが観光資源になる。
(中村 匠郎「アフターコロナの観光について考える」〈太字は追記〉)

中村匠郎さんは、元々東京やシンガポールでコンサルをしていたビジネスマンだった。そこから、地元である飛騨高山へUターン移住し、現在銭湯やゲストハウスを運営しながら、飛騨高山で様々なアクションを仕掛けている。今もすごいけど、将来もっとすごいことになりそう。新しい観光のカタチをつくってくれるのではないか。

Expandedする未来

「拡張する(=Expanded)」という考え方は、パナソニックのインハウス組織FUTURE LIFE FACTORYが2019年に開催した「EXPANDED SMALL -豊かさを拡げる2030年のくらし展-」から思い浮かんだ。
(制作として担当されていたデザイナー&エンジニアの川名宏和さんはお仕事でめちゃくちゃお世話になっているすごい人)

これからの旅の価値がどのようになっていくのか。
生活すべてにおいて「価値の多様性」というのがどんどん出てくるはずだ。現在、観光・旅行業界は大変厳しい状況であり、明日をどう生きるかで必死だと思う。少なからず、僕たちPRパーソンが何かできることはないかと日々考えている。

Withコロナ時代で、旅行がいかに変わるか。
とにかく、はやく、旅に出たい。

※追記
この状況でAirbnbのlayoffのニュースが飛び込んできた。
ただ、そのlayoffを全社員に伝えるメッセージがPRとして最高だったのでそれはまた明日まとめてみたい。


いただいたサポートは、年間でまとめて報告してどう使うか考えて記事にします!(500円までは、自分の甘やかしのためにコーヒー代に消えるかもしれませんがそこは許してください…)