![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/49126460/rectangle_large_type_2_9e9c6e6ca8f0ca7054afc14dd9836176.jpg?width=800)
韓国でのワーキングホリデー生活の思い出が沢山書けました。
僕が2007年頃に韓国にワーキングホリデービザで行っていた時の事を自身のHPで書いているのですが30記事かけたので、30記事目を掲載します。いろいろあって面白いので是非読んでみて下さい。☟
朝、教室で起きて顔を洗って外に出て、そのまま坂を上って公園へ歩いた。
公園で遠くを眺めたり体を動かしたりして、そろそろ帰ろうと思い、行きとは違う道の急な階段を下りた。
階段を降りきると、乗り捨てたようなボロボロの軽トラが止まっていた。
横を通ったら、猫の鳴き声が聞こえた。車の周りや下を覗くのだが見当たらない。
軽トラの後ろはコンテナになっていて、南京錠が掛かっているのだが、その中から鳴き声が聞こえる事が分かって驚いた。車の周りの地面に糞尿が垂れていて、普通ではない。
その隣には集会場みたいのがあるが、人の気配は無いし、そこが開いてる所見た事がないし。
どういうこっちゃと思ってしばらく固まった。
車を開けようとしたが、やはり南京錠を外さない事には開けられない。
手ぶらだったので誰かを呼びに行こうと思い、教室の方へ走って降りて行った。
その途中で散歩している大山と出会った。
事情を説明して、ふたりでまた軽トラの方へ歩いた。
大山が、これかー、ホントだ猫の声がする。といつもの落ち着いた感じで驚いていた。
そうなんですよねーと僕が言い返す間もなく、大山は傍にあった大きい石で南京錠をガツンガツンやりだした。
躊躇無し。
さすが、昔悪かったって言うだけあるなと感心した。
結構手こずったので、5分位ガンガンやっていたと思う。
ようやく南京錠が外れた。
扉が固くて少しずつギーギー開いた。
少し開いた所で、猫が手を隙間から出して来た。もう少しだ。
そうしてようやくとびらがグイっと開いた。その時、猫が飛び出したのと同時に僕達の目に飛び込んだのは、きょとんとした中型犬の姿だった。位のコンテナの中に、特に怯えた様子には見えなかった。
僕と大山はポカンとしてしまった。
そのまま軽く扉を閉めて階段を上って公園へ行ってしばらくぼーっとした。猫が付いてきて足にまとわりついていた。
僕「よくわからんですね。」
大山「何なんだろうな。」
大山「・・・いこっか。」
また階段を下りたら、階段横の植込み辺りで猫は遊び始めた。
猫に元気でなと言って、僕と大山は帰った。
その2~3日後に公園を通ったら車は無くなっていた。
あの猫を見る事も無かった。
良い事をしたのか悪い事をしたのか分からない。
ある日先生が足を引きずっていた。
前日に酔っぱらって転んだという。
肩を貸しながら二人で昼ご飯を食べに行った。
その日の授業が終わって、どうしても痛いからと先生は病院に行った。
そうして、そのまま1週間程入院になった。
バスで10分位の所で、当日の夜、着替えを持って病院に行った。
その後も毎日病院に通った。タバコを吸いたいと言うので外まで車椅子を押したり、先生が残した昼ご飯を食べたりした。
一度、病院にバスが到着して降りる時に僕がおりかけているにも関わらずバスが発車した事があった。バスの側面にぶつかってよろめきながら降りた。韓国のバス恐るべし。だけど面白かった。
先生は退院してしばらくは松葉杖ですごした。
そういう状況なので、先生と一緒にいる時間が多かった。
取引先に行って階段を上っている時に、先生の松葉杖(金属製)の先の滑り止めのゴムが取れた。それで、先生は松葉杖をつこうと思ったら滑ってつけないので転びそうになって高速で杖をコンコンやった。階段の側面で止まって事なきを得たが危なかった。
僕は笑いをこらえるのに必死だった。
治ってきたら片方だけ松葉杖を使って先生は歩いていた。その姿が何か迫力があった。
J-STATIONの上の階はスナックみたいな飲み屋だったのだが閉店してしばらく経っていた。
前やってたお姉さんは酔っぱらっても酔っぱらってなくても面白い人だった。
その場所を借りて、定食屋をやると先生が言い出した。
前に一緒に店をやってた人がいるという事だ。
名前は早めに決めていて「マルマル」とするそうだ。
マルは韓国語で板の間。それと、日本語での○○という事だそうだ。
J-STATIONという名前を付けた人にしては良い名前を付けたなと思った。
つづく。。。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?