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かつて、ここにはマンハッタンという世界一の都市が存在していたんだって。

NYCマンハッタンの空き部屋率が最高値となったらしい。

今年3月半ばから、新型コロナウィルス パンデミックで、ロックダウンとなったこの街。ロックダウン解除と共に、息を吹き返そうとした矢先、Black Lives Matter運動が起こり、それに便乗した暴動で、街が破壊された。

今、世界の中心地とも言われるタイムズスクエア、ロックフェラーセンター、そして、5番街は、ビジネスマンや旅行者の数より、ホームレスやジャンキー達がうろつき、荒廃した雰囲気だ。かつての鼻に付くほどの煌びやかさ、尊大なまでのエネルギーは見る影もない。

富裕層はどんどん郊外へと逃げていった。芸術活動も娯楽も楽しめないマンハッタンに住む意味を見出せなくなったから。また、ビジネスマン達も、自宅勤務となり、高い家賃を払ってマンハッタンに住む必要がなくなった。もし、ITがここまで発達していなければ、将来的には、通勤の便利さや、生活の利便性から、人々はマンハッタンに戻ってきただろう。だけど、もう知ってしまったのだ。なーんだ、なんのトラブルなく自宅から働けるじゃないか、と。企業も高い家賃を払ってマンハッタンに会社を置く必要性を再考するだろう。

そうなると、誰が税金を払う?この街に。

BLM運動の影響で、NY警察の経費削減となり、多くの警察官が嫌気をさして、早期退職した。新型コロナウィルス感染防止の為、軽犯罪者は留置所に留められることなく、街に放された。客を失ったホテルが、市に部屋をホームレスシェルターとして提供する事になり、治安の良かったはずの地区が、ホームレス達で溢れるようになった。その中には、放されたばかりの軽犯罪者達も含まれる。幼児への性犯罪者までいると聞いた住民達は、自分の子供達を守る為、この街を出ようと考えるのは当たり前だ。

街には誰が残る?

紀元前に栄えた古代遺跡にも、かつては、多くの民が住み、ある場所は経済や貿易の中心地であり、ある場所は新しい文化や芸術を生み出した。活気に溢れ、栄華を極めた都市でもあった。そこで暮らす人々は、その時、自分たちの街が遠い未来、”失われた文明”なんて言葉で評される日が来るなんて絶対信じられなかったはずだ。

そう、今、マンハッタンで生きる自分の様に。

だけど、私は想像する。もしや、このNYCという大都市が、数千年先の未来には、巨大遺跡になっているかもしれないと。

”かつて、ここにはNYCという世界一の経済都市が存在していたのです。マンハッタンはその中の中心地です。マンハッタンの衰退は、2020年に流行した新型コロナウィルスパンデミックが引き金となり始まりました。”

そんな風に”今”を記述される未来が来るとすれば、まさに、自分は歴史の重要ポイントに身を置いている事になる。

しっかり見よう、今を。そして、記そう、今を。どんなに辛く、悲しい出来事だとしても。

遠い未来の人間が、もしかしたら、一生懸命、この文字を解読し、読んでくれるかもしれない。

そして、それが少しでも人類の役に立てばと思うから。


https://www.cnbc.com/2020/08/13/empty-apartments-in-manhattan-reach-record-high-topping-13000.html?fbclid=IwAR0kRmQv3vyfWyLQrENbKNdv6FeZe0yZsnOQCOA9Hr4ewDYZM4cETbvapW4

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