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ろんぐろんぐあごー

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デビュー以前に書いた素面では到底読めない作品をひっそりと公開。
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2023年3月の記事一覧

宇宙戦艦ヤマト 復活編 07

宇宙戦艦ヤマト 復活編 07

第3章 ゴーステスト(1)1

 ひとりの青年が目を覚ました。
「ここは……どこだろう?」
 青年は記憶を探ろうとしたが、なにも思い出せない。
 自分の名前さえも。
「俺は……誰だ?」
 慌てて起き上がろうとしたが、
「ダメじゃ。まだ寝とったほうがええ」
 そばにいた老人が声をかけてきた。
 うまく焦点が合わず、老人の姿はぼんやりとしか見えない。
「ここは……どこです?」
「おぬしは宇宙カプセルの

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宇宙戦艦ヤマト 復活編 06

宇宙戦艦ヤマト 復活編 06

第2章 思いがけない再会(3)2(承前)

「テレサに会いに行こう」
 真田がいった。
「しかし……」
 宇宙科学センターの所長が口をはさむ。
「この二十年間、地球は平和すぎた。現在、ワープ航法のできる船は地球上にひとつも存在しないが」
「いえ、あります!」
 そう口にしたのは古代だった。
「宇宙戦艦ヤマトが」
「……え?」
 全員の視線がヤマトに注がれる。
 鉄屑同然だったヤマトはネオアルゴンの

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宇宙戦艦ヤマト 復活編 05

宇宙戦艦ヤマト 復活編 05

第2章 思いがけない再会(2)1(承前)

 今から遡ること数日前。
 いつもと同じように、母星周辺の宇宙空間に異常がないか探索をしていたテレサは、宇宙気流にのって漂う地球人の遺体を偶然にも発見した。
 すぐに地球へ報せなければ。
 彼女はニューテレザート星から地球に向けて通信を送った。
「私はテレサ……地球の勇者たちよ、応答願います」



 ネオアルゴンの光を浴びて若返ったかつてのヤマト乗組

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宇宙戦艦ヤマト 復活編 04

宇宙戦艦ヤマト 復活編 04

第2章 思いがけない再会(1)1

 沖田の遺体は宇宙空間を漂っていた。
 ヤマトが爆発し、海中へ沈みかけたそのとき、波動エネルギーの余波が空に向かって放たれ、沖田を瞬時に宇宙空間へと放り出したのである。
 あまりにも一瞬の出来事であったため、そのことに気づいた者はひとりもいなかった。
 以来二十年間、沖田は宇宙を彷徨い続けていた。

 太陽系からさほど離れていない場所にある銀河系内のとある惑星。

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宇宙戦艦ヤマト 復活編 03

宇宙戦艦ヤマト 復活編 03

第1章 時の流れ(3)2(承前)

 時に西暦2223年。
 二十年前の戦いが嘘だったかのように、恒常的に続く平和な毎日。
 地球防衛軍は解散となり、それ以来、かつての戦友たちが顔を合わせることはなかった。
 古代は航空学校で教官を、ユキは救命救急センターでフライトナースとして働き、充実した日々を送っている。

 ヤマトの引きあげを機に再会しないか、と提案したのは宇宙科学省に勤める真田だった。
 

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宇宙戦艦ヤマト 復活編 02

宇宙戦艦ヤマト 復活編 02

第1章 時の流れ(2)2

 宇宙科学センターの前でひとりの男が立ち止まった。
 太陽の光に目を細めながら、古ぼけた建物を見上げる。
「懐かしいわね、古代君」
 背後から近づいてきたスーツ姿の女性が、男の肩にふれた。
「なんだよ、ユキ。その呼びかたは」
 古代と呼ばれた男が恥ずかしそうに笑う。 
「俺たち夫婦なのに、『古代君』はないだろう?」
「だって、そう呼びたくなるじゃない。あの頃みたいに」

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宇宙戦艦ヤマト 復活編 01

宇宙戦艦ヤマト 復活編 01

第1章 時の流れ(1)1

 無限に広がる大宇宙。
 美しくきらめく星たち。
 そこには無数の生命が息づいている。

 物語は、宇宙の片隅に存在するとある惑星の崩壊から始まる。

 揺れる大地。
 噴き上がる火山。
 核戦争がもたらした地殻変動は、この惑星を消滅させるに充分なパワーを持っていた。
「早く逃げ……うわあああっ!」
 皆を誘導していた若者が、裂けた大地にのみこまれ、瞬く間に姿を消す。

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宇宙戦艦ヤマト 復活編 解説

宇宙戦艦ヤマト 復活編 解説

 これから紹介する『宇宙戦艦ヤマト 復活編』は、2009年に公開された映画「宇宙戦艦ヤマト 復活篇」とはなんの関係もありません。僕が中学三年生のとき(1983~84年)に書いた小説です。

 1983年に公開された「宇宙戦艦ヤマト 完結編」の続編として描かれたこの物語は、「完結編」から20年後の西暦2223年が舞台。古代進や森雪など、おなじみのヤマト乗組員のほか、死んだと思われていたあんなキャラや

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