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四季折々の俳句 16



「 ながれ星 」

行くはてに幸せあるかコスモス畑

わたくしももともとは塵秋のかぜ

うしろより肩たたかれて霧のなか

背をむけてわかれるふたり秋の雨

来るたびにいろづいてゆく楓かな

十五夜になるまで待てず月見かな

声がして誰も居らずよすすきはら

ゆめならぬおのが一生いなびかり

望月がわれらのためにのぼりけり

なにおもふ十六夜の窓あけはなち

旅客機もひかりともしてながれ星

枝木よりしたたりさうに熟柿かな

戦争がくるぞくるぞとみみず鳴く

行く雲にうなづきながら秋惜しむ

死すときにおもひ出ださん天の川

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