「選択肢は多い方が良い」@フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか

北欧について調べていたらみつけたこちらの本がすごく好きだったのでメモ。


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面白かったところがありすぎて付箋だらけ(カラフルでかわいい..)

序盤に出てきて私が衝撃を受けた言葉がこれ。


自分にとって最良の人生から最悪の人生の間を0から100で分けた時、今、自分がどの段階にいると感じるか


これ、考えたことありますか?


私はなかった!


フィンランドは2018、2019年の幸福度ランキングで2年連続世界一になっているらしい。

(なんとなく北欧の国、デンマークやスウェーデンなどの幸福度が高いらしいということは知っていたけど、、)

で、その幸福度ランキングはどうやって決めるのかというと

“各国のGDP、社会的支援、健康寿命、人生の選択の自由度、社会的寛容さ、社会の腐敗度といった要素に、国民に今の幸せの評価を聞いた調査”


むずかしいことはわからないけど、この「国民に今の幸せの評価を聞いた」っていうのがさっきの言葉。

なので、もちろん主観的であることに変わりはないんだけど、別に国民に「今あなたはハッピーですか?」と聞いて調査しているわけではないということ。(考えてみれば当たり前のような気もするけどちょっと面白い)


著者の堀内都喜子さんがフィンランドの友人に「世界一幸福な国、おめでとう」と言ったら

「どこが?そんなんじゃないよ」

「ランキングがおかしいのでは?」

と返ってきたらしくここも面白かった(フィンランドの人は自虐的で褒められるのが苦手な人が多いらしくちょっと親近感…)


つまり、自分が思い描く理想や希望に近い、自分にとって有意義な人生が送れているかというところで、フィンランドに住んでいる人たちはおおむね満足している人が多いということ。

これってすごく良い!



フィンランドの良いところは本著にたっぷりと書かれているのでここでは紹介しきれないけど個人的にいくつかあげるなら。。


・あらゆる分野で生活が保障されている

社会人になっても子育てをしていても新たな資格や学びの機会、制度が充実している。シングルマザーでも不自由なく暮らせる補助があるなど貧困率が低い。


・残業はほとんどしないでみんな定時にそっこーで帰る

企業も個人のプライベートを犠牲にさせない。歓送迎会やイベントも勤務時間内に。


・父親が育休を取らないと人間性が疑われる

期間は女性ほど長くはないが8割の父親が育休をとっている。会社も代理を雇う。


・バカンス1ヶ月以上は当たり前。

休暇中は一切仕事をしない。長期休みに入るとき、同僚は「仕事もパスワードも忘れて、携帯もメールも見ちゃだめだよ」と声をかける(最高!)


・肩書きや役職に関係なくフラットな組織

上司をファースとネームで呼び、敬語は使わない。


・年齢や性別も関係ない。「女性初」がほとんど聞かれない。

年功序列は無く実力や成果主義。若くても任せるし、サポートするという体制がある。政治の上では女性初大統領もすでに誕生しているし、閣僚や党首は女性の方が多い。しかも学歴、就業率も女性の方が高いらしい!


・スーパーで買えるのにわざわざきのこ採りやベリーを摘みにいき、夏はベリーをどれだけ取ったかの自慢大会がはじまる。

これもすごく良い(笑)所有者に損害を与えなければ他人の土地に入って自然の恵みを受けて良い、「自然享受権」という慣習法もあるらしい。


・仕事も家庭も趣味も勉強も貪欲に。「引き出しは多く持っていたいから」

ある50代の女性の話で、2人目の子どもの育休中に大学でプログラミングの勉強をはじめ育休後にソフトウェア会社に転職。終日仕事をしながら育児をし、週末はスポーツを楽しんで大会に出たり留学生と交流したり。さらにその後も修士課程と教育課程も取得したとのこと。私は彼女の「引き出しを多く持つ」という言葉に強く共感した。今は新しいことにもどんどん挑戦して自分の選択肢を広く持っていたい。


最後に、

・それが人生

人間関係も考え方もシンプルなフィンランド人は、日本のように共感を求めないので大きく感情を表したり言葉をかけたり変に同情することもないそう。たとえ辛いことがあっても、「それが人生、仕方ないね」と静かに受け入れる。


書ききれないしまとまらないので、この本を読むきっかけになった堀内都喜子さんのリンクを貼っておく。

なにが起きても「それが人生、仕方ない」で済ませるフィンランド人の考え方ーPRESIDENT Online


自分の人生を最高の100に近づけたい。流されたくない。私は私の人生に満足してると言って人生を過ごしたい。(ということはいまはまだ満足できていないということ…)

つぎは同じくフィンランドについて書かれた「ノニーン!」を読む予定。

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