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お寿司のエッセイ

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特に思い入れのあるテーマについて書いたエッセイ。1クールに1本くらい更新。
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記事一覧

小杉湯みたいな人になりたい

ミルク風呂に浸かりながら思った。 わたしは小杉湯を見習ったほうがいいのでは……と。 一応軽く説明すると、小杉湯とは高円寺にある銭湯である。 あまり細かく言うのはよくないとまわりに心配されているのでぼかすけど、かなり近くに住んでいるので週1くらい行く。 最近原宿に新店舗ができたらしい。都会の銭湯はいいよなぁ。 本題に戻り「小杉湯みたいな人間」とはなにか。 とりあえず7つの項目にまとめたから聞いてくれ。 1.いつ会っても変わらないいつ行っても受付の人はみんな感じがいいし、

「傷つきやすい人ほど人を傷つけている」への見解

「傷つきやすい人ほど人を傷つけている」みたいな言葉をネットでよく見かける。ふんわりとしたトゲを感じながらも、昔を振り返ってみると心当たりがある。 人の言動に過度に傷つくせいで相手を苛立たせてしまったり、自己嫌悪に陥らせてしまったりする。ここで言っても縁が切れている人ばかりだから意味ないんだけど、ごめんよ、と言っておきたい。 ごめんよ、といっしょに「当事者はそんなことに気付けないくらいいっぱいいっぱい」であることも知ってもらえると嬉しい。 この記事のスタンスが見えにくいか

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はじめての大喜利 〜2年間の潜入記録〜

はじめに大喜利が趣味になって2年が経過しようとしている。今まで体験レポで「初めてのサーフィン」とか「初めてのレザークラフト」とか新しい体験をまとめる記事を中心に書いてきたので、初心を忘れないうちに(少し長い潜入期間になったが)大喜利の体験レポでも書くか!と思い立った。年末だし。 ~ここから自分語りなので情報だけ得たい人は飛ばしてもOK!~ 「大喜利」という言葉を知ったのは笑点だった(のちに今自分がやっている大喜利とは少し系譜が違うことを知るがあんまりよくわかっていない)。

バッファロー吾郎Aさんから大喜利を学べるワークショップ「Funny A」について紹介するよ!!!

 こんにちは(か、こんばんは)!ライターの中野亜沙子です。大喜利を趣味として始めて、もうすぐ2年。趣味を見つけては飽き、見つけては飽き、していたので、こんなに飽きない趣味はすごい!しかも、そこで新しい友達もたくさんできて、大人になってから友達って増えるんだ……と感動しています。  そんなところで本題なのですが、今日は私も2期生として通っていたバッファロー吾郎Aさんの大喜利ワークショップ「Funny A」について紹介します。すでに3期のワークショップも終え、来年1月からは4期

更新されるアート。小杉湯の“銭湯絵”を見に行ってきた

お湯に浸かることには間違いなく心を元気にする効果があると思う。 ただし、元気がないときに自分でお風呂を掃除して、お湯をためて、静かに湯に浸かるのはとんでもなく気合がいる儀式だ。 そういうときの駆け込み寺が銭湯だと思っている。 食事におけるワンコイン定食。 洗濯におけるコインランドリー。 読書におけるオーディオブック。 二日酔いにおけるポカリスエット1.5L。 クリスマスにおける月島のもんじゃ屋。 大晦日におけるガキ使。 なんでもいいんだけど、銭湯とは私にとって「逃げ場

フリーランスだってひとりはさみしい!

大学を卒業してからというもの、社会人のほぼ半分を個人事業主として過ごしてきた。ちなみにアルバイトとして働いていたのが2年ほどで、正社員として働いていた期間は2年半(これをいうと大体年齢がわかるけどわたしは年齢非公開)。 フリーになった当初は今よりもう少し「変な働き方」という見方をされたので、どうやって生活してるの?寂しくないの?などとよく聞かれたが、社会全体にリモートワークが浸透してからは境目が曖昧になったように見える。 そんないま、会社員とフリーランスの大きな違いは同僚

2210広島出張・尾道ひとり旅雑記

いつからか、金髪マッシュでスタバでバイトしてて実家が太くて軽音部でギターボーカルをやってる男子大学生になるのが来世の夢になった。 しかし私は仏教徒でもないし輪廻を信じきっているわけでもないので、なれないのだろうと思っている。 以上のことから、「金髪マッシュでスタバでバイトしてて実家が太くて軽音部でギターボーカルをやってる男子大学生」が生まれ変わったらなりたいな、と思うような女性になりたいな、と考えを改めた。 かといって、実際に上のような男性たちにアンケートをとっても、「

はじめてパチンコ店に行った話。

ある日曜日のお昼、前職の上司Eさんと喫茶店へお茶をしばきにいった。 西荻の喫茶店を転々としたあとに、一服したいということで向かいのパチンコ店の喫煙所を拝借することに(わたしは吸わない。喫煙ブースはヤニを煮詰めたようなにおいがした)。 そこでEさんが「今年は初体験を100個する」と言って店内をうろつきだした。わたしもそれについて行き、時々眼光の鋭いおじさんに睨まれながらも店内を一通り歩いた。 乃木坂の台があったら見たかったので個人行動していると、10メートル先でEさんが店員

1ヶ月10万円生活の内訳を大公開

こんにちは!今日はなんとなく敬語でお話します。 わたしは、奨学金返済や家賃や医療費など、毎月地味に出ていくお金が多く、全くお金がたまらない問題を解決すべく、月に使えるお金は10万円!!と決めて生活しています。 今日はその内訳を公開。一人暮らしのみなさんはこれより高い?安い?ご自身の家計と照らし合わせて、参考になる部分があれば幸いです! ■食費・日用品・交通費 5万円こちらは全てSuica決済にしています。いくらチャージしていくら使ったかはモバイルSuicaで一目瞭然なの

だらしない人ほど一人暮らしがおすすめの理由

 さて。わたくしごとですが、一人暮らしを始めて4ヶ月。この年齢(あえて言わない)での一人暮らしは、世間一般でいうとだいぶ遅めだ。ここまで実家に居座ったのは、立地がよく通勤に便利だったことや、経済的に不安定だったことも理由のひとつだが、なにより生活にだらしないわたしが自立できるわけがないという壮大な思い込みがあったから。そこで、だらしない人でも一人暮らしできるよ!むしろ、楽だよ!という主張を以下にまとめたいと思う。 心当たりのあるやつあつまれ!洗濯もの……?全て母がやってくれ

自分の凸凹を受け入れる~会社員を諦めるまで~

凸凹昔話 小さい頃から怒られることに怯えていた。 学校は遅刻ばかり、授業は眠気に勝てないし、大事なものはすぐになくすし、提出しなければいけないプリントは引き出しの奥からビリビリで発見された。牛乳を運ぶとき全員分の牛乳を割って、その日は牛乳なしとなってしまった日もあった。 怒られるようなことをしてしまうくせに、誰よりも気が小さくて傷つきやすかった。だから何かで挽回しようと日々がんばった。勉強はがんばっても真ん中より少し上くらいだったけど、学級委員になって学校行事のイベントを

高校時代に失われた夏休みを探して

 近所の八百屋で売っていた一房100円のバナナを一本ちぎってミキサーの中へ。そこに豆乳とはちみつと氷をひとつ。バナナと豆乳に含まれるトリプトファンという成分は、幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」を脳内に分泌させるらしい。 学校に行こうとしている朝に(実際は行かないのだけれど)よく母が作ってくれた。目に光が宿っていない娘を心配して、インターネットで調べて作ってくれたのかもしれないが、今となっては確認することができない。 高校1年生の夏、学校に行かなくなった。別に仲間はずれ

歩こう、私は元気。

私の趣味は散歩である。 あるこう、あるこう、わたしはげんき。 まさかここにライフハックがあったとは。そういうつもりで書かれた歌詞かは定かではないが、歩くことで元気になるのは本当だと思う。 仕事をやめた朝も、彼氏に振られた夜も、落ち込む前に歩くということがわたしのメンタルコントロールに必須の行為になっている。 辛いできごとがあった時やモヤモヤと悩みを抱えている時、何度も頭の中で反芻してしまうことがある。たいていベッドの中で布団を頭までかぶって、しくしく泣いているのだが、

“洗濯”が嫌いだ。そんなわたしのコインランドリー生活。

 わたしの知り合いだったら「どうせ洗濯と選択をかけて、最終的に人生の選択について語るんでしょ」と思うかもしれないけれど、普通に洗濯の話をさせていただきたい。 ※以下個人の感想です 洗濯という家事、やばくない? まず家事全般あまり好きとは言えないのだけれど、群を抜いて意味不明なのが洗濯だ。洗濯機に入れてスイッチを押し待機(私の実家では何故かそのあいだシャワーが使えない)、洗い終わったら濡れた服をハンガーや洗濯ばさみにセットし、物干し竿にかけて待機。数時間後、ハンガーや洗濯ば