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排泄介助のはなし

 今の職場で、介護士3年目に突入した。
朝、バスに乗りながら
「石の上にも三年なう」と唱えていた。
これが三年目の景色か...とうっとり外を眺めていた。見慣れた外の田園風景。
職場に着いて手を洗い、制服に着替える。すると、私は制服を着た介護スタッフに変身する。

 排泄介助。3K(汚い、きつい、危険)であり
敬遠されがちな仕事内容では、ある。かつて自分も、苦手で💩に一喜一憂していた。
しかし私にとって排泄介助は、スポーツだ。
昔やっていたテニスと同じで、何回もやっていく内に体が覚え、手が勝手に動くようになった。手が動きを覚えているので、そこに感情はない。
無心で手を動かす。

この日は、Aさん👴の 10 日ぶりの💩に当たった。しかも、隣にご家族さまが居る時だった。
 Aさんを車椅子からベッドに移乗した時
心優しいご家族さまから、「上手ね」「○○さん(私の苗字)で良かった」と褒めていただいた。
嬉しかった。Aさんをベッドに臥床させようとした時、Aさんのお腹が「ギュルギュルギュル」と鳴った。

💩出たなと思った。
Aさんは、毎日便秘薬を飲んでいるのに出ず
介護士一同心配していたので、やったー‼️という気持ち。喜んで、持てる力の全てを出し
尻を拭き、綺麗にしてあげた。シーツまで💩が広がったので、寝転がし、シーツも交換した。

フゥ〜終わったと思った。
そしたら
「ギュルギュルギュル」とまたお腹の音がした。
Aさんは「出た!」と言った。
また💩出たのだ。またかー!と思ったが、冷静に
二回目の排泄介助した。シーツに広がらないように新聞紙をひき、細心の注意を払った。

排泄介助が出来るようになったとは、感慨深いものがある。やはり、三年の修行を経て体が覚えた職人技なのである。三年目になって、「I am Professional」と頭の中でよく唱えている。

石の上にも三年(まだ途中)して、気づいたことがある。三年目の景色があるという事だ🪨🪨🪨
きっと四、五、、、、十年目の景色
長く続ければ続ける程、違う景色が広がっているように思う。
十年目事務スタッフの電話対応は、洗練されている。格好良いなぁ✨といつも惚れ惚れ聞いている。継続は力なりの意味が、やっと分かった気がする。
仕事は、人生の大半の時間を費やすので修行だとして、時間をかけたらかけた分
極められるんだと思う。だから
仕事ができる上司や、先輩を尊敬している✨✨

介護は、肉体労働なので、若い内だけと思っている。ずっと続けるかは、迷いどころ。それでも
三年続けた先の景色が見たいから、続ける。

続ける。

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