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映画感想『ナイトクローラー』~勝者の理論~

本日は、息抜き程度の軽い気持ちで見た映画が、とても考えさせられる内容でした。

特に現代社会において成功者になる為に必要な事や現代社会を写実的に表しているように思えた良作でしたのでご紹介します。是非若手経営者の方に見てほしいです。

こんにちは、株式会社クロコという会社を経営しております谷田部といいます。
2020年7月に会社を作り、人材にかかわる仕事をしております。

ざっくりあらすじ

ロサンゼルスで落ちぶれた生活を送る男が、事件や事故の現場の映像を売る「ナイトクローラー」になろうと思い立つ。

やがてスクープをものにした彼はそれを生業とするも、テレビ局の苛烈な要求に従ううちに分別を失っていく。

ビジネスを成功させるためのプロセスが凝縮

本作には、なんの能力もない人間がナイトクローラーというパパラッチの事業で成功するまでのプロセスがわかりやすく描かれております。

①ビジネスのヒントを泥臭く探す。

主人公は、最初金網を盗んだり、マンホールの蓋を盗んだりとあの手この手でお金を稼ごうとします。その中で、事件現場の映像を売る仕事に偶然触れ、チャンスを見出します。

②とりあえずやってみる。

ナイトクローラーの仕事について右も左もわからないが、とりあえず安物のカメラを買い、事件現場に出向き見よう見まねで撮影にチャレンジ。

③ビジネスの本質を理解する。

ナイトクローラーというビジネスを成立させるためにはⅰ誰よりも早く事件現場に到着するスピードⅱ視聴率の取れるネタ(売れる)を見分けるⅲ報酬を高く吊り上げる交渉術

④最短で事業を拡大させる方法を取る

1人では最短で事業を伸ばせないと判断するや、すぐに人を雇う

⑤事業拡大のチャンスには事業資産を全振りする

リスクを承知で犯罪現場での撮影を強行したり、得だねになりそうなネタについては発注元に対しても強気交渉を仕掛ける。

⑥明確な犯罪行為は行わないが、グレーな行為は躊躇なく実行する。

勝者の理論

勝者の理論とは、最終的に勝利するという成果を得ることで、その勝利を得るために取った手段や過程を正当化する、正当化される、といった状況を指す表現。 

勝った者の言い分が正当化されて敗者の主張は内容如何に関わらず退けられる、弁解・抗議・名誉回復の余地も与えられず一方的に断罪される、という状況を指す言い方として用いられることもある。

本作では、グレーな行為をして手に入れた過激な映像は、世の中から賞賛され、その映像を撮影した主人公はテレビ局から救世主のような扱いを受けます。

主人公もこれは世の中が求めている事であって、自分は悪い事を何一つしていないと主張します。

反対に警察官は主人公の不正を追求しますが、正しい追及にも関わらず逮捕等出来ず。

主人公は最終的には経営者として従業員を抱える企業として成功者になります。

昔は、学校の先生に、正しい行いをしてきたものは必ず報われるといった事を言われてきました。

確かにそれは成功の中の一側面的に正しいのだと思います。

しかし、世の中は正しい行いをしてきたかではなく、明確に結果を求めているとも感じます。

特に会社を経営する中で、感じることとしては、自分が良い仕事をしているかどうかは関係が無く、お客様から判断された評価が全てです。

つまりお客様から賞賛を受けなければその行いは正しくないという事になります。

最後に

独立してから何度も何度も、正しい行いが報われるのではなく、成果に対してその行いが正しいかどうか評価されるという現実を目の当たりにし、悔しい思いや、やるせない気持ちを感じることが多かったので、今回のナイトクローラーという映画には単なるスリラー映画とは違った感想を持ったのだと思います。

成功するためには手段を選ばないというのは私自身、独立してからこの谷田部の流儀でいつも伝えていることです。

大義や綺麗事でご飯は食べれない、まずは会社経営というサバイバルを生き残り、どんな手段でもお金を稼ぐという能力を身に着ける事。そのうえで大義名分に従い社会に自身の価値を還元すべきである。という考えです。

※どんな手段でもと言っても法令違反をしてはいけません!

以上、またよろしくお願いいたします。

株式会社クロコ 谷田部

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