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円安の真犯人現る?


きょうは円安の犯人がまた次々と現れてきて、もはやミステリーの域に達してしまったのではにゃいかと思わせる記事がたくさんあったので紹介するにゃ。


① 金利ある世界 日本再起動(3)脱「官製金利」

ニッセイ基礎研究所が日銀の一連の政策による金利抑制効果を試算し、10年物国債利回りの理論値を算出したところ2月末時点で1.5%台となった。実勢値の0.7%台に比べ0.8%ほど高い。
金利の抑制効果が最も大きいとされるのが「ストック効果」と呼ばれるものだ。大規模緩和で日銀が保有する国債の割合は1割から5割に高まった。国債価格が高止まりし、価格と反対に動く利回りが上がりにくい。日銀は今回、月6兆円の国債購入を続けることを決め、保有残高は減らない見通しだ。
債券市場が正常化の道半ばにあり、金利が抑えられているひずみは円相場に表れている。内外の金利差が縮まらず、日銀の大規模緩和解除後もドル円相場は1ドル=151円台まで円安に進んだ

日本経済新聞

マイナス金利を解除しただけでは長期金利は正常化しにゃいーー
こないだの会見で植田総裁が頑なに「正常化」という言葉を口にしにゃかったのは、前総裁への配慮でもにゃんでもにゃく、真に正常化していにゃいから?😹 国債の大部分を日銀が保有してる構図はすぐには変わらにゃいわけで、そうにゃれば金利も理論値よりも低い状態で温存されることににゃり、巡り巡って円安に作用するという理屈🤔 
とにゃると、円安の真犯人は日銀の保有してる国債残高ということににゃるのだろうか… ちなみに円は理論値よりも30%ほど低い状態だそうで、この乖離の大きさを見ても、国債市場が歪な需給環境ににゃってることが伺えますにゃ。


② 【ポジション】円安に米保護主義の影

通貨高が進むと、海外企業からの投資が次第に鈍って経済が減速し、利下げに向かいやすくなる一方、通貨安が進むと反対の動きが強まるというわけだ。ところが1つだけ例外的な国があった。強い通貨の一角である米国は政策金利を据え置き、しかも利下げをやや遠ざける先行きの見通しを示した。
佐々木氏は「ドル高でも海外からの投資が続いているのは保護主義の強まりによる。経済が減速しないため、なかなか利下げには踏み切れないだろう」と分析。円高への反転どころか、今後も「強いドル」が続くのではないかと予想する。

日本経済新聞

こちらはアメリカの保護主義が円安の真犯人だとする見立て。
通貨高が進んだ国々では次々と利下げへと向かってる中、唯一アメリカだけが動けにゃいのは、アメリカの保護主義が強まり、金利高でもサプライチェーンの再構築など、アメリカ国内への投資資金の流入が止まらにゃいから🇺🇸 金利はコントロールできるけど、一度動いた経済システムの変化はにゃかにゃか止められにゃいから、円高は遠い夢のまた夢という感じかにゃ…😿


③ フランと円、下げ鮮明

政策金利を見ると、米国(5.25~5.5%)や英国(5.25%)と比べて、スイス(1.5%)や日本(0~0.1%程度)は相対的に低い水準に位置している。
物価影響を除いた実質金利をみても、高低は明らかだ。米英が2%前後なのに対し、スイスは0%近辺、日本はマイナス幅が2%を超える。
(中略)
スイス中銀は輸入インフレ抑制のためフラン買い介入をしてきた。「スイス中銀がフラン売り介入に転じた可能性がある」(みずほ証券の山本雅文チーフ為替ストラテジスト)との見方がある。
ソニーフィナンシャルグループの森本淳太郎シニアアナリストは「インフレ退治目的の一時的なフラン高容認姿勢が転換され、買われていた分の反動が出ている」と話す。

日本経済新聞

もともと円とスイスフランは似たもの同士だったのが、世界的な利上げモードで別々の道を行き、また結局一緒ににゃった、という感じ😹
けど、その内情はというと目線は全く真逆で、日本🇯🇵は円安に歯止めをかけたいと思ってる一方で、スイス🇨🇭はインフレが収まったと見るや否や、むしろ自国通貨安に誘導しているとも取れる兆候があること。
ある意味でしたたかというか、日本では円高がいいのか円安がいいのか定まってにゃい感じがあるけど、スイスは徹底して通貨安が経済にプラスだというアイデンティティがあるのかにゃ?



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