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【考えさせられるテーマパーク】バンクシーって誰?展

「バンクシーって誰?展」に行ってきました。

5月から楽しみにしていた展示、おまけに撮影OKのエリアがあったのでカメラロールが充実した日となりました。

さて、未来の自分へのタイムカプセルを残すべく、記録を写真に頼るだけじゃなくて感想を残しておきたいと思います。

▼未来へのタイムカプセルについてはこちらで書いています。


⚠️この記事は、展示のネタバレ含みます
⚠️掲載している館内の写真は、全て会場内の撮影可能なエリアで撮ったものです。

行くまでが楽しい(遠足気分)

今回は、浜松町からモノレールで会場の天王洲アイルへ。

普段乗らないモノレール。

浜松町から天王洲アイルはたった一駅ですが

「これ乗っていけば羽田空港に着くんだな」と旅行気分でワクワクして

レインボーブリッジやテレビ局が見えるなーと思っていると、急に高層ビルの合間を通るろせん。
景色がくるくる変わっておもしろい。

なんだか江ノ電を思い出すな〜と思っているとあっという間に目的地へ。
(もっと乗りたかった…)

そして降り立った天王洲アイル。

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オフィス街であり、所々に自然・アートを感じる素敵な街でした。

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会場に着くまでに川沿いのテラスを歩いてのんびりできて、ピクニックもできそうな感じ!

動線も大満足で期待が高まります。

イヤフォン推奨!
中村倫也さんの音声ガイド

美術館を訪れるときは、いつも音声ガイドとともに鑑賞するようにしています。

・なんかすごいなーーで終わらせたくないから
・世界観に没頭したいから

中村倫也さんは、猫に関するお仕事をされていたり、優しい役柄が多いイメージだったので、ふんわりしたガイドなのかな?の予想していました。

でも今回のガイドは、バンクシーの世界観にぴったり。

風刺作品を生み出すバンクシーらしさを全面に、ちょっとシニカルで斜に構えた語り口調。

それでも中村さんの優しい雰囲気はそのまま、といった感じ。

より世界観に没頭できるから、ぜひ音声ガイド+イヤフォン推奨です!


また、基礎知識を知っておくため、今回はこの本を読んでいきました。

【書籍のざっくり感想文】

・代表作の背景がスッとわかりやすい

・ストリートアートは違法だけど、込められたメッセージは無視できないな。
→先入観だけで判断せず、何事も向き合おう

・世界的アーティストになった現在。元のストリートアートとは注目度・影響力は全く違うだろうけど…葛藤はあったんだろうな。


ここは海外??ってクオリティ!
そして、考えさせられるテーマパーク

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ストリート作品を次々と生み出すバンクシー。

単に絵を飾るのではなく、作品をリアルに再現する大規模なセットがこの展示の魅力です。

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こちらは、バンクシーが手がけた"世界一眺めの悪いホテル"ことウォールドオフホテルを再現したエリア

イスラエルとパレスチナの分断壁のすぐ近くに建てられ、部屋からの眺めは壁、といったなんとも閉塞感のただよう場所らしい。

なかなか訪れられないホテルの部屋の様子を体験でき、政治・歴史的事情を考えさせられる機会です。

バンクシーは、現地兵士から銃口を向けられながらも分断壁に作品を残したというから、その気概にも脱帽です。

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〈子猫〉ガザ北部ベイトハヌーン

あら!かわいいねこ♡と思ったそこのあなた!
バンクシーの仕掛けにハマりましたね。
(私も含めて)

作品の背景にはこんなメッセージがあります。

インターネットの人々は破壊されたガザの廃墟は置き去りにして、子猫の写真ばかりを見ている。だから自分のサイトで悲惨なガザ地区の現状と対照的な陽気な子猫の絵を描き、そのギャップでガザ地区の現状を伝えたかった。

恐れ入りました。

人は見たいものしか見ない。

目を向けるべきことから逃げてはいけない


瓦礫と無邪気にじゃれあう子猫に再認識させられました。

バンクシーのメッセージ

バンクシーの作品は、戦争、暴力、資本主義への皮肉がテーマになっています。

そして、描かれる主人公は弱き者たち

作品にネズミがたびたび出てくるのも、弱い者、社会から排除される象徴として描いているからなのだそう。

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ひとつひとつの作品にたくさん想いが込められていて挙げきれませんが、特にぐっときたのが2つのメッセージでした。

Keep it real.
何者でもなく自分自身であれ。


わーーーー涙

〜風の時代〜
・自由に生きよう!
・自分らしく生きよう!
・場所や時間にとらわれず働こう!

選択肢が増えて幸せな時代ですよね。

世の中、良いことも悪いこともあるけど、先人には感謝しています。

でも、見えない何かに「何者かになりなさい、ならなければいけない」って言われている感覚を覚えて、考え続けて…正直疲れています。



このタイミングでバンクシーの作品を見て、作品に込められたさまざまなメッセージを知って、「ああ、これでいいんだ、これで。」ってなんとなく思えました。

うまく言えないですが、展示を見てから、モヤモヤした気持ちが少しだけ晴れた気がします。

キャリアとか生き方とか自分らしさとかひっくるめて、今のわたしをそのまま認めてあげたいと思います。


心に残った2つめのメッセージはこちら

elephant in the room
明白な問題について誰も触れようとしない

上の子猫の作品と同じことですが、問題から目を背けてはならない。

SDGsに挙げられるような社会問題に対して、私は充分にコミットできているからと言われたら100%とは言えない自分がいます。

ひとりの力で解決できないけれど、仕事やボランティアを通じて社会になんらかの価値を提供し続けたいと思います。

他に身近な問題といえば、家族のこと、自分のこと。
問題が山積みでぐったりしている部分もあります。

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〈風船と少女〉ロンドン

"THERE IS ALWAYS HOPE"

バンクシーではない者が書き加えたという一文。(写真右端)



変化に追いつけなくてどうしていいかわからないとき

閉塞的でしんどいとき

こんな世の中でも、いつも希望はある。

悩むポイントは数えきれませんが、気負いすぎず、一個ずつ未来を作りたいです。

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お読みいただきありがとうございます♡日々の気づきを残して、誰かのお役に立てたら嬉しいです~