見出し画像

進路指導で大切にしている事

こんにちは。
北九州で学習塾を経営しているものです。

大学入試も来週に迫り、入試も本格化してきました。

ここまでくれば後は、今まで頑張ってきた成果を100%発揮するためにコンディションを整えるだけです。


さて、今日は来年以降受験を控えている方向けに進路指導・進路選択ではにを大切にしたらいいのか?について書いていきます。


最終目標はどこに設定していますか?

入試はゴールでしょうか?

では、中学2年生のお子さんがいて志望校が決まっていないとしてどんな話をしますか?


偏差値の高い高校へ入って、いい大学に入れば、いい就職先があるよと言うでしょうか?

いい高校・大学に入れば選択肢が増えるよというでしょうか?


その言葉を信じ、東京大学を出て一部上場の優良企業に入った若者は本当に幸せでしょうか?

最近では 高学歴ニート という言葉もあります。

このような記事もありました。

企業は学歴を「比較できない(個性がない)新卒を比較できるところが学歴しかない」から学歴で採用を決めているのです。

ひとりひとり膝を突き合わせて話をすれば分かるでしょうが、何千何万のエントリーシートを捌くには仕方のない事でしょう。

また、偏差値や学力ばかりを鍛えて東大に行ったところで社会に出れば通用しない。そんな先輩たちを見て高学歴ニートも増えていったのでしょう。

そして、ここにきての大学入試改革や学習指導要領改変はこれらの「勉強だけしかできない」学生を淘汰するための仕組みです。

未だに、有名大学進学 ○○名!などを謳っている学習塾がありますが、進学後の人生のフォローはどうするのでしょうか?

設定すべきゴール

それは大学進学でも就職でもなく、独り立ちして社会で生き抜く事そして幸せになることです。

その為の仕事であり、その仕事に就くために勉強するのです。

そして、理想の学習環境を手に入れるために進学し、そこに入るために勉強をするのです。

このように目指すべきゴールから逆算すべき事です。

目前の短期目標にお金と時間と労力を費やすことはやめましょう。


これは、社会人の方も一緒です。


偏差値の考え方

とはいえ、勉強を頑張らなくていいわけではない。

特に中学生の偏差値は、その子がどれくらい努力できる子なのかを表しています。

中学までの学習内容は努力すればクリアできる内容です。

苦手な科目でも、暗記や繰り返し解くことで解けるようにはなるはずです。

それが、高校生になると様々な考え方や思考を要求されるのでどうしても得意不得意が出てきます。

だから、文理選択が必要になってくるのです。

ですから、高校生においての偏差値というのは単なる努力の差ではなく、適切な勉強方法や情報・環境を手に入れているか?という所が現れてきます。


特に進路選択に関して言うと、中学生は 偏差値=入りたい高校のレベル なので「目標の高校+5」くらいで考えてください。

偏差値から高校を選ぶという事がないように注意してください。

私の偏差値でいける高校に進学しますというお子さんは大体目標の高校には入れません!


大学進学においてはあくまでも目安です。

後で説明しますが、入試方法も様々ですし、進学する大学によっては教科も絞られるので、必要な(特異な)所だけ伸ばせばいいという事もあります。


入試ルート

高校入試においては、推薦入試・公立一般入試・私立入試くらいだと思います。

殆どの生徒が一般入試を経験すますが最近の傾向として、スポーツ推薦でも学力をある一定程度求める場合が増えてきているので、「俺はサッカーで頑張る!」というような事を言っているお子さんは大変危険です。

高校はテストの「テストの点数=努力できる度合い」として見ています。

サッカーに対して努力できるならば、勉強に対しても努力できるはずだと思っています。

現に、本田選手など頭もよくて、サッカーも上手なサッカー選手は最近多いですよね。

大学入試について、最近ではセンター試験が共通テストに変わりました。

また、英検などの民間の試験を共通テストの代わりとして扱う動きも出てきています。

また、一般入試に比べAO入試で進学する人も増えています。

【参考資料7】大学入学者選抜関連資料集(その3)

出典:「大学入学者選抜関連基礎資料集(その3)」文部科学省

この資料を見ても分かるように、大学側も学力よりもその学生が高校生活で何に取り組んだのか?(勉強以外の)どんなことに対して取り組んできたのか?を評価するようになってきました。

ですので、大学進学を考える高校生は元より高校を選ぶ中学生のうちから

「どのような高校生活を送るか」

を考えていないと高校3年生になってAO入試で行きたいですと言っても間に合いません!


まとめ

世界変化に追いつこうと2014年から始まった教育改革は、企業や大学が求める人材とよくリンクしています。

世界で戦える自らを成長させる人材を求めています。

今までは移行期間であったため猶予されていましたが、2021年からは本格的に変化が始まります。

これからは目先の目標だけではなく、将来に渡った長期的な目標が必要不可欠になります。

○○の高校大学に行くために偏差値をあといくつ上げましょう。

そればかり言っていたら、合格した後が苦しくなってきます。

先ずは、将来何になりたいかを決め、努力する方法を身に付けることが若いうちにやるべきことです。

もし、途中で目標が変わっても「努力する方法」は同じです。

勉強にもスポーツにも応用できる「努力する方法」が進路選択においてどこでも役に立つ必須スキルです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?