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まくらのそうし

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日々の風景、周りの自然などを綴ったエッセイです。毎日更新。1話は原稿用紙1枚ほどです。田舎暮らしの風景をお届けします。
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#夏の思い出

 ひと月も早く、夏が来る。  遅い梅雨入りはいままでもあるが、それはそれ、入りが遅ければ…

水に親しむ

 川や海に遊び、水に親しい子らである。  特に青い水壺のような深い川に潜り、浮かび、流れ…

数年前の長雨のこと

 誇張でなく、丸々一ヶ月という期間、雨が降り続いた年があった。  梅雨という季節ではあれ…

火葬場の思い出

 火葬場と言っても、粗末なガラス張りの待合室と、その奥に焼却炉、煙突が一つ、手前側には車…

【エッセイ】 海辺の貝拾い

 海に行けば貝拾いが好きで、ずっと浜辺を歩いている。  最近は、海洋酸性化のせいだとか、…

【エッセイ】 枯れ草の中のトカゲ

 アパートの庭はトカゲだらけで、毎日のようにそれを捕まえ、遊んでいたため、その音だけでト…

某園芸センターの思い出

 何かの法に触れはするだろう、その園芸センターという場所は、草木の鉢以外にも、鳥や魚を扱っていて、その魚が弱ると目の前のドブに流すのだった。  そのドブという名の農業水路、これが子供のシマであり、学校帰り、ランドセルを放り出しては、網を片手にそこへ行き、ドジョウやザリガニ、オタマジャクシ、トノサマガエルを捕まえて、さらにはセンターの流した熱帯魚やら、鯉やら小魚を捕まえ、持って帰った。  子供心に熱帯魚など、廃棄されたものとも思わず、普段はないような綺麗な魚を捕まえたと、そ