くさった豆腐 

浅い思考しかできないタイプの猿です。29歳社畜歴7年目。ほとんどフィクションであってほ…

くさった豆腐 

浅い思考しかできないタイプの猿です。29歳社畜歴7年目。ほとんどフィクションであってほしい

最近の記事

自叙伝を書けと言ったあの人の自叙伝はどこにありますか (2)

卒業後もわたしは足繁く母校に通った。部活動でお世話になった顧問と、もちろん大好きな先生に会うためだ。 「せんせー会いに来たよー!」 「また来たんか〜飽きんな〜早く帰れ!」 悪態をつくところは相変わらずだったが、先生の印象は以前のものから大きく変化していた。自分の話をあまりしないクール寄りな先生はどこへやら、休むことを知らないお喋り製造機のように身の上話を捲し立てる先生に、わたしはただただ圧倒されていた。 あの頃のわたしに、今の先生の姿を見せたらどんな反応をするだろうか。

    • ワンドロ夏油さんと五条さん

      数億年ぶりにササっと描いた、楽しい あいぽんで描くの難しいけど 気が向いたらどこでも描けるのは嬉し あとやっぱ細い線でちまちま描いてくのが好きだな

      • 自叙伝を書けと言ったあの人の自叙伝はどこにありますか (1)

        登下校時になると、中高一貫校の母校とその最寄り駅の間を、スクールバスがひっきりなしに往来していた。最寄り駅のバス停には、毎朝誰かしら先生が立っていて、バスに乗り込む生徒との間で「おはようございます」の応酬が繰り広げられる。その中でも、一際気だるそうに挨拶を返してくる男の先生がいた。これから一日が始まるぞ、頑張ろう!という時の挨拶としては0点どころかマイナス点に達するような「おはようございます」を毎回喰らわされるので、その先生が立っている朝は少し憂鬱な気分になった。いつも地面に

        • 夫と初めて会ったある夏の日の話

          数ヶ月入院しているとさすがに寂しくて死にたくなるものだ。という話はよく聞くが、残念ながらわたしはいつでもどこでも自宅にいるかのごとく寛げるタイプだ。さほど寛いでいる自覚はないのだが、毎朝病室の掃除にきてくれるおじさんたちに「みんな不安そうな顔で過ごしてるのに、おめえときたら...」と呆れられていたので、おそらくそういうことなんだろう。 長年にわたる入退院経験の甲斐あってか掃除のおじさんズともだいぶ仲良くなり、掃除を一通り済ませたあとには椅子に腰掛けて雑談をしていくようになっ

        自叙伝を書けと言ったあの人の自叙伝はどこにありますか (2)

          完璧で不完全なぼくを愛してくれたのは(25時、赤坂で)

          わたしはBLが好きだ。 もっぱらKindleでBLコミックスを漁る日々を送っており、一体自分はいまどのくらいの冊数を所持しているのだろうと調べたところ、なんと607冊に達しているらしい。600超えだと...。 「500冊記念~!」と騒いだ記憶はあるが、そう遠くない過去だ。あれからもう100冊も追加されて...ウッ頭痛が痛い。 趣味と呼べるものをあまり持っていないわたしだが、コレはそろそろ趣味と言っても許される域に達してきてるのでは?と最近では思ったりもしている。(別に量の問題

          完璧で不完全なぼくを愛してくれたのは(25時、赤坂で)

          仲良く生きていけたら楽しいのに(呪術廻戦 懐玉/玉折)

          夏油回、視聴直後は全然そんなことなかったのに時間差で虚無感に襲われ、昨晩は親友と通話しました。これが反転術式をマイナスな方へ使った結果か五条?呪うぞ?(違う) わたしは感覚過敏だからか苦手なことがたくさんある。例えば街中の公衆トイレはもちろん、同居人が使用したあとの家のトイレすらできれば利用したくないし、大きな音や眩しい光が苦手なので映画館も得意ではない。友達と会うときは、周囲の雑音に気が取られないように個室のある店を選びがちだ。 ハッピーエンドで終わらない話も嫌いだ。登場

          仲良く生きていけたら楽しいのに(呪術廻戦 懐玉/玉折)

          きみは誰よりも猿だった

          ついに夏油闇落ちエピを観ました。 「弱者を生まないために弱者を排除する/強者しか存在しない世界をつくる」という理論を聞いたとき、いろんなアニメや事件が頭にバッと浮かびました。 しかし夏油のあのやつれ具合を誰か気づいてあげられなかったのか… 後悔してるんだよねしかたないよね…どうにもできないことあるよね…(「 青のすみか」の歌詞が頭をよぎる) 九十九よ、夏油の意見を肯定するのが良いが正しい道へ導いてからバイクで帰宅してくれよ・・・とか色々思いましたが、まあ仕方ないっすね。

          きみは誰よりも猿だった

          憎たらしいあいつの目は、雲一つない夏の空みてえに綺麗だなと思う

          夏油を好きになってしまった。 絶賛入院中で暇を持て余しているわたしの脳機能と感情の8割ほどが、今まさに彼へと注がれている。 検温中・検査中・受診の待ち時間・回診中、先生や看護師さんとの話が途切れた瞬間に夏油の姿が脳裏に浮かんでしまうことに、ただただ困惑している。 先生、わたしの情緒がイカれちまっている、どうか心と脳を優先的に治してくれーーーッッ!!! と叫びたくなるほど重症です。 このままだと夏油への想いで溺死してしまいそうなので、一度言葉にして吐き出しておこうかなと思う。

          憎たらしいあいつの目は、雲一つない夏の空みてえに綺麗だなと思う