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テレビは金を払って観る時代に突入した📺

この記事の続きだが、WBC(ワールドベースボールクラシック)の決勝戦は本邦では地上波無料放送だったがアメリカでは有料チャンネルだったそうである。

デーブ・スペクターがこんなことを言っている。

4大スポーツとは言ってもそれぞれ棲み分けが成功しているのだ。

所謂ゾーニングって奴だろう。

日本じゃ野球ハラスメントって言葉が出て来るくらいだし、半ば強制的なイベントで一部国民も辟易していた可能性はあることだろう。

ただ、視聴率40%台なので半分程度しか関心がないのが事実。

サッカーを中心に観る人でもあの中継を観ていたことだろう。

でも大体はそれは“俄か”と呼ばれるもので無料の地上波がなければ観ることは決してない。

オリンピックやワールドカップが終わったらJリーグも観てねって頻りにサッカーに携わる者はそう主張する。

国際試合が言うなればそうしたスポーツの宣伝広告を兼ねている。

今回の野球もそうだろう。

WBCが終わってそれぞれの国が自分達のスポーツに戻っていく。

ファンになるきっかけを作る上ではこうした国際試合は欠かせないのである。

スポーツが厖大な金を使って全世界を支配するみたいな陰謀論めいたことをさも主張する連中がいるが、逆にスポーツは金が掛かり過ぎてコストを避ける時代になっているのではなかろうか。

オリンピックも招致を辞退する所もあったりするらしいので、政治支配を優先するなら何としてでもやりたがるだろう。

我が国は政官財まんまこれ(自分達の手柄にしたい思惑)だったけど、招致するにも金が掛かり過ぎると言うことを思い知らされてしまったので今後自ら進んでやろうとはしなくなるのだろう。

東京オリンピック招致を反対していた都民に従っていれば良かったのにね。

逆に今度は新興国、アラブ諸国が乗り気なのでそれをやりそうな気がするが。

今回のワールドカップはカタールだったのでどんだけ金を掛けたのかよく分かる。

ボクシングの世界大会も大体サウジアラビアの金満国家でやったりするので、天井知らずになってボクシング本国のイギリスですら開かれなくなってしまった。

金の亡者だって言われればそうだろう。

しかし地上波無料でやる場合だと視聴率のスポンサーに頼らざるを得なくなるので次回の収入に持ち込めるかどうか分からないのである。

となれば一発芸しかなくなるので丁度RIZIN地上波末期のようなユーチューバーを試合に出して注目を得られるようにすると言ったことしか出来なくなる訳である。

それでは金の亡者じゃなければ今までのやり方でやればいいのかということになる。

ボクシングなら地上波もない試合がどこかで行われており、選手達のチケット配りやパンツスポンサー頼みで収入を得ることしか出来なくなる訳である。

幸運にも世界共通のランキング制度が存在しており、どんなにジムや選手が貧乏でも強ければランキングを上げることができ、日本タイトルを獲得して次いで東洋太平洋王座も獲得すれば世界に近づけることができる、とまあ単純な考え方が蔓延っていた。

でもそれが瞞しだったのはみんなの知る所。

東洋太平洋取ったって世界ランキングは10位未満にしかならなくて、お金がないから海外にも行けなくて世界タイトルはお金持ちのプロモーターがぐるぐる回しているのが現実で、上位陣がお互いの契約の合意に至らない場合の噛ませ犬として呼ばれるといった手合いである。

そうやって海外で終わった選手達は数知れずである。

ボクシングはそれが出来ないのでみんな最低でもスーパーバンタム級まで体重を落として世界に臨むのである。

テレビ放送の場合だとボクシングは世界戦しかやらず、その他ならテレビ局と契約した大手が関東ローカルなど地方の深夜とかで放送する程度となるだけである。

世界王者になってもアルバイトせねば暮らしていけないというのが我が国のボクシング。

それだから、アマチュアで成果を上げてもプロの道には行かなかったりするのだろう。

アマチュアで成果を残せなかった人がプロでリベンジするというエピソードはある。

ただ、ここ最近ではあるがボクシングも月並みではあるがお金払ってテレビで観るということが定着しつつあるようにも感じる。

井上尚弥の試合もここ最近地上波から姿を消し、全部配信となっている。

那須川天心のデビュー戦も地上波ではなくアマゾンプライムである。

前払い制を使ってお金を集めた方が効果的だということにみんな気付き始めたのである。

無料ではあるが、ネット配信のボクシングも目立ち始めた。

有料契約での配信もあるが、こうしたことでボクサー達も貧しい儘の状態から抜け出すことができるのであろうか。


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