伝統工芸は国境を超える。
やぁ、いらっしゃい。今日もよく来たね。
家で記事を書く時、ノートPCになるんだけどまぁまぁいい。
元々コロナで出番がなかったものだけど、デスクに比べて物足りない。
重たい処理もなかなか出来ず、いまいち出番が回ってこなかったんだよね。
記事だとそんな処理も必要ないし、おかげで家でも快適さ。
クラウドファンディング。
ここ数年で一気に知名度を上げたね、クラウドファンディング。
インターネットを通じて、活動や夢を発信。
その想いに共感した人や、活動を応援したいと思ってくれた人に向けて資金を募るしくみだね。
元々は閉鎖的なサービスのイメージもあったけど、芸能人等の活躍もあって大きく風穴を空けた印象があるかな。
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実際、知り合いの企業の代表でも色々とクラウドファンディングを活用して、出店したり商品の開発を行ったりしている。
時々問題を起こしたりするケースもあるみたいだけど、過渡期のサービスはそういうもんさ。良い影響の方が大きいのは事実。
市場規模としても、年間2,000億円を上回るほどに成長しており、今後もあれこれと資金調達プラットフォームのひとつとして出番が多く回ってきそう。
今回はそんなクラウドファンディングのお話だよ。
ヒトクセある。
I氏はクラウンドファンディングのサポートを生業としているビジネスマン。
「商品を売りたい!」
「新しいものを作りたい!」
「新店舗をオープンさせたい!」
等々、事業者の意欲的な想いはいつだって点在している。
そんな時、自己資金や借り入れに頼るだけが現代ではない。
発想が目新しかったり、少しテコ入れをすることで「新しい価値」として応援される可能性がある。
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その秘められた潜在価値をプロデュースし、ひとつひとつ想いを実現させていく。なんていえば美談にも聞こえるI氏のビジネス。
とは言え、きれいなだけのものでもない。
プラットフォームとしては「新しいもの」に対して、クラウドファンディングの資金調達を受け持つという規則があり、どこにでもあるようなものはそもそもスタート要件の時点で弾かれてしまう。
とは言え、出資側としては似たようなサービスに見えなくもない。
その演出として、特別感の肉付けも必要になるってお話。
一筋縄ではいかない。
「飲食店やりまーす!」
というだけでは、珍しくもなんともない。
それこそ毎日どこかで新規オープンされているような業態に珍しさを感じるほうが無理筋な話。
そこで、飲食店をスタートするにしてもストーリーを付け加える事がある。
「オーナーが急病で◯◯が急遽引き継ぐ形となり」
「新たな発想として△△を取り入れた運営をするため」
「新たにいついつまでに✕✕円があれば、運用開始が出来ます」
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的な、この店の事情というか、応援したくなるであったり目新しい何かを盛り込むことで掲載可能なプラットフォームだってある。
応募ページの作成は体系化されており、難度としては低い。
しかしながら無知な事業者からすれば、丸投げをお願いしたい。
ということで、見栄えや刺さる客層向けの構成などでビジネスとする。
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新規の出資目的の運用で、プラットフォーム手数料と外部制作費を上乗せされた内容のクラウドファンディングっていかがなものなのだろう・・・とは思わなくもない。
クラウドファンディングには出資の金額に応じて、返礼品のような設定も可能。1万円ならこんなサービスが利用可能!のような金額に応じて、サービスも手厚くなるイメージ。
もちろんここもコストになってくる訳で、費用のかかる返礼にお金はあまりかけたくない。
この辺りのビジネスデザインもプロ目線の切り込みは必要となってくる。
海外向けにも流行る。
こちらも一例ではあるが、日本には独特な文化があるのはご存じの通り。
例えば伝統工芸品などなど。
少々規模が縮小しつつあるこれらのアイテム群。
伝統を守る次世代のオーナーさんなどと知り合う機会があり、出品していくものの提案の機会がたまたまあった。
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私は繋いだだけでほぼ隣で聞いてるような感じだったが、海外向けに発信していくのはどうだろう。という話。
元々国内消費でマーケットも大きくないということで、国外は意表をつかれる。
例えば掛け軸。
海外の人は掛け軸をそのまま部屋に飾ることはしない、そして興味もない。
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だからこそ、掛け軸の素材を組み込んだタペストリーなどを製作する。
日本で見ると異色極まりないが、海外勢からすると物珍しい和文化。
和紙や織り目など、日本の色を含めた海外商品はまだまだ数少ない。
これらは発案としては悪くなく、クラウドファンディングとしても審査は通過しやすいタイプの案となる。
ただし、ここから問題。というか大きな壁が立ちはだかる。
応援拡散。
あくまで土俵に上がった段階ということで、実際にページと案を作成し募集開始としたところで基本的には見向きもされないのは想像の通り。
クラウドファンディングのプラットフォーム自体にも独自顧客がいるため、有料積めばメルマガや特集ページなどに載せたりも出来るのだろう。
ただ、基本的にプラットフォーム頼りで乗り込むのはオススメできない。
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珍しい事業のスタートアップなんて、だだっ広い平原に小屋を建てるようなもの。そこに興味を持つ人を引き連れて、人が人を呼ぶ循環を作らないことにはお話にもならない訳。
その為、奇抜な出品にもかかわらずちっとも出資が集まらず断念。
ありがちなタイプの店がセカンドゴール、サードゴールと予想の期待値を大きく上回る。なんてことはよくある話。
基本的には、クラウドファンディングは公開の前に大きく声掛けを行っておき、いざ公開された時に一気に出資させていくという流れが重要。
実際期間90日とかだったとして、最初の2日間くらいで80%くらい達成出来ない事には先が見えづらい。
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そもそも、準備期間の段階で進むか退くかの状況だと尚更やらない方がマシ。
己の人脈や、声掛けに協力してもらえる企業、インフルエンサー、交流会。
等々、事前の仕込みの段階で既に総力戦は始まっている。
その為、知名度の低い夫婦などでひっそりと活動したくてスタートするクラウドファンディングなどは悲惨な結末が多い。
また、金額に応じてお礼やサービス割引などがある訳だが、これらも大きなコストになってくる。出来る限りお金をかけず、かけても手間ですむようなもので対応することを求められるが、これがなかなか伝わらない。
これから。
利用者こそ増えたものの、未だ難しい業界。
ある程度、プロに頼る方が確率が高くなるが結局そこにお金をかけるのもいかがなものか。などの論争は恐らく今後も絶えることはない。
願わくばある程度、自身で対応していくくらいのビジネススキルは欲しいところではあるが、ITリテラシーの行き届かない日本ではどこまでの伸び代があるのか。
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今後想定されるものは学生起業など、若く資金力の乏しい発想力豊かなビジネスパーソンの後押し媒体に貢献していくのは分かりやすい。
廃れゆく日本文化などの分かりやすいアナログ産業への救い等々。
課題はまだまだ山積み。
今は様子を見て、その感度を探るばかりだね。
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