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プラットフォーム側も情報の受け手側の私たちも考えるべき課題です

有害情報に関する取り組みは、このコロナ禍でかなり顕現化したと思っており、これはプラットフォーム側の対策もそうですし、情報の受け手側の私たちの姿勢も重要だなと思います。

新型コロナウイルスのワクチンなどについてネット上での有害な誤情報の拡散が後を絶たない。SNS(交流サイト)や検索エンジンを運営する企業には対策強化が求められる。有識者やネット・広告業界などが連携して対策を講じる民主体の枠組みづくりを含め、幅広く方策を検討してほしい。

まずは、サービスを提供する企業側での取り組みが非常に重要であるというのは納得です。全てのアカウントを把握している(はず)なので、大元で蛇口を閉める作戦は非常に効果的だと思います。

関連記事を見てみると、この手のニュースが日経新聞で出てきたのは、昨年末くらいのようです。やはり、コロナの文脈での登場です。

米ツイッターは16日、新型コロナウイルスのワクチン接種に関する誤った情報の拡散を防ぐ取り組みを始めると発表した。根拠のない噂や不完全な情報を載せた投稿に警告ラベルをつけるほか、有害だと判断した場合には投稿者に削除を求めるとしている。

そして、誤情報についての削除の記事が出てから約3か月後に、アカウント凍結に応じないような状況についても報告されています。

故ロバート・F・ケネディ元米司法長官の息子であるロバート・F・ケネディ・ジュニア氏は最近、黒人層に新型コロナウイルスワクチンの接種を思いとどまらせるような内容のドキュメンタリー動画を制作した。こうした情報の拡散を巡る懸念が浮上しているものの、米ツイッターとフェイスブックは、ケネディ氏のアカウント凍結を求める声に取り合っていない。

この記事の中に大切な一文があり、このように書いてあります。

世界の多くの国々で新型コロナワクチンの接種が進む中、SNS運営企業はワクチンの安全性を巡る不正確な情報の流布を止める政治的および社会的な重圧にさらされている。


一方で、情報の受け手側のリテラシー、特にサイエンスリテラシーの向上もまた大切だと私は感じています。サイエンスリテラシーに関しては何本かnoteを書いています。

・情報の受け手である一人ひとりが事の真偽を見抜けるよう、科学の基礎知識を身につけることが重要だ。
・開かれた場で互いに意見を述べ、問題解決へ知恵を出し合う
・感染症対策を決める議論も可能な限り公開し、人々が自分のこととして生き方や行動を考えるきっかけとすべき
・「お上のいいなり」ではなく、根拠に基づき個々人が冷静に判断する習慣をつける。それが健全な民主主義の基盤にもなることをあらためて確認したい。

要は、「それ本当?」と一旦自分の頭で考える時間を持つことだと思っています。この時間を惜しむことで、誤情報を手放しで信じてしまったり、広めてしまう担い手になってしまう可能性も出てきます。

そのためのスキルとして、サイエンスリテラシーがあると私は思っています。

#日経COMEMO #NIKKEI #誤情報 #SNS #プラットフォーム #受け手側 #規制 #サイエンスリテラシー #両方の問題  

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