きみは誰よりも猿だった

ついに夏油闇落ちエピを観ました。
「弱者を生まないために弱者を排除する/強者しか存在しない世界をつくる」という理論を聞いたとき、いろんなアニメや事件が頭にバッと浮かびました。

しかし夏油のあのやつれ具合を誰か気づいてあげられなかったのか…
後悔してるんだよねしかたないよね…どうにもできないことあるよね…（「
青のすみか」の歌詞が頭をよぎる）
九十九よ、夏油の意見を肯定するのが良いが正しい道へ導いてからバイクで帰宅してくれよ・・・とか色々思いましたが、まあ仕方ないっすね。

真面目すぎたんだね。
優しすぎたんだね。
マトモすぎたんだね。
周りの犠牲が許せなかったんだね。
完璧を目指しすぎたんだね。

「正しく在る」って難しくて、考えれば考えるほど分からなくなる。
誰にとって何が正しいことなのか？
自分たちが幸せならそれでいいのか？周りはどうでもいいのか？
自分が思い描いていることは実現可能なのか？
実現するためにはどんな手法があるのか？…
理想と現実、冷静な自分と感情的な自分の狭間で揺れ動くことの辛さはよくわかります。
自分の努力だけではどうにもならないことに直面したときにそうなりがちですよね。
そのときの事象や自分の感情、思考から上手く逃れられれば良いんですが、真面目で感受性強くてさらに自分のコンプレックスに絡んでいたらもう逃げられません（経験談）。

しかし実親まで手にかける闇落ち夏油の徹底っぷりすごいな。
徹底して闇に堕ちてしまった。

闇落ち回は観るのもっとつらいかなと思ったけど、それほど悲しくありませんでした。
そこに至るまでの経緯を見てるほうがずっとつらかったです。（帰ろうﾘｺﾁｬﾝあたりで一旦心折れて視聴中断しましたが、2日空けて戻ってこれました）
もっと話数が多くて、それぞれの心情に長時間触れていたら10000000000000%病んでたと思います。さくっと描いてくださったことに感謝しています。
それにしても髪下ろした夏油めっちゃタイプです。
あとパパ黒もめっちゃタイプです。

ところで、正しく在ろうとして病んでしまった夏油を見ていると、「理想自己と現実自己が自尊心に及ぼす影響」という自分の卒論を思いだしました。
わたしは今日この日のために卒論書いていたのか…
運命の出会いだね、夏油（病気）