ジャンプのMMA漫画第二十四話🤼
先週のセンターカラーから一転、一番後ろに来てしまった。
やっぱりカラーはカンフル剤だったとしか言えない。
人気はない訳ではないのだが、ジャンプの連載陣が化け物過ぎるのである。
過去500万部だったこともあったがそれも今は昔、4分の1以下の部数となってしまっている。
読者層の半分が10代以下の若者(小中含む)なので、50万部近辺の若者に基本的には読まれている。
これは前回そう言ったので更にその10分の1でもいいからアスミカケルの読者がついて来ればいいのだが。
女子は2割なので20万部(若者だったら10万部)を構成している。
ずっと掲載順位ばっかり憂えているが、前回のnoteで新キャラが紹介されたからまだ長くは続きそうではある。
24話なので半年の壁を一応はクリアしている。
コミックスなら3巻分のストックだろう。
1ヶ月分だけだと多分締まりが悪いのでやっぱり予測通り一年間は安泰というか取り敢えずの折り返しは確保されているのではなかろうか。
しかし、二兎はプロに突入した。
繰り返すが、ジャンプ漫画は主役のプロ昇格を想定していない。
プロボクシングは17歳からなので彼等の年齢としては間に合わないが、キックボクシングやMMAは17際未満でもプロが出来たりする。
プロになった途端にジャンプなら物語としては終わるのだが、どうやら前にも言ったかもだがこのMMAのプロ自体が通過点になってしまっているようである。
介護職なんて祖父が認知症になってしまっているからである。
どこまでも家族(時代や社会)に振り回されてしまう主人公。
主役だけでなく周囲の格闘家も未来がなく現実を突き付けられてしまっている。
はっきり言ってこれは「暗い」のである。
少年誌なら未来と希望を子供達に語る筈なのにずっとこの調子であるから恐らくではあるが「若者」に嫌われているのではないかと予想がついてしまう。
多分ではあるが、読者層は火ノ丸相撲のお釣りであろう。
その為に國崎親子を出したのだと思える。
ただ、こればっかり出すとオリジナルを損なわせてしまうので禁じ手である。
兄がラスボスではあるがこの親子もラスボスであろう。
但し、二兎には直接搦むことはなさそうだが女子なので奈央の方だとは思う。
前作同様、いきなり対戦相手を知らされる訳ではなくエピソードを挟んで闘うことになる。
この“禁じ手”は前回の火ノ丸相撲にもあった金鎧山である。
両者共妻子ありで背負うものもあるが、何故こう言うエピソードを挟むのだろうか。
夢も希望もないとはこのことなのだが、背負うもの守るものがあるから強くなれるというのは大間違いのようである。
何処かで諦める、見切りを付けると言うことを思い知らさねばならない。
夢と希望もある傍ら、それを置いて道半ば諦めて別の道を歩まざるを得なくなる時が来る。
クロスオーバーしたくはないのだが、夢を諦めることも必要だと言うことを「少年誌」は“教えて”くれる。
実は、ヒーローは最終回までラスボスと出会うまで立ち開かる敵や仲間を置き去りにして只管前へ進むのである。
アイシールド21もアメリカに進むまでにライバル校を置き去りにして来たのである(高校なので転校や編入以外ドリームチームは出来ない)。
ジャンプシステムの一つに闘った相手が主役のチームに合流したりするのだが、進行する度に定員オーバーになるのでこれまでついて来た仲間を途中で置き去りにせざるを得なくなる。
ドラゴンボールならヤムチャや天津飯で、クリリンはセルゲームまでだった。
魁!!男塾なら富樫&虎丸で、初期の重要メンバーだったのにバトル漫画になった途端に松尾や田沢や極小路のようにガヤ扱い(実況解説役には収まったが)となってしまった。
このように、仲間やライバルは途中で置き去りにしなくてはならない。
分かり切ったことだが、主役が前に進む為にはこの次の対戦相手は噛ませ犬になることは必至である。
作中でも噛ませ犬と書いてあるが、今の掲載状況なら火ノ丸相撲のような余裕すらなさそうなので主役が途中で挫くことをさせないのだろうと感じる。
安定した生活を選ぶのならそこで諦める。
「あきらめたらそこで試合終了だよ」というジャンプの名言があるが、どこかで終わらせねばならない。
いつまでもしがみつく訳にはいかないのである。
歩みを止める人が沢山いる。
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