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3行日記 #168(青大将、ぼよよ~ん、チュロス)

三月三十一日(日)、晴れ

午前、住んでいるマンションの自治会に参加して地蔵盆のことを引き継いだ。その後、チャックの散歩、簡易版。北へ少し行って戻る。神社の境内に裏から入ると、門のところに、細長い青大将がいた。気づいたチャックが見つめて興奮し、顔を近づけると、青大将はUターンして鉄柵のむこうに逃げて、木にのぼって避難してしまった。妻の実家の前の駐車場に、大量のバナナの皮が捨てられていた。何重にも積み重なり、下のほうは黒ずんでいた。

昼、京阪で門真市へ。初めてのまち。地元に愛されている粉もんのお店へ。焼きそば、お好み焼き、丸くないたこやき、ミニたいやきを買った。店先にはパイプ椅子がふたつ並んでいて、すでにお客さんが座って待っていた。中学生くらいの女の子とお婆ちゃんが、チョコレート味のたいやきを取りあって揉めていた。注文をおえて待っていると、くまモンのTシャツを着たおじさんがやってきた。どうも、まいど、まいど。ヘルプマークをつけたおばさんも立っていたのだが、椅子の片方があくと我先に、どかっと座り、煙草を吸いはじめた。となりのパイプ椅子にはちいさな女の子がいた。吸い終わった煙草をそのまま道路に捨てる。女の子のお父さんが、火、消えてませんよ、と注意していた。出来立てをもらうときに、ふくろふくろしてて、ごめんね〜、と言われた。近くの公園で食べた。

午後、モノレールで万博記念公園へ。国立民族学博物館に仮面の企画展を見た。さらに世界中のさまざまなものを集めた常設展も見たのだが、噂に聞いていた通り広すぎて、じっくり見る体力も時間もなく、ざっと通り抜けて全体を見た。銅鑼のような打楽器を体験できるコーナーが途中にあったので、やってみた。ボヨヨヨーン。帰りに公園を歩いていると、日光猿軍団の猿まわしをやっていた。席についたものの、猿が歯を剥き出しにしながら抵抗してやりたくなさそうで機嫌が悪く、トレーナーの口調もきつかったので、席を立った。

夜、唐揚げ、粉もんの店の斜め前のお惣菜屋で買ったポテトサラダ、カレースープ。チャックの散歩、南へ、ガード下を抜けたところに、杖をついたお婆ちゃんがいた。あらぁ、ぬいぐるみみたいやな。満面の笑みでチャックを観ている。そうやって生まれてきたんやなあ。しみじみ。シャイニング犬の壁の前を通って北に戻る。商店街の入り口の交差点の手前あたりで、犬の吠える声がどこからか聞こえてくる。だが姿が見えない。どこで吠えているんだろうと思いながら交差点を曲がると、そこに、まつりちゃんがいた。おじさんにお菓子をもらった。帰宅後に、前に買ったさつまいものチュロスを、一本だけあげてみたら、チャックの眼がぎんぎんになった。おいしかったみたいだ。きょうはチャックの初青大将、初チュロスの日だ。

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