見出し画像

3行日記 #189(声、死骸、三度目の正直)

五月二十九日(水)、晴れ

夕方、マンションの一階を歩いていると、目の前のドアが開いた。中から出てきたのは昨年度に一緒に自治会を担当したひとだった。こんにちは、と声をかけると、こんにちは、と返ってくる。三月くらい、理由はくわしく知らないが、声がでなくなっていた。はやく良くなるといいなと気にしていたので、安心した。お大事に。

夜、麻婆豆腐、トマト、納豆、宇和ゴールド。チャックの散歩、家をでてすぐの角の空き地のところで、チャックが匂いを嗅いで止まった。いつものことなので、そのまま見守っていると、妻が、鳥が死んでんねん、という。暗くてよく見えなかったが、たしかに、小鳥の死骸のようなものがあった。図書館へ、区役所をかすめて南へ、公園を通り抜けて、商店街を通って帰宅した。

いつもの燕の巣の続報だが、最初に破壊された巣のところに、また新しい巣を作って住みはじめた。最初はゆっくりだったがこの二日間ほどで一気に畳みかけ、一週間ほどで仕上げた。これまでに二回も破壊されてもめげずにまた再建した。この燕のほうがよっぽど「リハウス」を名乗るべきだ。三度目の正直であってほしい。

#3行日記

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?