見出し画像

【1/15援農日記】 Bamboo Village Farmさん

町田にあるBamboo Village Farmさん。
私の町田のイメージは東京と神奈川の間、割と栄えている、だったので、まさか畑があるとは!とゆう感じでした。

最寄りの矢部駅 or 唐木田駅からは送迎してもらい、畑に向かいます。
道を走っていると思ったら、いきなり細い道なき道へ。
少し走ると、畑が広がっていました。

人参や大根、葉物類が栽培されていました。

ところで、今回の援農は4名の農家さんも参加していました!
農家さんは畑の見学メインと聞いていたそうで、、畑に着き、「菊芋掘るよ〜」となり驚いていました。笑

菊芋掘り

菊芋が埋まっている畑
(今年は種を蒔いていないのに、前年の残りの種で育ってしまったそう。なんという生命力!!)

上の写真の真ん中あたりの茶色い部分が既に掘り返したところ、その奥の枯れた茎のある部分を掘り返し、菊芋を収穫するという作業でした。

まさかの人力ということに驚きました。。畝がないところには機械は基本使えないそうで、ここはスコップで掘るしかないんだとか。まあまあの広さなので、とても大変な作業でした。

ですが、作業は至って単純なので、色々な話をしながら作業をすることが出来ました。「作業中の会話」これが援農のいいところ!と私は思っています。

大学生、研究員生、農家さんなど、普段関われない方とお話が出来ました。農家さん同士のお話は、土の栄養素の話やどんな順番で作物を植えるかなど、農家さんの普段の頭の中を覗ける感じでとても新鮮でした。ちなみに話の内容はちんぷんかんぷんなので盗み聞きしてました。笑

作業をするとなって驚いていた農家さんももりもり働いていて、流石だなと思いました。

収穫した菊芋

お昼ご飯

お昼はBamboo Village Farmの農園主 竹村さんの古民家でお弁当をいただきました。こちらのお弁当は近くのお弁当屋さんで、Bamboo Village Farmさんのお野菜を使ってくださっているそうです。

プラナスさんのお弁当

お昼を食べながら竹村さんがBamboo Village Farmでの取り組みをプレゼンをしてくださりました。なかでも印象に残ったことが2つあります。

1つ目は、「小規模の農家は生産と販売だけでは成り立たない」とおっしゃっていたことです。

これは普通にスーパーに出荷しているだけでは、スーパーの野菜の値段が安すぎて、成り立たなくなってしまっているということです。(特に小規模の農家さんの場合)
私は大切に野菜を育ててくださる農家さんが好きなので、この言葉にはがっかりしました。

農家さんは、新鮮な野菜を消費者に届けるために直接販売を行ったり、育て方を工夫して販売するなどして、市場の野菜と差別化をして販売する方が増えてきています。
ですが、消費者が何も意識せず、スーパーで1番安い野菜を購入していてはこの現状はいつまでも変わらないままだと思います。

なので、私は援農のことや畑のことを発信して少しでも農業に興味を持つ方を増やしたいと思っています。でもこれは大きな目標すぎるので、まずは自分の周りから、新鮮な野菜や推し農家さんの野菜を一緒に食べたりして畑の魅力をアピールしていきたいと思っています!

2つ目は、「農園の関係人口の多さ」です。

Bamboo Village Farmには、昨年は延べ約1500人、一昨年は延べ約2000人の方が訪れているそうです。この人数は古民家で行っているイベントなどの関わりの人も入っていて、みんなが畑仕事をしにきたわけではないですが、年間そんなにたくさんの方と関われることはとてもすごいことだと思いました。

昨年は「町田発!農福連携を盛り上げたい!」というタイトルのクラウドファンディングも行っていたそうです。クラウドファンディングのページには農福連携の実績が書いてあり、たくさんの方と関わっていることがわかります。

今は従業員を雇っているそうですが、それまではボランティアの方の力を借りて、畑をやっていたそうで、とっても人望の厚い方なんだなと思いました。

畑の見学

お昼ご飯の後はメインの畑を2箇所見学させてもらいました。
1つ1つの畑は少し距離があって、車での移動でした。

開墾して作った畑

上記の写真は一部ですが、こんなに広い畑を自然農法で栽培しているとは、もう計り知れない苦労があるんだろうなと思いました。(夏なんて、草むしりしてたら終わってしまいそうだ。。)

借りた時は荒廃地だったところを開墾して畑にしたそうです。都会だと開墾しないと畑がないということが多いともおっしゃっていました。お昼のプレゼンでビフォーアフターの写真も見せていただいたのですが、自分で開墾すると畑に愛着がとっても湧くんだろうなと思いました。

ここには小麦を植えているそうです。
斜面になっているので、機械操作も熟練の技が必要なんだとか。

野菜だけではなく、小麦や大豆も生産しているそうです。普通の野菜農家さんは小麦や大豆はやることが少ないかなと思ったので、珍しいなと思いました。大豆を栽培することで味噌作りをみんなですることができたり、関係人口を増やしやすいともおっしゃっていました。

自分がマルチに活動することで、いろんな方面から人を呼ぶことができる。
なるほどすぎる。はっとさせられました。

落花生収穫

その後はハウスに向かい、乾燥させていた落花生の収穫をしました。

乾燥させてある落花生

最後に美味しそうなやつ食べていいよと言っていただきました。(生で食べられるということに驚き!そして美味しい〜〜!!)
実以外の葉や茎の部分は、また車に積んで畑に持っていくということで、畑とハウスが離れているということも大変だなと感じました。

最後に

今回の援農は1日盛りだくさんでした!この日を通して、都市農業の特色をたくさん感じられたなと思いました。

Bamboo Village Farmさんは、農福連携に力を入れていることだったり、ボランティアさんがたくさん訪れる畑であったり、直販の売り上げが1番を占めていることだったりと人との関わりがとても多い農園です。これは田舎ではやはりやりにくいことで都市で農業するということの強みなんだと改めて感じました。

逆に大きな面積の畑が作れなかったり、畑や作業場が離れたところになってしまうということは都市の弱みなんだろうなと思いました。

ちょうど、援農にきていた大学生は東京の都市農業にフォーカスした活動をしていたり、研究員生の方も都市農業の人の繋がりのことについて調査しているとおっしゃっていました。
(ちょっと古い考え方かも知れませんが、)「農業は都会では出来ない。田舎でやるものだ!」みたいな考え方から、都会でやる新しい農業の形が出来ていっているんだなと思いました。

都会での農業が広まることは、生産者と消費者の距離を近づける1番早い方法だと思うので、これからもそのような農園が増えるといいなと思います。

今回は、援農だけでなく、畑の見学やプレゼンもしてくださり、大変学びの多い日になりました。ありがとうございます。これからのBamboo Village Farmさんの活動もとても興味深く、楽しみにしています!!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?