トーマスとパーシー

息子(1歳半)が最近電車にハマっている。
「しゅっしゅー!ぽっぽぉ!」を繰り返しながら家中を走り回り、YouTubeで汽車の動画を流せば、ばいばい!と手を振ったりしている。

ついこの間まで見向きもしなかったトーマスも認識し始めた。
トーマスを見てもやっぱり「しゅしゅ!」と言いながら喜んでいる。

ちょうど息子用の水筒が欲しかったので、トーマス柄の水筒を買ってみた。

息子は「しゅしゅ!しゅしゅ!」とハイテンション。
わたしは水筒の絵柄を見せながら「これはトーマス。これはパーシー、トーマスの親友なんだよ。これはゴードン。こっちはジェームスだよ。」と知ってる名前を挙げていった。

すると、息子は発音しやすいパーシーだけを覚えた。その結果、

Thomas & Friends = 全員パーシー 笑 

トーマスが主役であることは認識している。
しかしトーマスを指しながら「ぱーしぃ!ぱーしぃ!」と呼んでいる。その他のキャラクターも全員パーシー扱い。

いや、それパーシーじゃないんだ…トーマスなんだ…。

息子がパーシーと言う度に訂正するのも面倒で、もうパーシーでいいかという気分になってきた。いつかは今パーシーと呼んでいるそれが、実はトーマスだったと気づく時が必ずやってくる。子供の成長はあっという間で、きっとそれはすぐにやってきてしまう。それを思うと、この可愛い勘違いは今しか見られない貴重な時間だ。簡単にトーマスをトーマスと呼べるようになってしまうと、それはそれで寂しい気持ちになりそうだ。

今はまだパーシーでいい。何より、わたしは心優しいパーシーが大好きだ。息子が自分で真実を理解するその日まで、無理に訂正するのは止めようと思った。

***

ちょっと話が逸れるが、トーマスの水筒はAmazonで買った。

<購入ページ>

(実際はAmazon USAで購入しましたが、リンク先の画像が上手く表示されないので日本版のサイトを貼っています。)

<実際に届いたもの>

画像2

ん?なんかちょっと違くない!?笑

ちょっと違うだけでしょと思うかもしれませんが、どれがいいかな~と時間をかけて検索して、ようやく、よしこれにしよう!と決めたものと違うものが届くと、多少なりとも「え?」って思いませんか?「もしかして偽物?」って思いませんか?(わたしは思った。)

Amazonのレビューをよく読むと「なんかちょっと違うのが届いた…」という人がちらほらいた。

赤いボトルのスパイダーマンを購入したら黒いボトルのスパイダーマンが届いた人。

ディズニープリンセスの水筒を買った人の中には、「(購入ページに映っていた)お目当てのプリンセスが描かれていなかった!」なんて人もいた(流石にこれは楽しみにしていた子供が可哀想)。

青いボトルのトーマスが欲しかった我が家は、確かに青いボトルのトーマスが手に入ったので、まだマシな方だったようだ。スパイダーマンの購入者だって、黒いボトルではなくて赤いボトルが欲しかったかもしれないのにな…と思うと、勝手にちょっと複雑な気持ちになった。

注文したものと違うものが届く。
これはAmazonに限らず、日系スーパーのオンライン購入などでも本当に良く起きる。「君が注文してた味噌は品切れだから代わりに違うメーカーの味噌入れておいたよ」とか。割と適当に、恐らく良かれと思って、事前連絡無しに変更されたものが届く。

この断りなく代替品を送りつけてくる文化(よく言えばサプライズ文化)、他の国でもあるあるなのでしょうか。

最初は結構衝撃だった。わたしが欲しいのはこれじゃない。代替品はいらないから返金してくれ、と思うこともあった。しかし代わりに届いた味噌が思いのほか美味しかったり、自分では買わないものが届いたり、今ではサプライズも意外と楽しめるようになってきた。

***

何はともあれ、息子はトーマスの水筒を気に入っている。むしろ届くはずだった元の絵柄よりもたくさんのキャラクターが描かれていて、かえって良かったのかもしれないと思っている。

サプライズ文化にも動じない心、サプライズを心から楽しめる余裕をもっと身に着けられたらいいなと思う。

けれどそれ以上に、欲しいと思った商品が間違いなく届く日本って最高だなとつくづく思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?