はるか昔から、学びには「基本が大事」と言われている本質的な話

どうも、kuromaruです^^

皆さんは、習い事をするにも勉強を始めるにも、
周りから
「基本は大事だから」
「まずは基本から」
なんてよく言われてませんでしたか?

ただ皆さんの基本のイメージは、「愚直にひたすら繰り返す退屈な作業」だと思います。

剣道に「守破離」という言葉がありますが、これは修行の段階を示したものです。まず”守”で師や流派の基本を取得し、そこから”破”で違う流派や他の良いものを取り入れていき、最後に”離”で独自の新しいものを生み出していくという段階を踏み、修行していくものです。
こちらも基本が大原則です。

習字をはじめるのにも、まずは基本の簡単な言葉から。水泳をはじめるにも、基本の息継ぎから。

何をはじめるにも基本からスタートします。

基本について誤った考え方をしている人の失敗事例

①基本を一通り勉強

②基本を習得(したつもりになっている)

③応用

上記の失敗例で一番の問題は、②基本を習得したつもりになっていて、その大きな要因が基準を間違えている点です。

水泳の基本「息継ぎ」を例に出すと、1度や2度、息継ぎに成功した時点で「基本を習得」と考えているということです。

たまたまできたり、表面的な”できた”は、この後の応用で痛い目をみることになります。

なぜなら、表面的な基本しか見えていないからです。

息継ぎという動作を行う=表面的な基本
です。

「息継ぎという動作を行う」ことの意味や解釈を本質的に理解しないと、習得とは言えません。さらに言うと基本を無意識レベルにまで落とし込めていないと、応用では大失敗します。

基本は”習慣化”、すなわち”無意識化”すること

なぜ応用で大失敗するかというと、
応用は「基本の集合体」だからです。

基本=応用
とはなりませんが、
応用=基本+基本+基本+基本……
といった集合体になるので、一番小さい単位の”基本”ができていないと、その大きな集まりである応用も失敗するのです。

では基本をたくさん勉強すれば良いのかというと、間違ってはいないですが、正解は無意識化できるまで落とし込むです。

ちょっと話がズレますが、今年話題となっている映画「トップガン」を鑑賞されましたでしょうか?
トム・クルーズが主演で、1986年に1作目が上映され、今年2022年に満を持して2作目となる「トップガン マーヴェリック」が上映されました。

内容としてはトム・クルーズ演じる若きエリートパイロット達の青春や生き様を描いた映画なのですが、メインとなる飛行シーンでは、優秀なトム・クルーズ演じるマーヴェリックが、奇想天外な飛行技術を何度も披露しています。
想像してほしいのですが、機体には操作しなければならないボタンが無数にあり、更には上空なので、常に周りのリスク環境を観察しながら運転する必要があります。

そんな過酷な環境下、マーヴェリックはコンマ一秒の世界で直感的に判断し、状況に応じたアグレッシブな運転をしていました。
本人は直感と言っていましたが、この直感に至るまでが、並大抵ではない基本の繰り返し、つまり基本の無意識化なのです。

わかりやすく言えば、
「目をつぶった状態でもスイッチの場所がわかる」
「機体が体の一部になる」
「考えず行動に移せる」
こういった状態です。

プロになればなるほど、基本を徹底している人が多いのも、こういった理由です。

何かトラブルが起きた際も、無意識で基本は熟知しているので、トラブルに対して1点集中できるのです。
基本ができていない人がトラブルに遭遇した場合、
「この場合のスイッチはどこだったか」
「息継ぎはここですればいいのか」
「挨拶のマナーはどうすればいいのか」
といったトラブルに集中することができなく、別の方向に頭がいってしまいます。

なので、どんな学びに関しても、基本が大事ということになるのです。

一斉を風靡した「鬼滅の刃」内での技法に”全集中”というものがありますが、あれも基本を習得し無意識化した上での、実践(応用)に対しての全集中になるので、やはり基本が肝となるのです。

なにを学ぶにしても「基本の無意識化」を頭に入れておくだけで、成長できる大きさは全く変わってきます。

是非、こういった意味を頭に置きつつ、基本に立ち返ることを忘れずに学んでみてください。

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