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3行日記 #153(黒焦げ、骨折、四回も)

三月六日(水)、晴れ
啓蟄、蟄虫啓戸、すごもりむしとをひらく、冬ごもりの虫が土から出てくる。
啓蟄、素蝶尋花、そちょうはなをたずぬ、モンシロチョウが花を探して飛んでいる。

数日前のこと。朝ごはんを食べ終えて、家でまったりしながらUNOをやろうとして手札を配り終えたところ、その瞬間、妻の携帯が鳴った。椅子からころげ落ちた。すぐ来て! おばあちゃんからだった。妻がすぐにむかう。あとから話を聞いたところ、お昼に食べようとパンをトースターで焼いていたのだが、焦がしてしまって煙が立ち昇り、サイレンが鳴りはじめた火災報知器を止めようと椅子のうえに乗ったときに、足を踏みはずしてしまったようだ。頭を打たなかったのは不幸中の幸いだったが、肩や手が痛いらしい。それでも、タクシーを呼ぶのはいやで、まして救急車なぞの力は借りたくないと言い張る。結局、少し離れたところにいるおばさんに連絡し、車で病院まで送ってもらうことになった。車を待っているあいだも口達者で、服をよそいきの服に着がえたいと言い、妻が手伝って着替えたのだが、妻が言うにはそれほどちがいはなかったという。夜に家に行くと、台所のシンクの横に真っ黒に変わり果てたパンが転がっていた。はやくよくなりますように。

夜、新しいフライパンを使って何かを焼きたかったので、ハンバーグ、トマト、はるか。チャックの散歩、そんなこんなで、チャックの散歩は朝も妻が行くことになり、きょうは、朝九時、午後一時に妻が、夕方六時にはお義母さんが、そして夜の九時には私と妻が、合計四回も散歩をした。京阪の踏み切りをまたいで、図書館で本を返し、区役所をぐるっとまわって帰宅した。

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