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火種


① 円安、対ドル以外で止まらず

FOMCなどを経て米国債の買い戻しが広がり、米金利が低下したことで市場のムードは一変。「為替を含めた市場のボラティリティー(変動率)が低下したことで、円キャリー取引の魅力が上がった」(野村証券の後藤祐二朗チーフ為替ストラテジスト)
(中略)
対ドルでは政府・日銀による円買いの為替介入への警戒感が根強い。「当局の邪魔が入らないとの見方から、円売りの相手として介入の可能性が小さいドル以外の通貨が選ばれている」(三菱UFJモルガン・スタンレー証券の植野大作チーフ為替ストラテジスト)との見方もある。

日本経済新聞(佐伯遼、神山美輝)

相変わらず円の独歩安状態で、シンガポールドルに対しては1985年以来の円安状態!(38年ぶりは阪神優勝だけじゃにゃい!)
今もまたドル円が150 円台に乗せてて、また金利が上がったのかにゃと思ったけどそうでもなく、アメリカ発の利上げの嵐がやんで逆にみんな安心して円キャリーやりにいける状況っぽいにゃ。
来年以降もこの流れはしばらく止まりそうににゃいにゃ。

② 【ポジション】ベテラン勢、債券安に警戒

それでも1990年代以前の「金利ある世界」を知るベテラン勢の金利上昇警戒は根強い。98年には旧大蔵省の国債買い切り停止で金利が0.6%台から2%超まで急上昇。2003年にも市場の変動が金融機関の国債売りを誘発し、金利が跳ね上がる「VaRショック」が起きた。足元で国債市場への日銀の関与が弱まるとの思惑が広がるなか、需給のゆるみが大幅な金利上昇を招く構図が重なる。
(中略)
アセットマネジメントOneの橋本真吾ファンドマネジャーは「米金利が上昇しなくても市場が日銀のマイナス金利解除や利上げを織り込めば、日本の長期金利が1.5%程度まで上昇する可能性はある」と指摘。「金利の上昇が続くなら、債券の残存年数を短くして、金利上昇による損失を抑える必要がある」と話す。

日本経済新聞(犬嶋瑛)

金利のある世界を知らないわれわれにとっては有益なアドバイスにゃ。1%の上限キャップを外しても思ったほど上昇しにゃかったから大丈夫かにゃと思ってたけど、過去の例を見れば警戒しにゃいといけにゃいと思っちゃうにゃ。
そうなると円安にもブレーキがかかるかにゃ? 少なくとも株式市場にはそれなりのショックが波及するかもにゃ。

③ 不動産融資、7割が厳格に 米地銀

FRBの別の集計によると、9月末時点で中堅・中小行の融資残高の4割強を商業用不動産向けが占めた。大手銀上位25行の同比率が1割強にとどまるのと対照的だ。長引いた低金利環境における不動産投資ブームで、オフィスビルやショッピングモール、集合住宅の建設・取得に関わる資金需要は急増し、商業用不動産向け融資は米地銀の成長ドライバーとなった
地銀は「成長分野」で融資を絞り込まざるを得なくなっている。商業用不動産を取り巻く事業環境が厳しさを増しているからだ。米国のオフィスビルは在宅勤務の定着でテナント需要が低迷している。膨らむ金利負担増に耐えられずにビル保有者がローン返済を断念し、デフォルト(債務不履行)に陥る事例が散発する。

日本経済新聞(ニューヨーク=竹内弘文、三島大地)

アメリカでは利上げ局面の終息でテック株がまた息を吹き返しつつあるけど、低金利環境でリスクをとってきた地銀はなかなか苦境からだっせそうににゃいにゃ。前々から商業用不動産が火種って言われつつも今のところ目立って表面化してにゃかったから杞憂かな思ってたけど、まだまだ火種はくすぶってるにゃ。

車が来てなくても一度立ち止まってから道路を渡る心構えが大事にゃ。

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