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【読書備忘録#2】勉強しないとこの社会から置いて枯れる?

不勉強が身に染みる ー学力・思考力・社会力とは何かーを読んで 長山靖生
最近勉強をしていますか?社会人の一日の平均勉強時間は6分と言われています。そんな中あなたは勉強したらほかの人より抜きん出られると思いませんか?これからの社会を生き抜く中で勉強をしないことの意味を考えてみませんか?

期間:2021.3.21~2021.3.26
時間:300min
著者:長山靖生
出版:2005.12.20


評価(5点満点)

おすすめ度:3点
読みやすさ:3.5点
タメになる:3点
おもしろさ:4点
対象者:勉強したいけどできない人、これからの時代についていきたい人

内容

努力しても報われない人

努力をしても報われないと嘆く人が昨今多く目立ちます。成功してる人は才能やセンスがある、天才と言って報われない自分を言い聞かせようとしています。しかし、そういう人に限って相当量の努力を本当にしているのでしょうか?成功者はあなたの倍以上の努力をしている可能性を考えませんか?


決意表明で終わる人
「明日から、これをやる」と言ってその実はやらない人がほとんどです。今までの人生で本当にやってきたのか思い返してください。その経験を他人に表明だけして押し付ける行為をもうやめませんか。


これは痛い言葉...。と思ってアウトプットするためにnoteを始めています笑


時代は貧者を救わない、淘汰され消えるだけ
これからの時代は、貧者を守るはなく、経済格差は永遠に広がっていくだけです。儲ける人が儲け続けて、それを享受するだけの人は搾取され続ける構図は変わりません。そのため、貧者が救われることはなく、淘汰され消えることでこの格差はなくなっていきます。

勉強をする意味

勉強をすることで、将来の役に立つのかは勉強をしている今はわからないのがほとんどです。しかし、少なくとも勉強をすることで将来を決める役に立ち、おざなりにすることで、見えているものでしか決められなくなってしまします。


社会人は勉強の繰り返し
社会人になると生涯勉強だということがわかります。それは受験勉強などの一時凌ぎではなく、一生の役に立つ勉強です。そのため勉強の習慣化、継続する体力をつけることが大事です。


子どもに勉強を押し付ける親
まず、あなたが勉強をしているのでしょうか?子どもは学校に行って勉強をしてきています。そのうえで勉強をさせたいのであれば、親がテレビ、スマホ、パソコンから離れて勉強をする見本、模範となる存在であることを見せつけなければいけません。それは一緒に勉強をするのでもよいと思います。

利口な人、本当の自分とは

あなたが考える利口な人はどんな人ですか?本当の自分って見つけるものなのでしょうか?


利口な人
利口な人は自分の数ある欲望を整理して、それに優先順位をつけることで、自分の望みを達成するために道程を目標にする人です。目の前の欲望だけにとらわれず、自分の本当にやりたい未来のために活動をしましょう。


本当の自分とは探すことではなく、見つめなおすこと
本当の自分探しとは、ただ誰かに自分を見つけてほしいと願っている思考停止の状態です。本当の自分とは、過去現在未来の自分を思い返して、どういう人かを見つめなおすこと他なりません。


やればできるはやらなければできないという一種の無能アピールです。四の五の言わずにやりましょう。天才はやらなくてもできます。


他者はどこまで行っても他者。他者は私を評価するとき、他者との比較でしか測れません。他者より優れているというよりは自分の位置がどこにあるのかを見つけましょう。


目標は抽象→具体→詳細で作る

「起業する」→「どんな職で、内容、どういう影響があるか」→「規模感、人数、何年後、場所」を考えて、小さな目標からクリアしていけば、いつか大きな目標を達成できます。


勉強をするときは2冊以上の参考書
参考書は使ってみないとどれがあっているのかわかりません。2冊以上買うことで、この分野は一冊目が、次の分野は2冊目がわかりやすいというように読み比べることができ、わかりやすい方を使うことができます。

騒ぐ子ども
授業中に騒いでしまう子供は、勉強を優先させすぎてしまったから。そうではありません。躾やマナーを教えることも教育、勉強の一環ですから、それをないがしろにしてはいませんか?


感情を制御する道徳を身に付ける
「言葉による道徳」、いわゆる知識としての道徳観(例えばLGBTQなど)は大人になった今からでも得ることができます。しかし、相手を殴ってしまうとか、罵倒することを止めるための感情が大きく動いた時に効力を持つ「感情の道徳」が子どもの時に教えるべきことです。


勉強をすることは本当に自分のためなのか?
読書や、勉強した内容が身に染みることというのは、自分の役に立てようとするときではなく、それを子どもに身に付けさせようとする時なのではないだろうか?

勉強を身に付けて考えること

数学を身に付ける
数学なんて文系には必要ない。実社会でなんの役に立つのかわからないという人がいます。しかし、数学を勉強することで、欲ボケせずにデータを読む思考を身に付けることができます。これは詐欺まがいのデータや、データの読み方の違いによる認識の差を埋めることができるようになります。


信じるという行為
信じることは善良な行為ではなく思考停止状態です。信じることは、自ら考えるのをやめて、あとはすべて他人の意思決定に従う、委ねるということです。これは被害者になるだけでなく、加害者になる可能性もあります。


想像力とは
想像力は概念も視覚的に見ることであり、それを理解しているということ他なりません。数学者は数式に書かれた世界をあたかも見たことがあるかのように視覚的にも理解している節があります。物理では、その現象を図で再現することが、科学では絵にできることかもしれません。


感性でわかると、理性でわかるを区別して「わかる」をあきらめて、信じるに移行するラインをなるべく遅くして、理性でわかる、理解することを念頭に置きましょう。


また、それは「経験」よって騙されます。経験していることで理解しようとすると、願望的な判断をしてしまいます。しかし、「正しさ」というのを恐れずに、科学の正しさを理解してましょう。


物語的思考を信じるな
現実世界には考えても結論が出ない問題もあるし、努力しても力及ばないことが多々あります。しかし、自分が納得しやすい「物語」にすり替えて信じるのは自分の良心を痛まないようにしているだけです。


「文化的性差」と「生物的性差」
近年LBGTQなど性差などについての話題が盛んです。しかし、この「文化的性差」と「生物的性差」をごっちゃにして考えている人が多いです。

文化的性差:ジェンダーとして一般視される
男女分離名簿や受験における点数の差別→これは同一化しなければいけない問題
生物的性差:体格や、機能、身体的特徴
男女混合騎馬戦や、男女同室の着替え→これは絶対的分離が必要な問題


好きなことなら頑張れるは本当か?

他人も努力している
あなたはいつも好きだから頑張れるが報われないといっていませんか?その好きなことはどっかの他人も好きなのです。よってその他人も努力をしており、それ以上の努力ができますか?それを念頭に置いておきましょう。


親から子への教育投資は親のため他ならない
親が子に対して、勉強しなさいなど、こうしなさいなど、いろいろ言うのは親が安心したいからであるということを忘れないようにしましょう。子どもが本当は何がしたいのか、ちゃんと向き合うことが大事です。


自己愛の肥大化
自己愛が肥大化した若者は最近多いです。それによって挫折や自己無力感、無能というのを感じたくなくて、チャレンジしないという人です。これはやればできるという誇大自己や万能感といった子どもの感覚と一緒です。なるべく多くチャレンジして、自分のスキルを上げることや、立ち位置を知ることは大事なことです。


芸術の必要性
最近はわかりやすいものが万人に受けやすいです。わかりやすいので言えば、ブランドのロゴが入ったTシャツなどです。しかし、わかるものだけがいいとは限りません。自分にはわからなくても意味があるものが世の中には一定数存在します。これを前提に生きることで、少しは心に余裕ができ相手を貶したり、悪く言う前にそれはそういうものなんだと理解できるかもしれません。


プロの出発点
プロになりたい人はたくさんいます。その中で、まずプロとは実力の格差を自覚し、見抜くことです。その上で、原因を考え、相手の意向を汲み取り、妥協するなり、説得する。これには大変な労力と時間が要しますがそれが仕事になります。


好きなことを見つける
好きなことを仕事にするということは評価を受けるということです。いやなことも理解して水準以上の努力をしなければなりません。

3つのバランスが大事
好き度:評価:努力ができるか

自分を愛して、厳しくし、どういう苦言が来るかを先回りして考えましょう。


自分らしく生きるとは、欲望に忠実な人間ではありません。理想に向かって計算高いことです。

最後に

世の中には「努力しやすい人」と「努力しづらい人」が存在しますが、努力しなくて済む人や社会は来ません。

どうでしたでしょうか?個人的には、利口な人は自分の欲望に優先順位をつけるというのが心に響きました。やりたいことだけをやってもダメなんだなと思います。これを読んで勉強する気になっていただけたら幸いです。
より詳しい内容は以下のリンクから読んでみてください。


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