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短歌ヨミタイ

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ここ数年、「短歌」を詠む人も、読む人も増えているのを、うっすらと感じていた。あれ? 短歌って五七五七七がルールじゃないの? 俳句と違って季語もいらないの? こんなに自由なの? だ…
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#現代短歌

限界OLクソ短歌(2023/10)

【情報解禁】文学フリマ東京38でチャリティー百人一首が販売されます!

先日お知らせした情報に加えて、追加でお知らせです! 胎動短歌会(胎動LABEL)さんが企画されたアンソロジーに小泉スロウも寄稿させてもらいました! 能登半島地震の被災者支援のチャリティー企画として、「花」をテーマに100人の短歌が掲載されています。 以下に詳細を載せてますが、ものすごい方々とご一緒させてもらいました。 寄稿者特権で先に読ませてもらったのですが、自分だけ全く空気読めてない感があって大変心配です。心配なので買ってください。 ※こちらは小泉スロウのブースでは

【短歌】頬撫でる風が吹いて

頬撫でる風に季節を告げられる 春が遠のき巡っていると 今日 頬に当たった風が 数日前の風の温度と違った あ、季節が変わった と思った #今日の短歌

あまり役には立たないけれど ちょっと楽しくなるものを④

クリスマス仕様で飾っていた植物たち、 クリスマスパーティや新年会で空いたワインやシャンパンのコルク、 みなさんのまわりにもありませんか 花瓶に挿しているクリスマスシーズンのグリーンは、今もまだまだ元気です その花瓶に新しい花を加えたりして楽しんでいます けれど、アレンジやリースのために小さくカットされた葉や実や小花などは、すっかりドライフラワーとなりました クリスマスは終わってしまっても、ドライになってしまっても、色も形もきれいな部分もあるし このまま捨てるのはなんだか

今日の短歌 どこでも連休ってのは満室なんよ!病院も!

短歌 ベンゼン

結局はイオンモールに行くきみとヴィレヴァンがない街に住んでる 名言を残そうとしてうわすべる下心ってベンゼンくさい ハトサブレ血走った目で睨んでも好きだから割る美味いから食う 連休だ! 瑣末なことはもう気にしない😑あれこれに忖度するセンスもないし、そんな筋合いも義務もないし、なにより脳のメモリや思考のリソースにそんな余裕はないし。限られた時間はもっと楽しいことに割きたい! と、帰りの電車で吊り革をぐっと握りながら思い至りました。 やらかしたり、恥をかくことはこれからもあ

歌誌『塔』2024年3月号作品批評(2024年5月号掲載)-前編-

みなさま、こんにちは。 今日は早朝4時に目が覚めてそこから朝散歩。 涼しくて静かで心地よい朝でした。 そして本日は文学フリマ東京の開催日。 久々に見に行こうかと思っていたのですが、あいにく家の排水管清掃が入ってしまいました。 業者の方がお見えになるので、在宅していなければいけないのです。 おとなしく本を読んでいます。 それでは3月号の作品批評をどうぞ。 選者:梶原さい子 評者:中村成吾 週末くらいは何か美味しいものを食べたい。 ふだんは手の出ない寿司にしよう。 とは

休日に「何もしない」をやってみた生きているとはこういうことか

#短歌 #今日の短歌

短歌 たぶん犬

空腹に炊き立ての銀シャリをかっこむ幸せ以外知らなくていい  たぶん犬じゃないかなそうじゃなかったらあの鳴き声は通報案件 あの人はいずれ教祖になるだろう履歴書にそう書いてあったし 自宅で使っている炊飯器の機能のなかに、「極うま炊き」というモードがあります。炊き上がりにとても時間がかかるため、普段はめったに使えないのです。しかし今日事情があって仕事を早退したため、そのぶん早く帰宅できたことから、「これは『極うま』チャンスでは」と気づき、意気揚々と米を研ぎ、たっぷりと吸水させ

短歌 力加減

ファミレスで配膳ロボに喜ぶ児びびって道を譲るばかりの大人 熟れごろのトマトに宛てる包丁の力加減をなぜか知ってる ほつれても大丈夫だよその糸で星を繋げて星座にしよう 体調があかん感じ、がこの先デフォになっていくことを考えれば、不機嫌でいるより一秒でも笑顔でいたいなぁと、無様なくらい渇望しています😝でも基本仕様がオプティミストなので、「どこか影のある女性」にはなりきれず、結局へらへらしていることが見事に奏功しているのか、家族や友人たちが私よりシリアスモードに陥ることがなく、

歌集『死のやわらかい』を刊行します【新刊案内】

鳥さんの瞼さんの第一歌集『死のやわらかい』を刊行します。 書籍情報 定価:1500円+税 発売日:2024年5月下旬 著者:鳥さんの瞼 装丁:名久井直子 栞(小冊子):東直子 岡本真帆 林あまり 校正:鷗来堂 印刷:藤原印刷株式会社 判型:四六変形判 上製本 角背 頁数:96頁 ISBN:978-4-9912719-4-6 C0092 内容紹介 「死」を誰よりも愛し、向き合い、見つめ続ける歌人の第一歌集。 「……心をつくして死と向かい合い、命をかみしめ、生きているこ

短歌 悪あがき

勝たなくていい負けなけりゃそれでいいにこにこしてりゃご飯もうまい その昔、今より生活も精神的な体調もひどかったころ、とある女性に言われた言葉があります。 「勝たなくていい。そんなことより、負けないことのほうがずっと大事」 当時は「同じこと言ってんじゃん、ただの言葉遊びじゃん」程度にしか受け取れなかったのですが、今日ふと気づきました。 仕事でちょっとしんどい場面があり、「どうして目の前のこの人は、『気に食わなさ』をそこまで言葉で飾り立てて正当化して、不機嫌を美化するんだ

日本の文化/ 「短歌」について

短歌は、平安時代から時代の流行に合わせて微妙に形を変えつつ、1000年以上広く楽しまれている文化です。 今回は、短歌の基本やルール等について、ご紹介したいと思います。 〈目次〉 1.短歌とは  ■短歌の基本的なルール  2.有名な歌人をご紹介 1.短歌とは まずは短歌とは何なのか、基本的なルール、有名な歌人についてご紹介します。 短歌とは、和歌の一形式で、‘‘五・七・五・七・七‘‘の三十一音で構成される短い詩のことです。和歌は平安時代から詠まれていますが、短歌という