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2.パニック、ヒステリー、自殺未遂


前回お話した通り、ストレスが溜まりきった私は時々大爆発することがあった。

それは、いつも旦那との些細な喧嘩から始まる。
旦那は神経質な性格で、私は元々大ざっぱで片付けも苦手なタイプ。
よく旦那が、「また散らかってるな」とか
「なんでこれが出しっぱなしなんだ」とかよくぼやく事があった。
私はそれに腹が立って仕方なかった。

そしていずれ口論になると私は怒りをコントロールできなくなる時が度々あった。

コントロールできなくなる
という事を具体的にいうと、口論だけでは済まなくなり
泣き叫ぶ、物を投げる、物を壊す…など
その時の自分は自分自身でないような、悪魔に体が乗っ取られたような衝動が起きる。
英語でも日本語でもないよくわからない言葉で叫び、破壊し、その後はいつも罪悪感で泣いた。

最低な母親だ…
最悪な嫁だ…

死んだほうがマシだ…
そう考える日が数カ月続いた。


ある日、また旦那と口論が始まった。
コントロールは早い段階で失った。

部屋にある物のほとんどを投げた。
旦那はそれを止めようと必死に私の腕を掴む。
私は、離せ離せ!と必死にもがいた。
旦那を振り払って、私はキッチンに行き、包丁を出した。

自殺する

と自分の首に包丁を向けた。
そしてその包丁を持ったまま寝室に行き、鍵を閉めた

本当に死ぬかどうか考えていた…

その時はほんとに苦しかった。

何故、ここまでパニック、ヒステリーになるのか、こんなことしたくないのに
こんな所赤ちゃんに見せたくないのに
止めたくても止めれない…
自分は人間じゃない…
こんな母親に育てられた子供はまともな人間にならない…


よし、死んだほうがマシだ。

そう思って再び包丁を首にあて、震える手をもう一つの手で抑えながら、深呼吸した。

その時、ベランダの窓から旦那が飛び込んできた。
旦那が外から柵を飛び越え、ベランダに入り、ラッキーな事に窓の鍵を閉め忘れていたようで部屋の中に入ってきた旦那は私にダイブして包丁を取り上げた。

馬鹿!赤ちゃんがいるのに!
ほんとに馬鹿だよ!

そう言われて、とにかく泣いて泣いて泣いた。

赤ちゃんも泣いてた。
私はひたすら赤ちゃんに謝った。


ごめんね、ごめんね
びっくりしたね
ママいるからね
もう絶対にしないから
ずっと一緒だから…


そして、自分の問題に真剣に向き合うことにした。



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