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私の作品紹介 (草潟一寿穂)


#私の作品紹介

ここ #note に公開している私の作品について簡単な解説をします。

自分で言うのも何だけど、作品はバラエティーに富んでいるというか、バラバラなので(笑)、多少の整理が必要かもしれないと思う。


「山猫と物語と私」
https://note.com/kusagata/n/n5d8b39493468
#note に載せた「小説としては」最初の作品で、私が「これから小説を書いていきます」という 宣言マニフェスト 的な意味も持った作品。
山猫が出てくるのと、冒頭知らない相手からメール(手紙)が来て、それから出会うという始まりは「どんぐりと山猫」の型をパクリ…、ではなくて踏襲している。これほどの高名作品ともなれば、「むかしむかし、あるところに、おじいさんとおばあさんが…」くらいの日本人の共有財産、「型」としてありがたく継承していきたい。


「シルバー・イェロー」
https://note.com/kusagata/n/n021a59dc823e
#note に公開したのは「山猫と物語と私」より早くて、正直言って、#note に挙げるための練習的な作品だった。詩として作ったが、本体だけではきっと誰にも意味が通じないだろうから、解説のための散文バージョンも付けた。まだまだな作品です。でも個人的には愛着がある。


「ハードボイルド稼業」
https://note.com/kusagata/n/n4fbb73fd64af
https://note.com/kusagata/n/na8a968a839ec
https://note.com/kusagata/n/n521be0230b71
小説を書くからには、自分が書かなければ誰も書かなかっただろう作品を残したいと私も思う。しかし一方で娯楽作品というか特に新しい地平を切り開くことは微塵もないとしても、それを読んでいる間は楽しく時間を過ごすことができて、目前の悩みやいらだちを忘れられるような作品も小説として欠かせない存在と私は思っている。
そういう意味で、これはハードボイルド探偵小説の枠組みの枠内に納めるという意味で読みやすい物語として書いた。ハードボイルドと見せかけて...なところはあって、ジャンルの正統派作品ではないかもしれないけれど。


「危険な旅」
https://note.com/kusagata/n/n6761886a3215
この作品と次の「夏の夕風と見知らぬ妻。そして迷子」は、ジャンル不明作品だと思うが、自分の中から図らずに出てきたものをなるべく崩さないように書いたものだ。
といって、行き当たりばったりに書いたわけでは決してなくて、自分としてはきちきちに書いた。「きちきち」というのは感覚的な表現でそれ以上言葉で説明するのは難しい。つまり、「思いつきの行き当たりばったり」の逆の短い言い方である。うーむ、どうどうめぐりだな。
このような作品をおもしろいと言ってくれる人がいたらとても嬉しい。


「夏の夕風と見知らぬ妻。そして迷子」
(「夏の夕風と共に見知らぬ妻そして迷子」を改題)
https://note.com/kusagata/n/n712180eaa86a
やはりジャンル不明の作品。主人公に不可解なことが起きるという意味では「危険な旅」と同じカテゴリーの作品だが、もちろん違うところも多いので読んだ人の好き嫌いは分かれると思う。こちらの方が主人公の心情に共感できる余地はより大きいかもしれない。


「キャンプの日 (the non-fiction days)」https://note.com/kusagata/n/n3010c1d1fbdf
ジャンル的にはどういうジャンルか分からないが、自分としては 「危険な旅」   「夏の夕風と見知らぬ妻。そして迷子」と同じカテゴリの作品。自分の中から自然に出てくるものを書くとこういう感じになる。
タイトルの "キャンプの日" については読んでもらえればどうしてそうなったかは分かってもらえると思う。でも、読む前にはどういう作品か見当をつけるのには全く役に立たないだろう。
そのため、サブのタイトルとしてロックバンド BAND-MAID の曲名を借りた。激しい曲調と作品の感じは真反対だけど。歌詞全体の主張するところと小説の内容が呼応する部分があると思ったので。(そして、もしバンメファンが読んでくれたら、作者がインスピレーションを得たところも丸わかりだろう(笑))


短編SFシリーズ「キャプテン・ドレイク」(マガジン) https://note.com/kusagata/m/m43655ccc86ef
クサガータ零号 著
私の典型的な作品は小説としては、あまり型にはまっていなくて我ながらどこに行き着くのかわからないなぁという感じが多い。自然に浮かぶ発想はそうなるのだが、そういうのばかりを書いてると自分でつらくなることもあって、小説らしい型にはまったのを書きたい欲求も湧いてくる。そうして書いたのが「ハードボイルド稼業」とこのSFシリーズ「キャプテン・ドレイク」。

ということで、ぜひ分かって欲しいのは「SF小説で、またわけの分からん終わりかたをされたらたまらんなぁ」と思って敬遠していたら、それは違います、ということ(笑)。

サブの筆名『クサガータ零号』はそういう欲求の噴出から書いたことを潜在意識の仕業と捉えたことを表現したつもりなんだけど、どうかな。

最初の短編二編はSF「銀河ヒッチハイクガイド」へのオマージュとして書いた。オマージュではあるけれど完全に独立したストーリーで、「銀河ヒッチハイクガイド」を読んでいなくてもまったく問題なく読める。

二編を書いたところで、この舞台設定がけっこう気に入ったので、オマージュからは離れて、さらに書き進めて全四編まで来た。

「ハードボイルと稼業」の解説でも書いたように娯楽作品としての小説を私の中では高く評価している。そういうことからも楽しく書いたし、書き甲斐あるシリーズと思っている。

第一話. 「Brief(つかのまの) Encounter(邂逅)」
シリーズの主要キャラクターが登場。それぞれがどのヒッチハイクガイド登場人物のオマージュであるかは明らか。きっと。
第二話. 「恒常的指令」
さらにあのキャラクター(のオマージュ)を追い求めてキャプテン・ドレイクが探索の旅へと赴く。
第三話. 「財宝の星伝説」
 第二話でキャプテン・ドレイクに探し出されたサイジーが活躍する一編。
第四話. 「覚えなき流刑」
数奇な運命に捉えられた男が登場。キャプテン・ドレイクとどのように関わっていくのか?

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