10年かけて人材育成!

そんなに急に人は育たないといつも思っているのですが、明治初期のわが国には10年で人を育てるという長い時間軸を持っていたのだそうです。

150年前、旧暦のきょう、日本初の女子留学生5人は、岩倉遣外使節団の一行に加わって「アメリカ丸」に乗船、横浜港からサンフランシスコへ向かった。留学期間10年を全うしたのは年少の山川捨松(11歳)、永井繁子(9歳)、津田梅子(6歳)の3人。中でも会津藩最後の家老の妹である山川捨松(1860~1919年)は行動的で多方面にわたり活躍し、明治日本の女性像を一変させた。

まだ、封建社会の影響が色濃く(と言うか、ほぼ完全に)残る明治初期に子供が岩倉遣外使節団とともに渡米した子供がいたのに驚きましたが、さらに驚くのは、留学期間10年を全うしたのが山川捨松(11歳)、永井繁子(9歳)、津田梅子(6歳)の3名で、帰国時には16歳~21歳になっている計算で、物凄い大変だった中で勤めあげたその胆力にまず尊敬の念を抱きます。

帰国後は日本の女性の活躍を後押しするような活動をされています。それも海外での経験があってこのことだと思うので、本当に素晴らしい結果に結びついたものだと驚きます。

10年という長期間での人材育成という軸を持っていた賜物だと思います。色々と忙しない現代ではありますが、人を育てるという意味では明治初期のように長期視点は現代においても大切だなと感じます。


人手確保という観点ではありますが、アマゾンの取組みも明治政府の取組みに通じるところがあると感じています。

アマゾンは9月、米国の物流センターで働く75万人に対し、大学在学者について授業料を全額支払うことを決めた。2022年1月以降、入社3カ月を超す従業員が米国内数百の教育機関で学位を取得するのを支援する。高卒資格の取得、英語が母国語でない人の英語検定資格にも利用できる。

人材をしっかりと育てる企業や国というのが、今後選ばれていくのだろうと思います。

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