見出し画像

ギターがド下手なシンガソングライター

ギターを買って五年になる。そのギターでオリジナル曲を70以上作った。歌いながらギターでコードをつけていく。簡単なコードしか知らないので簡単な歌しかできないし、前奏も間奏も後奏もない。三回ほどオープンマイク(お金を払って歌わせてもらう)にオリジナル曲オンリーで出たことはある。今、五十一歳なのでゆっくり練習して還暦にはお金を払わないでいいライブをしたいしCDも作りたい。

曲作りはCoccoが言うように「排泄行為」だ。日々の暮らしで心にたまった想いが歌として吐き出される。明るい歌も暗い歌もある。ギターは早い人は半年もあれば一通り弾けるようになると聞いたが、私の上達スピードはあまりにも遅い。「そんなにたくさん曲作ってるならギターも上手いでしょ。」とよく言われるが、メロディにコードさえつければ曲なんざあできる。簡単。

ギターの弾き語り(カバー)めっちゃ上手くてもオリジナル一曲もないという人に配信サイト「SPOON」で何人も会ったがその方が私には不思議。曲作りを難しく考え過ぎなんだろう。私は子供時代から歌は作っている。でたらめソングだ。今の歌作りはまったくその延長でしかない。だから多分、気負わなければ誰にでも曲はできると思う。私の「70余」の中には人が聞いたら変と思う曲が多分何曲もあるだろう。しかし、私のはメッセージソングとかじゃなく「排泄行為」なので自分が良いと思う歌しか作れない。

最近は音楽を通じて出会った若く見目麗しい男子と上手く関係が結べなかった無念が歌になった。「歌にする」のではなく「歌になる」のだ、私のは。ギターは今日も下手だ。でも、曲は産まれる。「歌うたい」に特化しようと歌産みをやめる宣言もしたが無理だ。排泄しなければ浄化されない。澱のように溜まった想いを歌にして歌わなければならないのだ、私は。

そういうわけで、今日も排泄と浄化を繰り返しています。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?