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毒まみれの家庭1 〜父親〜

※父→母→兄弟姉妹の順に読むことを推奨します。なお、念のため家族構成は兄弟姉妹という言葉でぼかします(相応しい概念を表す言葉があればいいのですが)。構成の当て推量などはどこにも書かないでくださると助かります

このシリーズでは家族がどんな人間であったかとどんなことをされたかを綴っていきます。なお1つの記事で家族全て書こうとしたら異常に長くなったため、家族ごとに記事を分割しました。

・父「賭博も浮気も借金もせず、妻には手も上げず真面目に稼ぐ。俺ほど良い旦那はいないだろう!」

歳を取って毒親からの進化でシルバーモンスターと化した。
とにかく自分本位で好き勝手したがる。自分が正しく優秀な人間と信じて疑わないため、周囲の人間を貶し他人の話は聞き入れない。

母親もそうなのだが、自分の好みや良いと思うものを子供にも押し付けてくる。それを否定するとなぜこの良さがわからないのか、という風に非難してくる。

例えばGジャンやジーンズなどアメカジっぽい服をよく押しつけられた。メンズ服ばかり着せようとし、お前が男の子だったら趣味も共有できたのになどとよく言っていた。

(大人になってスカートやワンピースなどの女性らしい服を着たりメイクなどするようになると、ケバいだとか似合わないだとか、前の服装のほうがいいなどと抜かしていた。その方が男性が寄ってこず都合が良いからだと今はわかる)

親のためにと何かしても、されたことは綺麗さっぱり忘れるが、自分が「してやった」ことはいつまでも言う。事あるごとに恩着せがましく言うし、それを盾に更なる奉仕を要求してくる。

外面は良いが家庭では自覚なく激しいモラハラをしていた、それは後述する。
やたら金と手間のかかる趣味ばかり持っていて、趣味優先で最低限しか稼がないしできれば残業したくない。子供が育ち盛りばかりで家計が苦しいのにも関わらず、それらの趣味に突然大きな出費をするような人間であった。

上記の通り家庭に向かない人間なので、子供ができて結婚した時点で子供たちの不幸は決まっていたようなものだ。

・田舎への強制引っ越し

私が生まれる前両親は都会で暮らしていたが、父が都会暮らしに疲れ、強引に家族を引き連れ父方の実家のある田舎に引っ越した
私が生まれてから別のアパートに引っ越したが、この事は今でも家族のしこりとなっている。

田舎嫌いの母親は今でも愚痴るし、兄弟姉妹は祖父母の長男信仰による差別をされ仲が険悪になり、氷河期世代で就職も非常に困難になった
そのため、父との確執の原因となり怒鳴り合いの家庭崩壊を経てその後の関係性が希薄になった。

なお実家大好き。祖父母の寄越す賞味期限切れの食品を捨てると「無駄にするな」と怒る。家族にも食べさせる。
妻の実家はほんの数回くらいしか行ったことがないが、アパートに引っ越してからは週一~二で実家に通い子供にも祖父母孝行を強制した。自分の実家贔屓があまりに過ぎるため、母親の根強い不興を買った。

・退職、困窮、家庭内別居

父親は仕事のストレスを家に持ち帰り玄関先で必ず大きい溜息をついた。さらに機嫌が悪いと八つ当たりをし、家族が本人にとって不愉快なことを言えば怒鳴り散らし物を投げた。子供への体罰が躾だと思っているタイプである。

私が中学生の時に父が突然仕事を辞めた。元々上司と仲が悪く、会社の事業転換の折に退職した。
ろくに働いたことのない母親がパートに出ることになり、元々楽ではない家計が一気にキツくなった。

(なぜ母親がろくに働いた経験が無いのかというと、当時父親が「妻が働くのは夫に甲斐性が無いように思われる(実際そうだが)」という古臭い価値観を持っており、家の事だけやっていれば良いと外出制限をされたためと母親がボヤいていた)

最近になって父親は「子供が手がかからなくなった頃に、妻がパートに出ててくれれば生活が楽になったのに」などと掌を返すようなことを言っていた。
自分の過去の言動は都合よく忘れる、そういう人間なのだ。

田舎のためなかなか仕事は見つからず、家事をしていたがどれも中途半端。遅くに帰ってきた母親がやり直すことも珍しくなかった。

その後半年ぐらいして配送の仕事に就いたが、深夜に出て早朝帰ってくるような仕事で肉体的にもキツく、父親は非常に神経質になっていたため、ちょっとした物音やきっかけで酷く怒鳴られた。

そんな状態なので家庭環境が最悪を通り越し家族間の仲はこれ以上ないくらいに悪く、3室しか部屋が無い家に住んでいたため2階と1階で家庭内別居状態だった。他の兄弟姉妹は母親の味方をしていたので、私だけ伝書鳩代わりをさせられた

配送の仕事は長くもたなかった。うろ覚えだが一番上の兄弟姉妹が就職した頃かその前に辞めたと思う。その後に就いた仕事も酷かったが省略する。

今でも覚えている出来事

この頃経済状況によるものか頭がおかしくなっていたのかわからないが、家族の持ち物や消費に非常にうるさかった。

1つ目は、ゴミ箱を漁ってパンや菓子の袋を見つけると「お前らだけこんなもの食いやがって」と長々嫌味を言われたこと。
おかげで母親はゴミを捨てるのにも無駄に気を遣わなければならなかった。

2つ目は、古本屋の駐車場で母親が車のバッテリーを上げてしまい、殺されるかと思うほど怒鳴られたこと。
苦しい生活の中でも娯楽は必要なので、時々古本屋に寄ることがあった。ある時うっかりライトの消し忘れでバッテリーが上がり、仕方なく父親の仕事終わりを待って家に電話したところ物凄く怒鳴られた。

しばらくして父親がブースターケーブルを持ってきたが、作業中ずっと最大声量で怒鳴っていた。

「家の事だけしてくれりゃあいいのに、仕事帰りで疲れてる亭主にこんな事させやがって!!!!」

あまりの恐怖で詳しい状況はうろ覚えだが、母親がずっと強い力で私を抱きしめていたこと、あまりに怒鳴る父を見かねたのか、見知らぬおばさんが私と母親に声をかけてくれ、たしか「警察呼ぼうか?」などと言われたのを覚えている。(母親は断ったが)

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