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久々に地上波で放送された野球の視聴率は40%越え⚾️

地上波で放送したテレビ局はTBSとテレビ朝日の2局だけだったが、夜と午前中だけでも40%越えの視聴率とはこれまた驚きである。

ナイターでの放送は午後7時から始まって延長は当たり前だったが午後11時くらいまで放送された。

よく4時間も日本国民(日本人以外もだろうけど)は耐えたなと思う。

国際試合となると俄然日本国民はやる気をみせるとは思うが、本当にこれは凄いと思う。

平成中期以降生まれの若い人には理解し難いだろうけど、嘗て地上波では4月から10月までの春から夏のほぼ半年間に及ぶ期間に野球中継が行われていた。

関東圏では巨人戦が放送されて常に視聴率はトップを極めていた。

アニメも所謂ゴールデンタイムで放映されていたのだけど野球中継で潰れたり、当時の昭和生まれのアニメファンは悔しい思いをしていたのだった。

だが、少子化の影響は色んなところにも及び、コア層だった団塊の世代までもが労働から降りて多様なライフスタイルを謳歌するようになったことで野球の視聴率も低下していった。

日本シリーズに巨人が出て来なかったりもあり、クライマックスシリーズを挟んだりもしたが視聴率低下を食い止めることは出来なくなっていった。

新聞に週間視聴率の結果が公表されるのだが次第に巨人戦の視聴率が二桁台から10%、一桁を切り6%となって遂には地上波から野球中継が消滅してしまった。

巨人のオーナーでもある日本テレビ(読売)はバラエティ番組に巨人のユニフォームを着させた野球選手を出させるなどのステルス放送なども駆使していたがそれでも中継を見ることはなかった。

あるとすれば開幕戦とセパ交流戦の数試合かそのくらいで野球がすっかりと国民のものではなくなっていった。

少子化の影響は凄まじいと繰り返すが、それに比例して野球人口も急激に減少していったという。

引退した選手のみならず現役の野球選手も急激な野球人口の減少に危機感を抱きなんとか対策を立てなければとSNSで意見を募る程だった。

しかし、エリート教育によって野球の格差は広がるばかりなので手の届かない人達には野球が遠いものと感じてしまう。

野球道具一式揃えるだけでもどれだけのお金がかかるのだろうか。

バットとボールとグローブだけならそれでいいのだろうが、本格的となれば違って来る。

国際試合に触発されて少年野球(または野球部)に入っても、チームを私物化する監督や先輩らによって子供達が理不尽なハラスメントに晒されたら子供達はグローブを置いてしまう。

そうなったら二度と野球に触れることはしなくなるのだろう。

SNSでさえも野球嫌いの声は聞こえる。

野球そのものは嫌いにならなくても野球部が嫌いな人はいるのではないかと感じる。

しかし、野球の国際大会が開催されるや否や視聴率が意外と高かったことに驚かされる。

要因は昭和と比べて実は国民的な統合の感覚は平成令和の方が強かったりするのだが、同じ話題に感化されれば引き摺られるということもあったのだろう。

他は、コロナ禍での鬱屈からの解放を味わう為の娯楽だったりするのだろうと感じる。

野球嫌いはどこへ行ったのかと思うが考えてみれば40%の視聴率なら残りの60%の7000万人は中継を観てないのである。

視聴率に影響しないスマホやアマプラやスポーツバーや待合室やパブリックビューイング等を合わせても半分程度だと思う。

趣味やライフスタイルが多様化しても一気に集中するのだからこの効果は驚きであると感じる。

悲観的な言い方をすれば、この先の野球人口は増えることはない。

先ず少子化による人口減は避けられなくてそれに伴う野球人口も少なくなる。

そして、先にも挙げたが本格的なプロを目指す人々と趣味や路上や公園で遊ぶ程度の人の差が出るので全体的な広がりにはならない。

言うなれば幼い頃からの投資がなければメジャーリーグどころか高校野球でのスタメンで活躍する事すら出来ないのである。

夢を与えるのは結構だが、やっぱり人口減は現実を知ってしまっているからこそであろう。

ただやはりそうした土台があってこそ、ここまで燃え広がったのである。


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