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半沢直樹の名場面から考える「生きる」ということ

日本中が夢中になった、TBS系ドラマ日曜劇場「半沢直樹」。

第一シリーズを見ていなかった私は、周囲からの薦めを受けて第二シリーズから見始めたが、あっという間にファンになった。

昨日は遂に最終回だったが、名場面揃いの傑作だったと思う。

東京中央銀行が帝国航空への債権放棄を拒否するシーンで半沢直樹が発した言葉は、コロナの影響を受けた全ての人へのメッセージ(のように聞こえた)。

大和田常務と半沢直樹が今後の進退を話すシーンでは、大和田常務の名言「沈没」「おしまいdeath」「死んでも嫌だね」のオンパレード。

そんな傑作の中で最も印象的だったのは、既にネットニュースでも取り上げられているが、半沢直樹の妻・花のセリフ、

「生きていれば何とかなる」。

本当にそうだと思う。

私はよく、最高の感情が上限値で最低の感情が下限値の縦軸、横軸が年齢のグラフを想像する。

今の自分はグラフ上のどこにいるのか、常々考えている。

ここで何が言いたいかと言うと、「生きていれば」そのグラフに乗れる、ということ。

自分が最低な状態でも「ああ、今最低だ」と感じられるうちは、生きることをやめない方が良い。最高か最低か、分からなくなった時にふと生きるのをやめてしまうものだ(と思う)から。

あえて自分から手放す必要は無い。時がくれば手離れする。「今がその時だ」と思ううちは、まだその時では無い(と思う)。


「生きていれば何とかなる」。

半沢直樹の監督がこの時世に合わせてこのセリフを台本に書き足したのかどうかは分からないけれど、

待っていた!と言いたくなるような、多くの人が観ていたらいいなと思うような。

とにかく愛のあるシーンに立ち会えて良かった。









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