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ネットで見つけてもらう方法

 先日、企画会議と次回作の発表の動画を2本アップロードした。 予定よりも時間が掛かったが、その理由は編集だ。 

 編集は難しい。 テーマを決めて撮った素材をどのように展開をしていくか?とシンプルなものだが、切りたいところでクリップが切れなかったり、撮影時には気が付かなかった思わぬボケが出てたりと、想定外のことがたくさん起きてくる。

 SNSの運用も難しいものだ。 クリエイターなら共感いただけると思うが、インターネットで作品を観てもらうためにはSNSで見つけてもらえないとダメだ。

 そこで今回は、クリエイターのネット活用についての考察を綴ってみよう。

・テーマの芯を自覚していないとダメ。

 作品に込めた思いと魅力、あるいは戦略がクリエイターなら皆あるだろう。 そこがなくて、感性の赴くままフワフワしたものを作り始めると、時間が経つと自分自身が「何を創ってたんだっけ……?」となってしまう。 だからこそ、一部の天才を除いて、ラフ画やアイディア帳を作成する。 それが宝物になるのだ。 

 手書きで書きなぐった中には、テーマにたどり着くまでのイメージやフレーズ、あるいはテーマを書き表したものが入っている。 ここにテーマの芯があると言っても過言ではないと思う。 ボクラのチャンネルは「借金に苦しむモンキーがYoutubeで再起を賭ける」が芯になるストーリーラインだ。 まずはイメージを書き、そこに詳細を補足した。

 汚いもので恐縮だが、これはオッサンZOOの第一話を作る際に書き残したラフだ。 ボクらの動画はトークがメインになるため、過激な内容で視聴者の目を引き付けることはしない。 だからこそ、サムネイルが重要になると思った。  

 出来上がったのが上のサムネイルだ。 この画像は、今後の動画内に出て来るキービジュアルとなる。 画像の中に「借金」「多重債務」「45歳」「貧困」「Youtube」などのメッセージを込めている。 これらのメッセージが、SNSで誰かに呼びかける”タグ”になるのだ。

・そのタグは需要があるのか?

 どんなものにも需要と供給がある。 Twitterならば、リアルタイムと緩いコミュニケーション、facebookならテーマに対しての濃い考察やディスカッション、インスタグラムならばワードに対してのイメージ、ニコ生なら配信者との相互コミュニケーション……SNSの住人ならば媒体特性を加味して、タグ検索を使いこなして自らの欲求を満たす行動に出る。

 大事なのは「そのタグは需要があるのか?」なのである。 どんなテーマやタグを設定していても、そこに需要がないなら意味がない。 需要があっても競合相手が多すぎると辛い戦いをすることになる。  

 オッサンZOOを始める際に、競合相手が少なく、根強く残る普遍的なブルーオーシャンを選ぼうと思った。 そこで「借金」や「貧困」に目を付けた。 調べてみると、記事などの文字では定番のジャンルだが、動画では少ないことが分かった。 ボクはそこで勝負に出ることにした。

・貧困者のリアルと人柄を明るく描く。

 「貧困=弱者」「借金=暗い」という構図は好きじゃない。 それはただの状態であり、人物の全てではないと思っているからだ。 そこを抜け出そうともがいていていたり、自らの責任を果たしたいと努力している人だってたくさんいる。 一般的に望まれない状況を暮らす彼らが、どのようなことに喜びや幸せを感じ、人生を楽しんでいるのか? そこにブルーオーシャンを感じている。 そこに秘訣やマイルールがあれば新たな価値になるのではないだろうか? 

 モンキーは無責任な男である。 具体性がなく、抽象的でフワフワしたことばかりしている。 特技もなければトークも出来ない。 だが、それがいいのである。 彼は45歳にして、成長の余地がたくさんある。 ボクが彼に望むことは「プロ貧困者」だ。 貧困を明るく笑い飛ばし、貧困者のスターになってほしい。 そのためには貧困についての見識をもっと深めてほしいが、彼の状況を考えると難しいものだ。 まぁボクが補えばいい話である。

・最後にまとめ。

 長くなってしまったが、クリエーターがインターネットで見つけてもらうための考察をまとめてみよう。

・作品テーマの芯を自覚すること。

・芯は忘れるから書き留めておく。

・芯を構成するフレーズはタグになる。

・そのタグは人気があるのか?を把握する。

・自分が勝負を掛けたい媒体で勝負する。

 以上だ。 5個も書いてしまったが、シンプルに言えば「自分の作品に需要がありそうな場所を探して、タグを設定して呼びかけること」が大事になるってことだ。 これ以外にも、メディアミックスをして作品までの導入経路を設定するとか、SEO対策とかもある。 しかし、それはテクニカルな話になるので、今回は一番大事な核を綴っておくだけにしておこう。

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