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コッタ(琥太朗)出会いと別れ

ある日、熊本(クマぽん)と、いつもは行かないコースを散歩していると、実家の隣を流れている川の階段でうずくまっている猫を見つけました。

背中の骨が浮き出でて顔は痩せこけ、両目は赤く腫れて開く事も出来ず、鳴くことも動くことも出来きない状態でした。
(とても酷い状態でしたので保護した時の写真は公開していません)

コッタがうずくまっていた階段

急いで熊本(クマぽん)との散歩を終了し、バスタオルを用意して猫を保護しに川の階段に戻りました。
猫は何の抵抗をする事もなく簡単にタオルに包みこまれてぐったりしたままでした。

このまま弱って亡くなるかもしれないと思いながら、すぐに動物病院に連れて行きました。

病院で点眼点鼻薬、飲み薬を処方してもらい数日間、毎日点滴に通う事になりました。

目が綺麗に開いたコッタ

点滴と点眼点鼻薬の効果が出て、目も開いて鼻水も治まり食欲も出てきましたが、何故かあまり歩く事が出来ないので病院で診察してもうと後ろ足に骨折していた痕跡があり、動かせていない時期が長かったのか筋力が落ちてしまっているとの事がわかりました。

歩けるようになりはじめたコッタ

コッタがどのような境遇で川の階段にたどり着いたのかわかりませんが、何よりも出会えた事と元気になってくれた事をとても嬉しく感じていました。

琥太朗(コッタ)の健康状態も良くなり、先住猫の黒松、澪松と顔合わせする前に猫エイズ(FIV)猫白血病(FelV)検査を受けに行きました。

結果は残念ながら猫白血病陽性でした。

発症しないようにストレスをためないように、万が一の感染をしないようにコッタは他の猫とは別室で暮らしてもらう事にしました。

お布団猫コッタ(寝室がコッタの部屋に決定)

体調をくずしやすく、熱を出す事も多かったコッタ。

コッタはリンパ腫を発症し、酸素ハウス(レンタル)を利用しながら入院や抗がん治療を行いました。

オンコビンから始まった抗がん治療。3クールまでは順調でしたが悲しい事に出会ってから、たった10ヶ月でお別れをする事になりました。

とても苦しそうなのに酸素ハウスに入れても出てきて最後は尻尾をピーンと高く真っ直ぐあげて、相方に歩みより寄り添い亡くなりました。

コッタが虹の橋を渡った日の空
寝室のコタぐるみ(ティッシュカバー)

瀕死の状態で出会い、元気でいられたのは束の間で、あまりにも短い生涯だったコッタ。
コッタがいなくなった悲しみは想像以上に深く、長い間喪失感が続きました。

「生まれ変わったら、また会いに来て」と願い続けました。

*コタぐるみはDAISOで購入したティッシュカバーで、ティッシュを入れずにぬいぐるみとして【コタぐるみ】と命名して布団の枕元に置いていたものです

このコタぐるみが、次にファミリーの一員になる【ぬっさん】との出会いのきっかけになります。

コタぐるみとぬっさん

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