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偏差値なんてオワコン!アクティブラーニングで教育が変わる!


北九州市で学習塾とラーニングスペースの運営をしている岡田です。

今日は従来の偏差値に頼るとこれからの高校・大学入試は危ないって話をします。

学習指導要領が小・中・高校で変わる変化の中身は?

2018年から徐々に変更された学習指導要領は2022年に高校で改訂されることでやっと終わります。

しかし、それに伴って変わった共通テスト(以前のセンター試験)はこれから2025年にかけて英語や情報(プログラミング)など毎年少しづつ変わっていきます。

この変化の中心にあるのが学習指導要領です。

これまでは知識や技術の習得を主としていました。

新しく変わって、今までの知識や技術に加えて表現力や決断力を重視するようになります。

これまで、詰め込み教育だとかゆとり教育などと言われていましたが、違いは「勉強の量」を増やしたり減らしたり、学ぶ教科が変わる表面的なものでしたが、今回はがっつり中身が変わります。

(英語やプログラミングが増えたことは前述の教科の話です)

表現力や判断力って何?と思われている方も多いと思いますので、ちょっと解説します。

表現力とは、持っている知識や技術を相手に上手に伝える力
決断力とは、失敗やトラブルが起こった時に次の行動を選択する力

これらは、プログラミングでアプリ開発をする際の「トライ&エラー」であったり、地域学習の時「発表」や「作文」で必要とされる力です。

これまでも、学校教育の中で行われていた事ではありますが、成績とはあまり関係のない学習で通知表に載る事も入試で問われることも少なかったはずです。

その理由として、それぞれの個性が出るもので一律点数の基準を設けることが難しかったからです。

特に作文に関して、これまでも入試で作文を求められることはありましたが、採点基準を見ると

句読点などの文章の書き方や誤字脱字、日本語の言い回しや意味などの基準が原点方式で載っていて、内容の評価に関しては配点の中の1割程度でしかも矛盾があるか無いか?という所でした。


共通テストの改革が遅れている理由

2020年度のが共通テストで記述式が無くなった理由をご存じですか?

それは、「採点者がいない」からです。

先ほど採点基準を設けるのが難しいという話をしました。

大学入試センターが記述式で採点する場合、公平に点数化しなくてはなりません。

二次試験の場合は各大学が独自に採点するので、実際の回答を見ながら判断することもできますが、共通テストは大学入試センターが点数化し大学側は点数だけを見て判断するしかないのです。

だからこそ、採点する人によって点数が変わるなんてことはあってはいけません。

という事は、回答と採点基準をバイトに渡して採点するという事ができなくなり、ある程度の読解力や理解力(当然知識も)を持った講師が採点をするしかないのですが、そんな人を大量にその期間だけ雇うってかなりハードルが高いですよね。

学習塾や学校の先生は当然受験対策で大忙しなわけですし。

だから、英語だけでも英検やTOEICを活用して採点の負担を減らそうと試みたわけです。

大学も偏差値は求めていない

もう一つ面白いデータがあります。

2020年は約45%の受験生が推薦入試で入学しています。

高学歴ニートという言葉もあるように勉強だけできても仕方がないという事は大学側も分かっていて、勉強以外のスポーツや専門分野での活動などを評価し学生を選んでいるように見えます。

今の時代、社会システムや環境の変化は目まぐるしく5年前にあたり前だったことが非常識になっていることもあります。

そんな時代に、自分が習った時はこうだったと言っている人は役に立たないでしょう。

だから、偏差値以外のものを求めるのです。

偏差値以外のものを売りにしている高校も増えてきましたが、そんな高校に「学力の低い高校が何とか生徒を集めるために試行錯誤している」というような偏見をお持ちではないですか?

その考え方は危ないです。

実際にN高のように課外授業に力を入れているネットの学校でも東大合格者輩出しています。

これからの時代は、好きな事(興味のある事を)学び、勉強は効率よく学ぶことで、学力(偏差値)と個性を両立する時代です。


まとめ

これまでは、大学入試=偏差値(学力)のためにどれだけ勉強に時間をかけたか?が重要とされていました。

これからは、勉強を効率よく終わらせて自由な時間をつくる事が大切です。

今は効率よく勉強するためのツールやテキストもいっぱいありますので上手に活用する事が大切です。

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