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映画「僕の名前で君を呼んで」

「僕の名前を呼んで」見させていただきました。
とても綺麗で、単調と呼ぶには違う味わい深い作品でした。

あらすじ

1983年夏、北イタリアの避暑地。17歳のエリオは、アメリカからやって来た24歳の大学院生オリヴァーと出会う。彼は大学教授の父の助手で、夏の間をエリオたち家族と暮らす。はじめは自信に満ちたオリヴァーの態度に反発を感じるエリオだったが、まるで不思議な磁石があるように、ふたりは引きつけあったり反発したり、いつしか近づいていく。やがて激しく恋に落ちるふたり。しかし夏の終わりとともにオリヴァーが去る日が近づく……。LGBTの偏見はなくなり、一夏の青春をイタリアの綺麗な風景ととも見ることができる純愛ストーリー

※公式サイトから引用させていただきました。

公開日は2018年と少し前の作品になります。
アカデミー賞、ゴールデングローブ賞やその他含め92の受賞されているそうでご存知の方は多いかもしれません。(私は知りませんでしたw)

感想

感想を書く前に、見る前にレビューをいくつか読んでいたのでLGBTの作品であることは知っていました。

LGBTについては、批判はなくともあまり慣れないもので偏見は多少なり持っている状態からスタートです。

始まりから終わりまでイタリアの自然や街並みだったり綺麗な風景とともに描かれています。
そんな描写が多いこともあり、日本の原風景と重ねることが来たり原寸大を見るような馴染み深さがあって最後まで印象的な映画でした。

先にも話したように、LGBTについて知識はあまりないので批判などはありません。ただ、私が男性であることも踏まえてBLというものに僅かながら抵抗感と偏見があります。

ですが、本作を見終わる頃にはそういう感情はなくなり純粋な恋愛に感動さえ覚えていました。

安直に恋愛を描くだけでなく、好きな人との付かず離れずを繰り返す葛藤だったり脇道に逃げたくなる気持ちだったりと誰もが経験したことある青春の恋愛模様が描かれています。
また、男性同士の恋愛ですがお互いが本気で愛し合っている様を生々しく描かれていて男性も女性も人を愛することにおいて変わりがなく、対象が異性じゃなくとも綺麗な姿があるんだと教えてくれました。

恐らくですが主人公のエリオは同性愛に対して反発しようとする気持ちがあり、そこがまた私のLGBTへの偏見を取り払うきっかけにもなったと思います。

本作は、言葉が少なく仕草や動作で雰囲気を察するところがありそこがより生々しくて親近感みたいなものを感じさせてくれたのかもしれません。

まとめ

一夏の甘酸っぱい恋愛を葛藤などのもどかしさから愛情の喜び、LGBTへの価値観、恋愛のあり方など様々な視点から楽しめる作品でした。名作だと思います。 また時間を置いてから見ると違った楽しみを見せてくれそうな作品でした。

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