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簡単に押さえよう!肩こりのメカニズム〜関節編〜

こんばんは理学療法士&ピラティストレーナーの谷田部くるみです。

本日はスタジオnano定休日を利用した終日ミーティングと研修でした。

現在の社内研修はトレーニング組とピラティス組に分かれて研修をしており、私はピラティス組の研修を担当しております。

※スタジオnanoはパーソナルトレーニングとピラティスの指導、両方を行っています


「人に伝える」ことを担うことが非常に多くなってきましたが研修担当や講師担当していると、毎回気付きがあります。

「この順序で説明していったら理解しやすいんだな」
「理解できずつまづくポイントはここなんだな」

そんな発見が毎回あり
実は講師をしている自分自身が一番、カラダの理解が深まっていくなと感じています。

伝えていけば伝えていくほどブラッシュアップされるため
今後、より分かりやすく伝えられるように思考整理をしていきたいと思います(^ ^)

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では、本日のテーマです!

簡単に押さえよう!肩こりのメカニズム〜関節編〜


前回、前々回の記事では猫背についてお伝えしてきましたが
猫背から派生させて肩こり改善も考えていきましょう。


なぜ機能不全(痛み)が生じるのか?

機能不全(カラダの本来あるべき機能が失われた状態)はカラダの使い方が間違っていると生じます。

カラダの使い方が間違っているとは、各関節の役割が果たされず動かしている状態のこととココでは定義します。

各関節には可動性安定性の役割があり、どの姿勢&どの動きでも役割が果たされている状態がカラダのあるべき状態です。

役割が破綻して動かしていると過度に動いてしまう関節に負担がかかり
使いすぎの筋肉、使わなさすぎの筋肉とアンバランスが生じ痛みへと繋がります。

※関節の役割の記事はこちら


肩こりのメカニズム

肩こりに関わる主な関節は、①肩甲上腕関節 ②肩甲胸郭関節 ③胸椎 ④頸椎 ⑤腰椎です。

この5つの関節の役割が破綻すると肩こりが生じます。

カラダのあるべき状態では
可動性が必要な関節が、①肩甲上腕関節 ②肩甲胸郭関節 ③胸椎
安定性が必要な関節が、④頸椎 ⑤腰椎

なのですが・・・

肩こりでは上記の関節の役割が破綻し
①肩甲上腕関節 ②肩甲胸郭関節 ③胸椎の可動性が失われ
④頸椎 ⑤腰椎が過度に動いているケースが多いです。


肩の適切な動かし方と間違った動かし方

猫背改善ピラティス (1)

<OK あるべき状態での関節の動き>
肩甲上腕関節・・・屈曲
肩甲骨(肩甲胸郭関節)・・・上方回旋
胸椎・・・伸展
頸椎・・・ニュートラル
腰椎・・・ニュートラル

<NG 間違った関節の動き>
肩甲上腕関節・・・屈曲+内旋
肩甲骨(肩甲胸郭関節)・・・挙上
胸椎・・・屈曲
頸椎・・・伸展
腰椎・・・伸展


バンザイをしたときは肩甲上腕関節・肩甲胸郭関節・胸椎が可動し、頸椎・腰椎が安定することで肩に負担なく動かすことができます。

しかし、NGのように間違った動きをすることで
頸椎が過度に動きすぎてしまったり肩甲上腕関節が無理な方向に動き、頸椎や肩甲上腕関節にストレスが生じます。

高い物を取ったり、洗濯物を干したりなど
日常の無意識な動きの中で間違った動きを繰り返すことで、動きすぎてしまっている関節に負荷がかかり痛みが発生します。

ポイントは間違った動きを繰り返している、ことです。

そのため根本改善のためには間違った動きを修正し、適切な動かし方を習得することが必要です。


まとめ

・機能不全は各関節の役割が破綻すると生じる

・肩こりでは、①肩甲上腕関節 ②肩甲胸郭関節 ③胸椎 ④頸椎 ⑤腰椎の役割が破綻して間違った動きを繰り返している

・改善のためには関節の役割を整え、適切な動き習得を促す


まずは、バンザイするときの肩の適切な関節の動きを理解しましょう☆


本日も最後までお読みいただきありがとうございます。


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